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遊び場でランドマークなエネルギープラントが誕生!

こんにちは、つじしゅんです。

海外の建築ニュースを要約しお届けする、

建築Reading Part20

取り上げたニュースはこちら

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最近、よく耳にする「サステナブル」
SDGsについて、等もう理解している方も多いはず。
では、サステナブルが一番進んだ国はどこでしょう?

2019年の世界のSDGs達成度ランキングによると、1位はデンマーク、2位はスウェーデン、3位はフィンランド、と北欧がTOP3を独占しています。ちなみに日本は15位。。。

サステナビリティ先進国デンマークでは、サステナブルであることは、生活のスタンダードと化しており、

デンマークの首都であるコペンハーゲンでは、2025年までに世界初のカーボンニュートラル都市になることを目標にかかげています。

カーボンニュートラル、まだまだ日本には浸透していない言葉ですが、ライフサイクル全体で見たときに、二酸化炭素(CO2)の排出量と吸収量とがプラスマイナスゼロの状態になることを指します。

企業規模では、カーボンニュートラルを達成したところも出てきていますが、都市規模ではまだまだ難しい。

そんな「世界初のカーボンニュートラル都市」を達成するため、サステナブルを体現する建築がコペンハーゲンに誕生しました!


コペンハーゲンの新ランドマーク

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名称 : CopenHill(コペンヒル)
設計:BIG

コペンヒルは床面積41,000㎡の廃棄物エネルギー発電所であり、都市のレクリエーションセンター環境教育のハブとしての機能を備えた、新たなランドマーク。

屋上には人工スキースロープが整備され、頂上へ登るエレベーターからは、ごみ焼却炉が稼働している様子を見ることができ、スキーをしない人でも、屋上のバー、ウォールクライミング、490mの並木道のハイキングを楽しむことができます。


高さ85mの公園

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10,000㎡の緑の屋根は、熱を吸収し、空気中の微粒子を除去し、雨水の流出を最小限に抑えながら、生物多様性のある景観を再生する、都市の公園としての一面もある。

斜面下の廃棄物エネルギープラントでは、年間44万トンの廃棄物をクリーンエネルギーに変換し、15万軒の家庭に電気と地域暖房を供給しています。

教育環境のハブとしての役割のため、学術ツアー、ワークショップ、会議等をおこなえる600㎡の教育センターも設けられています。

都市の遊び場で、学習の場で、クリーンなエネルギーインフラを提供するランドマークとしての建築。

コペンハーゲンの、カーボンニュートラル都市へむけた大きな一歩となりそうですね!


イノベイティブな建築、といえばBIG!

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コペンヒルを設計したBIGとは、
Bjarke Ingels Group(ビャルケ・インゲルス・グループ)の略。

じつは建築Readingにも何度も登場しているので紹介を、

この他にも、さまざまな取り組みをしていて、
先進的な建築について知りたければまず、BIGを押さえておけばいいですね!

書籍も出しています、眺めるだけでも面白いのでオススメ!


社会的なエネルギーインフラでありながら、ここまで都市に開いた建築はそうないでしょう!

サステナブルな都市のための建築、これから注目されるでしょう!

より良い情報をあつめるために全額、惜しみなく使わせていただきます。 それでまた、新たな情報をお届けします!