武術空手xコーチング|がんちゃんマイストーリーの裏側
こんにちは。COEDASでワークショップとnote執筆を担当しているゆうきです。みんなから、きぃちゃんと呼ばれたりしています。
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さて、あなたは”武術”と聞いて何をイメージするだろうか。
年齢がバレるところだが、わたしはブルース・リーやゲーム『ストリートファイター』シリーズのリュウがパッと浮かんだ。なんか強そうな感じ。
そして、キーワードはコレ
筋骨隆々
構えの姿勢
返事は「押忍」
11月の月次定例会で、人生を語る企画「マイストーリー」に登壇してくれたのは、武術xコーチングで独自のコーチングスタイルを追求するがんちゃんだ。
どんだけコーチング中に「声だせ!」だの「筋トレだー」だのと、厳しいこと言われるんだろう。などと先入観をもっていてはいけない。
がんちゃんが習う武術では、腕立てなし、気合なし、あるのは型のみ。
しかも、師匠は一見強そうには見えない、という。どうも、冒頭のイメージ画像は一旦忘れた方が良さそうだ。
もう少し真意を聞くべくインタビューしてみた。
拳立て100回
「いつから空手やってたの?」
気軽に聞いたら、なんと27年前から。当時はスポーツ空手というもので、試合に勝つために毎日筋トレを欠かさなかったという。
「休憩時間に会社の書庫に潜り込んで、一人で拳立て100回やったり、高い棚に足かけてストレッチしたりしててさ〜」
この人は“休憩”の意味をはき違えているようだ。
「たまにパチッと電気つけられて、何やってたんですか?と言われたこともあってさ〜」
真っ暗な書庫で拳立てしてる人を発見する側の身にもなってほしいと思った。
他にもアクシデントは色々あったらしい。そりゃ、あるだろうと反射的に思ったから、これ以上聞くのはやめておいた。
スポーツ空手をやっていた頃のがんちゃんは、とにかく筋トレをして強くなり、相手に勝つことを目指していた。
30代になり、ケガが増えてきた頃、とあるイベントで武術空手(宇城空手)に出会った。
指一本で制される衝撃
「技をかけられて、指一本で押さえつけられたんだよね。今までやってきたことでは理解できなくて、、衝撃だった。これは何かあるな〜って思ったのがきっかけ」
その後、入門を懇願する手紙を送り、現在まで17年間続けているという。
拳立て0回
この武術空手では、一般的な空手のイメージとは真逆で、ストレッチもウェイトトレーニングも全くやらない。ましてや拳立てなんてやるはずもない。
詳しくは省くが、5つの「型」があり、それをひたすら稽古する。そして「型」が使えているかどうかを「組手」で検証するのだそう。
そして、もっとも重要なことは力を取ること。
技をかけたい!と思うとかからない。
相手を倒したい!と思うと倒せない。
「力を取って、欲を手放すことが大事なんだよね。かっこいいと思われたい、難しい技をかけたい、と思ったらそれを手放す。これが大事。」
コーチングとの共通点
その後、コーチングに出会ったがんちゃんはCTI(世界最大のコーチングスクール)の基礎コースを受けて驚いたという。
「なんで師匠と同じこと言ってるんだろう?っていうぐらい、共通点を感じたんだよね。本当は基礎コースでやめておこと思ったんだけど、もうちょい、もうちょい・・・って」
気づけばプロコーチになっていた。
「空手はあまり言語化しないから、コーチングの学びが空手に生きるかもと思ってさ」
あくまで空手主導なところが、がんちゃんらしい。
レベル3の傾聴
コーチングとの共通点はいくつかあるが、例えばこれ。
傾聴にはレベルがある、というと驚かれるので補足すると・・・
このレベル3を意識できるようになるには、かなり訓練が必要だ。
COEDASのワークショップでも傾聴をテーマにしたことがあり、その時に作ったスライドがあったのを思い出したので置いておく。
これを見せたら、参加者から「領域展開だ!」って言われたが、漫画『呪術廻戦』に登場する戦闘技術だということは、後で調べて分かった。自分の空間に相手を取り込む技だそうで、術式の最終段階であり、呪術戦の極致だという。
・・・書いていて意味が分かっていないが、イメージは近そうだ。
このレベル3について学んだ時、武術空手との共通点を感じたという。
その場全体に意識を向け、相手の表情や身振り手振り、そして周辺で起こっていることにまで気づく。
武術空手もこれを意識すると、技がかかるそうだ。
そもそもなぜそこまでやるの?
「もう、相手に勝つためにやってるんじゃないんだよね」
って、さら〜っと言われたから気になった。ここまで話を聞けば、“勝ってナンボ”じゃないのはわかるが、じゃあ何のため?
「技ができるようになって真実を追求することが目的なんだよね。」
真実とは何か?
抽象度の高い言葉は、その人にとってどんな意味があるのかを知ることが大事だ。
がんちゃんにとって真実とは、嘘がない世界。
それは、身体が知っているのだという。
ロジックで整理するとわかりやすいが、わかりやすさを求めるあまり、事実を捻じ曲げたりする。
言い換えれば、頭の世界は嘘が入る、というのががんちゃん流。
頭より身体
これは、COEDASコーチの共通理解。
心の奥底にある「何か」を表現しようとするとき、頭でロジカルなフレームに当てはめてみても、絶対に「何か」を定義することはできないのだ。
でも必ずそこに「何か」はある。
これは、体感すればわかるのだが、言葉で説明しても伝わらない。この辺りがコーチングは宗教?って言われちゃう理由の一つだ。
「目に見えることだけが真実って思うと損をする」というがんちゃんの一言を聞いて、COEDAS代表じゅんさんのnoteでも同じこと言っていたのを思い出したので、これも置いておく。
きっとがんちゃんは、武術空手の技を使って「何か」を表現しようとしているのかもしれない。
コーチングを言葉で伝える
「コーチングとは◯◯です!」と、誰もが納得する表現ができたらいいのにって、ずっと思っている。
なんて言ったら、がんちゃんも共感してくれた。
COEDASもコーチングの価値をなんとか言葉で表現し、伝えていこうとしている集団だ。
でも、その答えは模索中。
いや、待てよ。
「あ〜どんな言葉がいいんだろう」なんて頭で考えているようじゃ、永遠に答えなんて見つからないのかもしれない。
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