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なぜアート思考が必要なのか?

なぜ論理的・理性的思考に替わって、直感的・感性的思考がVUCA社会で必要とされるのか。(若干の違いがあるため、直感的・感性的思考をアート思考とはあえて書いていません。)

これまでもざっくりとは説明してきました。

しかし、今回はそれがすごく論理的に理解できると思います。

論理的・理性的思考の限界

ビジネスとは差別化を追求する営みです。

しかし、論理的・理性的思考の行き着く先は「コモディティ化した正解」です。それはどれも同じようなもので、いわばレッドオーシャンです。

ではどこで勝負していくか?

スピードコストです。

日本企業はこれまで特に「スピード」で勝負をしてきました。しかし、新興国を含めたグローバル企業がそこに参入し、日本企業の多くは停滞を強いられています。

これが、論理的・理性的思考の限界なのです。

ましてや、ビジネスにおける意思決定が徹頭徹尾、論理的かつ理性的に行われるべきなのであれば、それこそ、経営コンセプトとビジネスケースを大量に記憶したAIにやらせれば十分どころか、人間より機能するかもしれません。

論理的・理性的思考にプラスすべき直感的・感性的思考

また、この本の著者は「イノベーションを起こせる組織・個人」について研究し、その過程で気づいたことがあります。その気づいたこととは、

画期的なイノベーションが起こる過程では、「論理と理性」を超越するような意思決定、つまり、「超論理的」とも言える意思決定が行われているということです。

これは言い換えれば、直感的・感性的思考でイノベーションが起こるということなのです。

特に先の見えない行き詰まった日本においては、イノベーションが求められています。そして、そのイノベーションを起こす可能性は直感的・感性的思考によってもたらされるのです。これが、直感的・感性的思考が必要とされる理由なのです。

しかし、なぜここまで論理的・理性的思考が太く長い根を張っていたのか?

それは、論理的・理性的思考は説明ができます。つまり、なんらかの意思決定に対してきちんと説明ができるのです。

その一方で、直感的・感性的思考は説明ができません。

その違いから、圧倒的に両者を比べたら論理的・理性的思考が優位に立つのです。よってこれまでも、論理的・理性的思考が太く長く存在し続け、直感的・感性的思考がなりを潜めているのです。

またもちろん、誤解が生じないように言っておきますが、直感的・感性的思考だけではもちろんダメです。論理的・理性的思考と直感的・感性的思考が上手いこと両輪を回すことがとても重要なのです。

いかがでしたか?
今までなんとなく、「あー、アート思考ね。それは必要だよね」くらいの漠然としたイメージだったのが、すごくクリーンになったのではないでしょうか?

最後までご覧くださり、ありがとうございます。またよろしくお願いします!!

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