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学校の算数・数学を待っているとScratchは使えない

皆様お疲れ様です。Y研究員です。

Scratchを触っていると、子供に対してはかなり高度な数学を使っているとわかってきました。例えば猫の位置はXY座標で示して、マイナスの値も取ります。

そこで少し心配になるのが「習ってないものは使ってはいけない」というルールです。先生によると思うのですが、習っていないことを先取りして使ったり答えを先に言ってみたところ、注意して止めさせられた経験がある人もいるかもしれません。横並び主義とか、下方向の同調圧力で嫌な感じもしますが、一方で学級全体で安定した学びを提供したいという先生の気持ちも少し分かる気もします。できる子を優遇すると「エコヒイキ」となり問題になりかねないからです。

話が少しズレましたがScratchと「習ってないものを使ってはいけないルール」は相性が悪い気がしたので、あらかじめ使いそうな内容をいつ習うのか調べてみました。結果から書くと、全てのブロックを満足に使うためには中学1年生くらいまで待たなければいけない事がわかりました。

キャラクターを回転させる角度は4年生のようでした。また百分率(%)は小学5年生で習うようです。Scratchでは色を変化させる割合として使います。

最初にも書きましたが、猫などのキャラクターの位置はマイナスの値もあるXY座標で表されます。マイナスの数は中1の数学の最初で習うようです。XY座標も関数を表すために中学数学で導入されます。さらにScratchでは変数という数を入れておく箱みたいなものも使えるのですが、xやyなどを使った変化する数の概念も関数と一緒に導入されます。

このように、ざっと調べてみたところ「習ってないことは使ってはいけないルール」に従った場合、小学生がScratchを使うと問題になるとわかりました。なので学校で先生がこのルールを適用している場合は、家で好きなようにやらせてあげる環境を用意してあげたほうがいいかもしれません。まあScratchに限らずですが。。。

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