林業の現場を知るために、東京の木・多摩産材エコツアーに参加しました
こんにちは、福永です。
早いもので今年も残すところあとわずかとなりました。
前回の記事は、私たちCODESIGN TOKYOが、
子どもたちが育つ未来のためにできることはないかな?
子どもたちの笑顔につながる事業を興したいな。
そんな想いがきっかけで、「日本の森林のこと」「東京の木」について
自分たちで調べ、学び、体験したことを発信することにしました。
前回の記事はこちら
森林について調べてみると
森林には多面的機能があり、私たちの生活と深く関わっていること
多面的機能を発揮するために「森林整備」が必要なこと
その森林整備を林業の方たちが行っていること
が分かりました。
そして、国産木材の魅力発信拠点MOCTION(モクション)では、「林業家の方々は、孫の世代の人たちが使う木を植えて育てています。」というお話を聞きました。
では、林業の方たちは、どんな仕事をしているのでしょうか?
都心に住んでいると、なかなか想像がつきません。
やはり現場に実際に足を運び、調べ、学び、話を聞くことが大切だと思い、東京の森で開催されたエコツアーに参加することにしました。
東京の木・多摩産材エコツアーに参加
2022年12月12日に「東京の木・多摩産材エコツアー」に参加してきました。
武蔵五日市駅高架下の飲食店「blan.co」に集合しました。
はじめに、東京の木「多摩産材」についてのオリエンテーションです。
秋川木材協同組合エコツアーガイドの髙濱 謙一さんより
日本の森林の話
多摩産材の話
間伐方法の話
小学校などでの多摩産材利用の話
といった内容のお話がありました。
多摩産材の森を登る
オリエンテーションが終わり、みんなでバスに乗り山まで移動します。
武蔵五日市のお話やエコツアーのスケジュールについてのお話がありました。
バスを下車し、歩いて森に向かう途中に川が流れており、その傍には今は使われていない宿泊施設がありました。昔は、その宿泊施設を林業の方が使っていたそうです。
他にも、多摩川では昔、木を運ぶ重機がなかった為、水を溜め鉄砲水のようにし、川の流れも利用して木を流し運んでいました。
山川海がつながっている例として、海では鉄分が生まれませんが、山の鉄分が川に流れて海に行くといったお話も聞かせていただきました。
山に入る前の道では、スギやヒノキを見つけました。そして、スギとヒノキの見分け方を教えていただきました。
山を80年サイクルで回しているそうです。森には「森林簿(しんりんぼ)」というものがあり、森林の所在地や所有者、何年に何を植えたという管理するためのものです。その森林簿を使い、エリアで木の年数を分けながら森を回しているそうです。
私たちが訪れた多摩産材の森は、比較的に登りやすく、見学しやすいようになっており、小学生の子どもたちも訪れるそうです。しかし、現代の子は足腰が弱くなり、山を登るのが大変になってきているとのことでした。
山に登り慣れていない私たちエコツアー参加者も、狭い道に急斜面と歩くのが一苦労です。「日本の森は斜面が急だから、重機が入らない」という現状を、身をもって体験しました。
冬の山は14時くらいには日が入らなくなり、真っ暗になるのでそれ以上の時間は作業ができなくなります。また、夏の間伐作業はとても暑く、直接塩を舐めて作業しているそうです。
森林整備の為の作業は、主に5つあります。これらは、森林の多面的機能を発揮させるためのものでもあります。
教えていただいた間伐の具体的な方法として、
・木を切る時は、運ぶ時の効率を考え、倒す方向を決める
・木と木の間に倒す
・道がある方向に倒す
・間伐はいっきにするのではなく、徐々にすると年輪も綺麗になる
といったことを教えていただきました。
慣れない山の中では話を聞くのも大変
山道は狭く急斜面なだけでなく、足元には風で折れた木や落ち葉がたくさん落ちていました。また、雨の降った翌日だった為、とても滑りやすく不安定な足場でした。山道に入る前には、「不安な方は山道の下で待っていた方がいいですよ」と説明がありました。
そして、登り進めると、足元が不安定な事からみんな少しずつバラバラになり、足並みをそろえるため何度もツアーガイドの高濱さんに待っていただきました。
私自身も、細い道から落ちてしまわないか心配で、カメラで写真を撮るのもドキドキ。こんな大変な場所で作業をしてるとは!と、林業の方たちへの大変さを実感し、一緒に参加した方たちも「これは大変だ…」と言っていました。
また、山の中は寒いけれど、登れば熱くなり、立ち止まっていると寒く、作業している時の衣服調整も大変だろうなと感じました。
やはり、実際に足を運んでみないと分からないことがたくさんあると思った1日でした。
この後、まだ色々なお話を聞き、別の場所にも連れてっていただいたので、
続きの記事をまた更新したいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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