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東京の木について知りたいと思い、MOCTION(モクション)に行きました

こんにちは。CODESIGN TOKYO の福永です。

私たちCODESIGN TOKYOは、
子どもたちが育つ未来のためにできることはないかな?
子どもたちの笑顔につながる事業を興したいな。
そんな想いから、現状の社会課題についてリサーチし「日本の森林のこと」を知りました。

日本の森林の現状を知っていますか?

日本は世界有数の森林国です。
日本の国土面積3,779万ヘクタールの約7割を森林面積2,505万ヘクタールが占めています。

森林の多面的機能とは

国土の約7割を占める森林は、私たちの生活と深く関わっています。
そんな森林の機能は、どういったものがあるのでしょうか。

8つの機能があり、具体的な内容としては以下のようなものがあります。

  1. 生物多様性保全:遺伝子や生物種、生態系を保全

  2. 地球環境保全:地球温暖化の原因である二酸化炭素を吸収・貯蔵

  3. 土砂災害防止機能/土壌保全機能:樹木が根を張ることによって土砂の崩壊を防ぐ

  4. 水源涵養機能:雨水を貯留し、河川へ流入する水量の平準化や安定化をする機能

  5. 物質生産機能:木材の生産

  6. 文化機能:行楽や芸術の対象や森林環境教育や体験学習の場としての役割

  7. 保健・レクリエーション機能:行楽やスポーツの場を提供

  8. 快適環境形成機能:防風や防音、ちりやほこりの吸着、ヒートアイランド現象の緩和

林野丁 HP 森林の有する多面的機能より

こんなにも多く森林の機能があるとは知りませんでした。
そして、森林の多面的機能を発揮させるためには、人の手による植栽、下刈り、間伐等による「森林整備」 が必要です。

森には人の手が必要

日本は、森林面積全体の約4割が人工林です。
人工林とは、人の手で育てている森林のこと
森林の多面的機能を発揮させるためだけでなく、人工林を管理するのにも
人の手が必要なのです。

ところで、CODESIGN TOKYOのオフィスがある東京は、どれくらいの森林があるのでしょうか。東京の森林について調べてみました。
東京都の面積のおよそ4割が森林です。主に多摩地域と島(とう)しょ地域が占めています。そして、人工林の割合は45%です。
東京の森も、先ほど記載した8つの多面的機能が発揮され、都民の生活に貢献してくれています。

東京の森の現状を知りたい

日本の森、東京の森についてもっと知りたい、話を聞いてみたいと思い、国産木材の魅力発信拠点 MOCTION(モクション)に足を運びました。場所は、新宿駅から徒歩10分程度で、西新宿にある地上52階の超高層ビルの新宿パークタワーの中にありました。

「MOCTION」とは、多摩産材など国産木材の活用に向けた情報発信の拠点です。国産材を使った製品の展示や常設展示スペース、企画展示スペース、コワーキングスペースがあります。

訪れてみると、多くの木が使われ、ビジネス街の中で木の香りに包まれた空間を味わうことができる素敵な木質化オフィスでした。

コワーキングスペースのデスクは、角材を使ってできたものです。その角材ですが、木が大気中の二酸化炭素を吸収することをヒントに、実際に使われている角材が森林に生えている間、どれくらいの二酸化炭素を吸収したかを分かるように刻印しているそうです。

森林の木は光合成により成長しながら、大気中の二酸化炭素を取り込み、固定します。年々樹体に蓄積されていき、二酸化炭素を吸収するとともに酸素を発生させながら炭素を蓄え成長します。
また、木を伐り木材となり、住宅や木製品として使われても、二酸化炭素は炭素として固定されたままです。

森林の木は、大気中の二酸化炭素を、長年にわたり幹や枝、根など、さらには木材の中に固定・蓄積できるのです。

また、木材を乾燥するときに割れないように切り込みがいれてあります。そういった手間を実際に見ることができる素敵なデザインのデスクでした。

木のこと、木材利用のこと、林業のこと、MOCTIONが行っていること、色々な話をMOCTIONのスタッフの加藤太一さんに聞くことができました。

とても印象的だったお話が
「木は育つのに30~50年かかります。
林業家の方々は、孫の世代の人たちが使う木を植えて育てています。
孫の世代につながるお仕事をされているんですよ」
というものです。
この話を聞き、林業家の方々は未来につながる、素敵な仕事をしていると感じました。また、実際に森に行った方がよいというご意見もいただき、勉強になる充実した時間でした。

東京の木・多摩産材エコツアーに参加

調べ、学び、話を聞き、やはり現場である東京の森に実際に足を運ぶことが大切だと分かり、
2022年12月12日に「東京の木・多摩産材エコツアー」に参加してきました。

エコツアーについてのお話は、また今度書きたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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