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新型コロナウイルスに負けない就職活動

English version here ・英語版はこちらになります!

東京でコーディングスクールを経営しています、Yanです。先週、世界的な規模のパンデミックが発生し、またそれによる不況が差しかかっている中、ソフトウェアエンジニアになる11期目の卒業生を送り出しました。😨😰😱
ここで、COVID-19による苦境が就職活動に悪影響を及ぼしている中、私が生徒に教えたアドバイスを伝えたいと思います。

このアドバイスは就活しているソフトウェアエンジニアとディベロッパーのためのものですが、職種や場所に限らず就活している人に関連します。

これらは、現在就職活動をしている人に対してのアドバイスです。今続けられている努力に加えて以下にチャレンジすることをお勧めします。これらは、就職や面接に直接的に結びつくものではありません。仕事に応募し続け、面接に申し込むことを優先してください。

現在の状況

この今の状況はいつまで続くのでしょう?数週間もしくは限りなく
数ヶ月は続く可能性が高い。ご想像のとおり、就活にも影響する
でしょう。

・雇用凍結
・内定取消し
・雇用人数の削減、すなわち雇用機会の減少
・解雇
・ビザが処理されない
・旅行規制
・実際に会ってネットワーキングする機会の減少

東京に住んでいる採用担当者たちと話したところ、日本で起きていることは全世界で起きている状態とほとんど同じでした。エンジニアの雇用は5%から50%まで減少しています。目に見えて影響を受ける企業(旅行関連会社や観光業系の企業)などは停止。Fintech系の企業は目に見えた影響は見られていない。日本の状況は日々変わっています。

Candorのスタッフが自己申告により、会社の状態を表したスプレッドシートを一般公開しています。このリストは主にアメリカを中心としたものですが、どんどんシェアされてグローバル化されています。

アドバイス 📌

以下3つのポイントに集中して欲しいです。

1. 日課とスケジュールをはっきり決める 📅

2. ブランドを確立する ✨

3. 安全な場所からネットワーキングを続ける 🎭

1.日課とスケジュールをはっきり決める 📅

コードクリサリスでは生徒が午前9時に出席、午後6時までしっかり決められた一日のスケジュールをこなします。卒業後最初の一週間はパジャマでアイスクリームを食べたいのは普通。ですが卒業生全員には、月曜日から金曜日のスケジュールを維持することを強く奨励しています。

実は就職活動をしている卒業生に週1会面談も行います。本校のキャリアーコーチと相談したり、スケジュールを確認したり、アドバイスをもらったりします。

新型コロナウイルスの影響が甚大になってきたこの状況の中では、より生産的に、気持ちの上でなにかやりたいことに集中したいことに熱中し、気持ち的にも前向きで幸せでいるためには、自分に合う日課を作ることが普段より大事になってきます。

これはマラソンであり、短距離走ではないのです。ありきたりなことを言いますが、それでも言わせてください。

この状況が長期間に渡ることを想定して、自分自身がコミットできる範囲でペースを維持する。燃え尽きないようにしましょう。

1日の予定表の例:

📅
08:00 午前 - 起きる、朝食、着替える、など。
08:30 午前 - メールをチェックし、会社からのメールに返事をする
09:00 午前 - 面接を受けている会社から課されているコーディングの宿題をする
12:30 午後 - ランチと散歩
01:30 午後 - 3つ〜5つの会社へ応募
02:30 午後 - 他に応募できる会社を見つけて、スプレッドシートかタスク管理アプリに記入
03:30 午後 - おやつ休憩とメールチェック
04:00 午後 - 勉強ーアルゴリズム、アーキテクチャ設計など
07:00 午後 - 夕食と自由時間
09:00 午後 - tech talkの動画を見たり、勉強を続けたり、もしくは会社へ応募したりする
10:30 午後 - 家事と寝る準備
12:00 午前 - 就寝

自分に合うスケジュールができたら実際にそれに従って遂行できる工夫をしましょう。

予定どおりに活動できるように助けてくれる人を見つけましょう。スケジュールに則って規則正しい生活を送ることで、ポジディブなマインドセットを持てるようにしましょう。

アイデア 💡

・ブログ記事を一定のペースで一緒に書ける友達を探す。一週間に一回お互
 いのスケジュールどおりに進んでいるかを確認
・一緒にエクササイズできる友達と日程を決めて、お互い家からリモートで  運動する
・他に就活中の友達がいれば、毎週定期的に一緒に模擬面接を行いましょう
・成果に対して自分へのご褒美をする

2.ブランドを確立する ✨

余った時間でソフトウェアエンジニアとして自分の「ブランド」を確立しましょう。

あなたのブランドを確立できていますか?あなたができることをわかりやすく伝えられていますか?証書に頼らない、スキルと実績を証明できる証拠はありますか?今では様々な方法でソフトウェアエンジニアとして自分をブランディングする方法があります。

✍️ブログ、ブログ、ブログ

今こそブログを始めたり、ブログを再開する最高のタイミングです。自分が何をしているのか、何を学んでいるのかを書きましょう。ブログについてここで詳細に触れる必要はないと思うので割愛しますが、2つだけよく見る悪い習慣に触れるので、皆さんに直してほしいと思います。

悪い習慣 #1: ブログの設定に時間をかけすぎている

Note, Mediumや他のワンクリックで作成できるブログのプラットフォームを使いましょう。よく見かけるのは自分のブログを立ち上げるのに時間をかけ過ぎて、結局何も書かない人。フォーカスすべきはブログの中身であり、最新または最高の技術を使って自分のブログ空間を立ち上げることではありません。

悪い習慣 #2: こだわりのトピックについて長く、またこだわりの方法で書く考え

短いブログ記事でも長い記事と同じぐらい効果的になり得ます。短いから記事を公開しないとは考えないことです。

毎回同じ決まり方で記事を書かなくても良い。一日の出来事、見たビデオ、苦労していることについて書くこもできます。好きなリソースのリストとなぜそれが好きなのかのブログ記事を書くこともできます。読みたい本のリストやこれから学んでみたいテクノロジーの話題でもいいのです。

簡単に言えば、なにか決まったやり方でブログを書く必要はありません。書いているうちに自分のやり方を生み出せます。

🌍 オープンソースプロジェクトに貢献する

今職に就いていないからといって、それが有意義な方法で世界やコミュニティに貢献できないわけではありません。

オープンソースプロジェクトに貢献すると聞いたら、だいたい思い浮かぶのが、有名なフレームワークやライブラリに対して、機能を追加するかそれらのバグを修正することでしょう。

プログラムに貢献するのはもちろん1つの貢献の形ではあるものの、それ以外に貢献する方法ももちろんあります。

他の言語を流暢に使いこなせますか?フレームワークやライブラリのドキュメントをその言語に翻訳することもできます。実際に私たち Code Chrysalis の生徒もこの方法で貢献しています。

ドキュメントの内容に矛盾を発見した?であればプルリクエストしましょう。誰も報告していないバグに遭遇しましたか?イシューを作りましょう。

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あなたが貢献できるプロジェクトは数え切れないほどあるのです。例えば、新型コロナウイルスのトラッカーとリソースは一般のソフトウェアエンジニアが必要だと思って作成したもの。そのほとんどはオープンソースです。Shane Reustleが作成した[covid19japan.com]もその一つ。

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世の中には貢献を必要とするプロジェクトがたくさんあります。初めて貢献する場合はこちらのWebサイトを通して始めてみませんか?:[First Timers Only]

そして、ブログで記事を書いてみましょう。

リモートでワークショップとテックトークをしてみよう 🎤

これは少し実行に移すのが難しいかもしれませんが、一言でいうとテックトークを作り上げるということです。「え、そんなことできないよ!」と言われる前に伝えますが、私たちのイマーシブブートキャンプのコース内容の一部で、生徒がパブリック向けにテックトークを作成してプレゼンテーションしています。私たちの生徒ができるならあなたもできます。

トピックを選び、研究し、学んだことについてプレゼンテーションを作成しましょう。友達とZoomで練習しましょう。

自らコミュニティーやミートアップに連絡して、テックトークを発表できるイベントを探してみましょう。思った以上に新しいスピーカーを探しているテックミートアップがあるはずです。[コードクリスサリスにもぜひご連絡ください]!私たちも常にスピーカーを探しています。

これらをいくつかやりこなしたら、リモートのカンファレンスにも申し込んでみましょう。

💄 GitHubプロジェクトを綺麗に仕上げる

これを読んでいる方の中には完成していないGitHubのプロジェクトがあるでしょう。よくあることですよね。逆にそうではないというソフトウェアエンジニアに対しては私は懐疑的になります。

しかし、完成していないからといって、それを整理して綺麗にすることはできなくはないです。

時間をかけてプロジェクトの具体的な内容、どのようにセットアップするか、実装する上で難しかったことやそして未来の計画を適切にREADMEに書きましょう。最初からやり直して時間をかけすぎて結局なにも整理したり綺麗にできなかったりすることに陥ったり、再びコードをリファクタリングすることに挫折したりしないようにしてください。振り返り、ドキュメントを書くことに徹してください。

そして、ブログの記事にしてみましょう。

💁🏻‍♀️ 個人用のウェブサイトを作成 ・ 完成していないプロジェクトに集中

これについては多く触れることはありません。常に自分のREADMEをアップデートすることはお怠らないでください。リファクタリングやプロダクトを世の中に発表することに時間をかけすぎて結局なにも成し得ないことがないようにしましょう。

一週間経ってもほぼ前に進めていなければ、一旦辞めて違うものにフォーカスしてみましょう。

成功しなくても・しなくてもブログに書き留めましょう。

3.安全な場所からネットワーキングを続ける 🎭

将来のことを備え、他の人の印象に残るように自分の立場を確定しとおきましょう。

💻 ソーシャルメディアを利用

もし雇用中でない会社であったとしても、あなたが働きたい企業で働いている人に連絡をしてみましょう。知り合いの知り合い、さらにその知り合いくらいまで連絡してみて、ミーティングをお願いして彼らがなにをしているのか、またその会社のことを学んでみましょう。

LinkedInやFacebookを使えば簡単にできます。興味がある会社を検索してそこで働いているエンジニアへメッセージを送ってみましょう。

会社内でのポジション、会社のことを知り、人の印象に残るようにして自分のネットワークを広げていきましょう。

自分のソーシャルネットワークを使って、自分が繋がっている人が何か進んでいたりアドバイスがあったらもらったりしましょう。そして就活していることを投稿してみる。想像以上に連絡がくるかもしれません。

👥 オンラインでテックコミュニティーに参加する

Twitterでエンジニアをフォローして今どんなことをしているか、何について話しているかを観察する。StackOverflowでアカウントを作り、他の人を助ける。オンラインで同じものに興味がある人達と繋がって話してみましょう。

ソフトウェアエンジニアなら楽しいと思うはずの #100DaysOfCode というハッシュタグがあったり、いろいろなテクノロジーに関するチャレンジがあったりします。よりアクティブにコミュニティーの人をサポートしつつ他人からもサポートを受けましょう。孤立した状況の中でも、十分他の人と繋がることができます。

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11期生の卒業から1週間が経ちました。これまでの卒業生に比べれば確かに就活が難しい状況ですが、彼らは確実に進んでいます。つまりはまだ雇用のチャンスがあるということです。

今は心細く感じやすい時期だと思いますが、今まで述べたように自分自身でコントロールできることに集中してみましょう。

どのように自分の時間を使い、何をするのかはコントロールできます。自分のスキルを磨き続けることはコントロールできます。就活にどのぐらい努力を入れるかさえ自分でコントロールできます。君ならできる!


皆さん身体にはくれぐれも気をつけましょう。

質問、他のアドバイスやコメントがあれば hello@codechrysalis.ioまで連絡してください。連絡お待ちしております。


Code Chrysalisは東京を拠点にした12週間の短期集中型ソフトウェアエンジニア養成学校です。ソフトウェアエンジニアになるための12週間特別集中コースはこちらプログラミング初心者向けの講座もありますので、ぜひ見てみてください。

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