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コードクリサリスのコースにおける質問はどの程度できるのか

こんにちは!コードクリサリスで日本語プログラム事業責任者を務めています、新徳雅隆です。

このブログでは、コードクリサリスのコースではどの程度質問できるのかを紹介したいと思います。

質問することの大切さと難しさ

その前に質問することの大切さと難しさに言及したいと思います。

かなり多くの日本人の方が、質問するスキルが乏しかったり、質問する勇気がなかったり、質問することを悪と捉えているように思えます。確かに自分で調べられるスキルはとても重要で、コードクリサリスのイマーシブでは、自走できるソフトウェアエンジニア、即戦力と応用力を持つソフトウェアエンジニアを育成していますが、その自走、応用力の源泉は、自分で学習できるスキル:メタラーニングであり、自分で調べられるスキルはその中でも重要な要素の一つです。ファウンデーションズやファウンデーションズライトでは、卒業後に自分一人でゼロから自分で作りたいコードを書けるところまで学習します。やはりその源泉もメタラーニングです。

重要なのはバランスなのです。もちろん自分で調べられるスキルも重要です。一方で、一度も質問せずになんでも効果的・効率的にできる人はこの世の中にいるのでしょうか?特にプログラミングはもはや数十年の歴史があり、アイザック・ニュートンが言うとおり、私たちは巨人の肩に乗る矮人です。つまり、先人たちが残した知識をフル活用すべきだし、その先人があなたの周りにいるなら、ぜひ有効活用させていただくべきなのです。

「なんでも質問してね!」の落とし穴

では、なんでも質問して良いからね!とだけ言われて、どれほどの人が質問できるでしょうか?例えばあなたの中学や高校時代の授業を思い出してください。先生が「何か質問ある人?」と訊いたときにどれほどの人が質問していたでしょうか?もし多くの質問が出ていたとしたら、それは素晴らしいクラスです。多くの人たちが、質問なんか出ない状況を経験したことと思います。ですがもちろん、質問がない=全員理解できたという状況ではないですね。もしそうだとしたら、全員中間テストや期末テストで100点だったはずです。

なぜ質問できないのか?それは以下の理由からです。

・何がわからないかがわかっていない
・質問することが怖い/恥ずかしいと思っている
・そもそもやる気がない(論外)

何がわからないかがわかっていない人が非常に多い

イマーシブでもファウンデーションズでも見ていると、何がわからないかがわかっていない人が非常に多い。これは自分の疑問を適切に言語化できていないということです。これは私もそうでした。多くの人が乗り越えないといけない壁です。

実は自分の疑問を言語化できると、自分でその疑問を解消できてしまうことも非常に多い。なぜかというと、自分の疑問を明確に言語化できたら、それに対して何を調べれば良いかわかってしまう人も多いからです。ただしこれが難しい。質問はれっきとして方法があり、トレーニングが必要なもので、質問の仕方自体にフィードバックが必要なものです。

なので、「なんでも質問していいですよ!」と言ってくれる教育機関を探すよりも、「どうやって質問したら適切な質問をできるのか」を教えてもらうことが重要なのです。コードクリサリスはこれをカリキュラムに組み込んでいます。

質問することが怖い/恥ずかしいと思ってしまっている

特に一度企業で仕事をされた方が陥りやすいのかもしれませんが、「こんな単純なことで質問してしまってはいけない」と質問をためらうことです。確かに仕事では全員が忙しい中で、時間を割いてもらって質問をする状況があったのでしょう。もしかしたら上司や先輩から、「何回質問するの?」「そんなこと自分で考えてよ」と言われた経験があるのかもしれません。

「こんな単純なことで質問してしまってはいけない」を因数分解して考えてみましょう。

一度質問したことがあって、それをメモしたり学習したりしていない場合は、そう思うことも自然なことかもしれません。その場合はメモをすること等、一度質問した事実を記録に残しておいて、それを後で検索できるようにするのも良いかもしれません。ですが、同じことを質問する場合でも、自分にとっては異なる角度に思えて、同じ質問であることを気づかない場合もあります。なので、やっぱり質問して良い。そもそも、質問者が同じ質問をしていることを指摘できるのは、答えられる人です。回答してあげる人が、もし質問者が同じ質問をしていることに気づけたなら、自分の案内がまずかったのか、それとも質問者が非効率的な学習をしていることを見抜くかして、新しいガイドを模索すべきです。これは学校だけではなく仕事環境でも言えることです。

自分でまだ学習中、つまり一度も質問したことがないことだけど、それは単純なことだから質問してはまずいと思っているあなた。それは思い込みです。せめて質問する前段階として、自分の質問を言語化して、質問する直前までは踏み込んでみてください。先述したとおり、自分の質問を言語化することで何を調べれば良いかわかることが大いにあります。

さらに言えば、質問してもらわないと教える側も何で困っているかわからないよという場合もあるかもしれません。だからこそ質問してしまった方が得なのです。

質問力を磨くことは重要視した方が良い

単純にプログラミングを学習する環境が整っていて、「いつでも質問して良いよ!」と言われ、1週間に1回ないし数回のメンタリングタイムがあって、外部のソフトウェアエンジニアに質問できるような環境があったとしても、質問力がなければそれを活かしきることは難しいでしょう。

新しいことを学習するときには質問力がものを言います。特にプログラミングは初学者にとって情報の非対称性が高い、つまり学習方法がわからなくてつまづく人がとても多いから、質問できなくて困っている人が多い。コードクリサリスに来ている生徒で、独学でつまづいたから来たという人もいれば、他のプログラミングスクールさんで質問ができなくて理解できずに来たという人もいました。

これは他のプログラミングスクールさんが質問できる環境を用意していないとか、コードクリサリスの質問できる環境が優れているとかいう優劣の問題ではありません。質問力の問題だと考えています。

ただし、コードクリサリスが自信を持って言えるのは、コードクリサリスはこの質問力を磨くカリキュラムを組み込んでいるということです。そしてこれが、卒業後に継続的に学習できるスキルだったり、ゼロから自分が作りたいものを作りたいスキルに繋がっていくことは確信を持って言えます。

その上でとにかく質問を通して勉強してもらう

どのように質問したら良いのかをインストラクションし続けながら、Slackでいつでも質問できる環境を用意した上で、コードクリサリスではコードの答えを見せません。もちろん、例えば関数を実装するときの、あるべきインプットとアウトプットを明示するので、自分で実装してあるべきアウトプットが出てくれば、それは正解ということになりますよね。で、ここでどのようなコードであるべきかの解答は見せないんです。それによって質問しなければならない状況が増え、どんどん質問してもらう。

今まで複数人の方に解答例を提示して欲しい、それによって効率的に学習できるのだと要望をもらってきました。要望に応じて、解答例を提示してから、本当に本質を理解できているか、同じトピックを別の問題で試したり、その生徒さんが書いたコードの意味を掘り下げる質問をしてみたのですね。そうすると見事に、ほとんどの人が答えを見て解いた人はその質問に答えることができませんでした

日本の受験勉強では、私も含めてですが、比較的多くの方が答えを見て解法を学び、そして他の似たような問題を自分で解いてみることによって抽象的に概念まで理解していきます。なので私も解法を見て学ぶアプローチには賛成でもあります。ただし、この学習方法は非常に多くの異なる問題を解かないといけないことを念頭に置かなければなりません。そして多くのプログラミングスクールで学んでいる方たちは時間が惜しい人たち。無意識にでも、問題が解けたら次にいってしまう現実があります。だからこそ、解答例を見ずに自分で解いてみて、不明点があれば質問をすることで質問力を磨く方が、プログラミングスキルも概念までしっかり身につき、自分が理解しないままに次に進んでしまう甘えを取り除き、質問力まで磨ける一石三鳥

ぜひ皆さん、興味があればコンサルテーションへ。

コードクリサリスは入学担当によるコンサルテーションを随時行っています。ぜひ質問があればコンサルテーションに申し込んでみてください。

コードクリサリスは日本・東京にあるプログラミングブートキャンプです。3ヶ月間で強靭なソフトウェアエンジニアになるイマーシブは、オンサイトではもちろんリモートでも受講可能です。

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