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【雑学】ややこしい日本語(異字同訓)を徹底的に調べてみた

こんにちは。かけだし社長の小寺です。

前回、言葉を明確に、という記事を書いていて思ったことがあります。
何気なく使い分けてる日本語も、正しい漢字ってどっちだっけ!?とわからなくなることってありますよね。(理系男子だけ?)

そこで今回は、よく使うけど、使い方に迷う、ややこしい日本語を徹底調査してみました!

1.「現れる」と「表れる」

・隠れていたもの、物理的なものが出てくる場合は「現れる」
 ex) 敵が現れた、行動に現れる

・抽象的なものが出てくる場合は「表れる」
 ex) 自信の表れ

ただ、どちらでも使う場合もあるそう。
わかりやすく「出現」したのか、「表現」しているのかで考えて、意味が通ればOKのようです。


2. 「作る」と「創る」と「造る」

・小さいもの、または無形、抽象的なものをつくる場合は「作る」
 ex) 料理を作る、

・大きいものが対象の場合は「造る」
 ex) 船を造る

・新しいものをつくる場合は「創る」
 ex) 芸術作品を創る

ただ、こちらも複数の意味に当てはまる場合は、どれを使う場合もあるそう。
ex) 学校を(建物として)造る、学校を(理想の教育現場として)創る


3.「思う」と「想う」

・考えや願望を表す場合は「思う」
ex) 正しいと思う

・恋愛など人への感情の場合は「想う」
ex) 相手を想う

感情の強さでいえば、「想う」>「思う」のようです。


4. 「使う」と「遣う」

・自分のために、周りのものや人を利用する場合は「使う」
ex)ハサミを使う、仮病を使う

・相手のために、自分の持っているものを差し出す場合は「遣う」
 ex) 気遣い、金遣い

ただし、動詞の場合は、一般的「使う」を使用するそうです。これは知りませんでした。ただ、遣うを使用しても間違いではないようなので、このあたりは表現が曖昧なのかもしれません。

ex) 「気遣い」「気を使う」


5.「勤める」と「務める」と「努める」

・仕事をするのが「勤める」
 ex) 会社に勤める

・役目を果たすのが「務める」
 ex) 会長を務める

・力を尽くすのが「努める」
 ex) 解決に努める


6. 「堅い」と「固い」と「硬い」

・ 中身が詰まっていて強い。確かである場合は「堅い」
 ex) 堅い木材、合格は堅い、口が堅い

・結び付きが強い。揺るがないものである場合は「固い」
 ex) 固い友情、固い意思

・外力に対して強い場合は「硬い」
 ex) 硬い石、硬い表現

硬い石と、固い意思、、、すいません。

7. 「意思」と「意志」

・心の中に浮かぶ気持ちは「意思」
・物事を成し遂げようとする意欲は「意志」

8.「超える」と「越える」

・ある場所・地点・時を過ぎて,その先に進む場合は「越える」
 ex) 丘を越える、困難を乗り越える

・基準や範囲、能力を上回る場合は「超える」
 ex) 想定を超える、能力を超える、水準を超える

9.「勧める」と「薦める」と「奨める」

・人に行動を促すときに使うのが「勧める」(奨めるも同義)
 ex) 読書を奨める、酒を勧める

・人や物を推薦する場合は「薦める」
 ex) 候補者を薦める、新商品を薦める

10. 「図る」と「計る」と「測る」と「量る」

・あることが実現するように企てるのが「図る」
 ex) 解決を図る

・時間や数などを数えるのが「計る」
 ex) タイミングを計る

・長さ・高さ・深さ・広さ・程度を調べる、推測するのが「測る」
 ex) 真意を測る
・重さ・容積を調べるのが「量る」
 ex) 体重を量る、立体の体積を量る

これ、個人的に一番混乱します・・・笑

番外編.「おざなり」と「なおざり」

おざなり・・・その場しのぎで、いい加減な対応や対処をすること

なおざり・・・そのまま何もせずにいること

おざなりとは、御座(敷)の形<なり>から来ているそうで、客によって対応を変えたことから語源が来ているようです。
なおざりは説の1つに、なほ(直・猶)+さり(去)という語源があるそうです。

漢字を覚えれば、意味も間違わずに済みそうですね!

まとめ

うーん、ややこしい!笑
挙げていけばきりがないですね。

個人的には意味が伝わればOKだと思ってますが、、、
マナーとかもそうですけど、こういうのって、お互いに正しく認識していて、初めて意味を成す場合が多いですよね。

コツとしては「思」は「田(脳の中)」と「心」でできた漢字で、脳で浮かんだこと、という意味があるように、漢字だけ覚えようとせず、漢字の成り立ちから理解すると、意味も間違えにくいのかもしれませんね!

以上、ややこしい異字同訓の調査結果でした。

それではまた!

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