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今週のアニメ業界関連ニュースまとめ 2024/6/18 #150

クリエイティブよりも、ビジネス関連強めのアニメニュース・記事をキュレーションしています。
来月から放送する「【推しの子】」第2期などの情報もありますが、安彦良和さんの貴重な証言録が興味深かったです。当事者ならではのお話しで、もっとボリュームがあっても良かったと思います。仕切り直して、書籍化まで進んでほしいです。絶対買います!


漫画原画やアニメのセル画、国が収集拠点整備へ…世界市場は半導体の1・6倍

政府は、日本の漫画の原画やアニメのセル画などを収集・保存、展示する「メディア芸術ナショナルセンター」(仮称)を整備する方針を固めた。

ようやく政府が重い腰を上げ始めました。アーカイブ事業は、単体で売り上げを立てるのが難しいどころか、保管するだけで費用が掛かってきます。民間の企業では、なかなか着手しにくい部分なので、今回の政府主導に期待しています。

「ガンダム」生みの親が語る日本エンタメ史の裏側

アニメ「機動戦士ガンダム」のキャラクターデザイン、ディレクターとして活躍し、漫画家としても活動する安彦良和氏(76)。「ガンダム」放映45周年を迎える今年、兵庫県立美術館で開催中(~9月1日)なのが「描く人、安彦良和」展だ。

まさしく安彦史観ともいうべき、日本のマンガ/アニメ産業についてのインタビューです。庵野秀明さんが登場してきたときに、「これは俺にはできないな」と痛感されたそうです。井上雄彦さんの『THE FIRST SLAM DUNK』への言及もあり、貴重な証言多々です。

日本アニメの新しい発信基地が、世界への扉を開く!

中南米18か国で6つの日本アニメ放送チャンネルを運営、メキシコ公共放送でアニメ番組を提供開始

中南米はかなり熱心なファンがいるので、アニメの放送チャンネルを作るのは理にかなっています。ただ、求められているのは現地でも根強い人気の『聖闘士星矢』のようなバトル系アニメだと思います。現在放送しているアニメとして、『オーイ!とんぼ』はちょっと違和感あります。

今みんなが見てるアニメはこれ! 「Amazonプライム視聴ランキング」 3位は『怪獣8号』2位は『忘却バッテリー』1位は…【2024年6月版】

新旧問わず世界中のアニメや映画が視聴できる「Amazonプライム」。6月の視聴ランキングトップ10には『怪獣8号』や『忘却バッテリー』など、ジャンプ作品を原作とするアニメが上位にランクインしています。

動画視聴のハードルの低さから、アマプラはアニメファンにとっても馴染み深いプラットフォームですが、興味深いランキングになりました。1位の『「鬼滅の刃」柱稽古編』は別格として、『怪獣8号』よりも『忘却バッテリー』の方が上位に来ています。現在は、女性視聴者に支持されるアニメが勝ち筋なのでしょう。

『ぼっち・ざ・ろっく!』初登場1位 トップ10の半分は国内アニメのシリーズ作品に

公開9週目の『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』、公開3週目の『帰ってきた あぶない刑事』が息切れする中、その合間を縫って6月第2週のトップに立ったのは、『まんがタイムきららMAX』に連載中の4コマ漫画を原作とする2022年に放送されたTVアニメを再編集した『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:』。

宇野維正さんのボヤキ?が現状を端的に表しています→「これからの日本国内の映画興行分析は、自分のような映画プロパーの人間ではなく、国内アニメーション作品のエキスパートがするべき仕事なのかもしれない」。『鬼滅の刃』のように、TVアニメシリーズの延長線上にある映画であっても、特大のヒット作になりうるのが近年の傾向です。昔とだいぶ変わりましたね……。

「窓ぎわのトットちゃん」世界最大級のアニメ映画祭で特別賞に

俳優でタレントの、黒柳徹子さんの自伝的な小説を映画化した、「窓ぎわのトットちゃん」が、フランスで開かれていた世界最大級のアニメーション映画祭で特別賞を受賞しました。

去年の『夏へのトンネル、さよならの出口』に続いて、2年連続でアヌシーにて日本のアニメ作品が特別賞を受賞しました。大人が主人公ではない受賞作の「傾向」は何となくありそうです。

アニメ「【推しの子】」第2期は全国35局で放送&ABEMA地上波同時配信! 番宣CMも公開

TV アニメ『【推しの子】』の放送情報詳細が公開された。7月3日より全国 35 局にて放送開始。また、ABEMA にて同日より地上波同時・単独最速配信開始する。

『【推しの子】』の2期は、1期と比べると放送網が圧倒的に増えました。一気に覇権を取りに来ている勢いが感じられます。2024年夏アニメの大本命として大いに話題を提供してくれることでしょう。

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