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ポッドキャスト新番組「MUSICタイフーンズ」始めました~「Music+Talk」の仕組みを活用~

この度、ゆるゆると普段聴いている音楽について語るポッドキャスト番組「MUSICタイフーンズ」を始めました。
Music+Talk仕様なので、ちゃんと楽曲もお聴き頂けます。

始めたきっかけは、今年の夏にSpotifyが音楽とトークを一緒に楽しめるサービス「Music+Talk」をスタートさせたからです。

ポッドキャストでは通常、人気のある音楽が聴けません。エド・シーランやBTS、乃木坂46などをかけている番組は皆無です。

一方、ラジオでは音楽がいっぱいかかっていますよね。
事業者と各権利団体が、「年間包括契約」という形で契約を結んでいるからです。
これにより事業者側も、音楽の権利者と都度交渉する必要がなくなります。
一曲かける度に権利者と交渉していたら、番組が成り立たないのは明白ですので、この仕組みは放送業界にとっても大いにプラスです。

ポッドキャストの方は、いわゆる「著作権フリー」の音楽ならばOKですが、例えばジャスティン・ビーバーを元の音源そのままかけるとなると現実的ではありません。
なぜならば、「年間包括契約」を締結していないので、都度権利者と交渉しなくてはならないからです。
もう少し細かく述べると、作詞・作曲の著作権はJASRACにお金を支払えば問題ありませんが、音楽原盤の著作隣接権をクリアするのがかなり困難です。

音楽原盤の権利者≒レコード会社等なのですが、例えば僕がジャスティン・ビーバーの曲を使用させてくれとレコード会社側に打診しても、無視されるのが関の山でしょう。あるいは返答があったとしても、途方もない金額がふっかけられるはずです。原盤の使用料は「指値」であるので、JASRACの規定のように料率や金額が決まっている訳ではありません。
レコード会社の要求を飲むしかないのです……。

しかし!
Spotifyが始めた「Music+Talk」ならば、サブスクの音楽とポッドキャストの良いとこ取りができてしまうのです。

Music:Spotifyで配信されている楽曲(もちろん権利処理済)

Talk:従来のポッドキャスト

……ということです。

仕組み的には以下のようなイメージですね。

このキメラ的な仕組みで、シームレスに音楽とトークが楽しめる番組が作れてしまうのです。

ただ、この「Music+Talk」はSpotifyでしか聴くことができないのが、留意すべきところです。
Spotifyの子会社であるAnchorを利用して、Spotifyのプラットフォームで展開しているからこそ、ポッドキャストとサブスクの音楽が合体した番組が作れるのです。
Appleなどは別サービスになるので、もちろん「Music+Talk」が展開できません。

とはいえSpotifyは、ユーザー数3億6500万人。世界最大手のオーディオストリーミングプラットフォームです。
Spotifyのみでも、じゅうぶん様々な人にリーチできると思います。

また、Spotifyのフリープランの人であっても、音楽は30秒間楽しめます。プレミアムプランはフル再生になります。

さあ、ポッドキャスト番組「MUSICタイフーンズ」も更新しなくては……!(焦り)

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