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今週のアニメ業界関連ニュースまとめ 2023/4/11 #88

クリエイティブよりも、ビジネス関連強めのアニメニュース・記事をキュレーションしています。
先日開催された「新潟国際アニメーション映画祭」も海外志向が強かったですが、最近目にするニュースは海外関係も多いですね。海外ありきの日本のアニメ産業は、やはり不可逆な流れだと感じています。

「Disney+」が重視する「最高のストーリーテリング」とは アニメ責任者に聞く

2014年から毎年3月下旬に東京ビッグサイトで開催される総合アニメイベント「AnimeJapan(アニメジャパン)」。3月25日から28日にかけて、10回目となる「AnimeJapan 2023」が開催された。

「最高のストーリーテリングの中で一番大事にしているものが普遍性です。時代や、国境を越えて、どの世代の人でも感動できる物語かどうかを一番重視しています」とのこと。当然と言えば当然ですが、実にディズニーらしい答えですね。

【連載】中山淳雄の「推しもオタクもグローバル」第57回 【マレーシア編】バンダイナムコスタジオマレーシア、欧・米・アジアの中継地点クアラルンプールで見えたゲーム開発の激動

今回のマレーシア特集は2016年設立のバンダイナムコスタジオマレーシアである。グループのゲーム作品を代表に、日本から様々なデザインを受注し、マレーシア首都クアラルンプールのPetaling Jaya(中心部から2.6km西)に位置する。

こちらはアニメや映画ではなく、ゲームアニメの記事ですが興味深いです。相対的に人件費が上がってきているとはいえ、「相場的には日本の半分~2/3くらいの人月単価で受けられている」は相当な強みがあります。

【数土直志の「月刊アニメビジネス」】「新潟国際アニメーション映画祭」のプログラムをどう選んだか

今回はいつもと違い自身の経験について書いてみたい。3月17日から22日まで開催された「第1回新潟国際アニメーション映画祭」についてだ。

新潟国際アニメーション映画祭の内実が書かれている手記です。押井守監督の参加がかなり大きかったようですね。ベテランが道標となる理想的な形です。

第1回:価値づけを生み出す3つの装置(アニメ編)

新潟国際アニメーション映画祭のForumにて3月20日、アカデミック・プログラム「文化庁+開志専門職大学共同調査 海外における日本のマンガ・アニメの価値づけの状況」が開催されました。

数土さんの別記事です。価値づけについて考察されています。価値づけを生み出す装置としては、「人」「映画祭」「メディア」があるとのこと。ちなみにヨーロッパでの評価は、「映画祭」が非常に重要だそうです。だからヨーロッパでは映画祭が盛んなのでしょうね。

KADOKAWAが埼玉・所沢のアニメホテル閉館へ

KADOKAWAが埼玉県所沢市の文化複合施設「ところざわサクラタウン」で運営していた体験型宿泊施設「EJアニメホテル」を5月31日で閉館すると発表した。

「ハイグレードな客室が多かったので価格の高さが影響したのでは」とのコメントもありますが、数千円で宿泊できるプランもあったので、それほどコスパは悪くはない印象です。立地などにも課題があったのだと思います。

少年ジャンプ+細野編集長「令和の大ヒットは『ライブ感の醸成』で決まる」

まつもとあつしが担当する大学講義にて2022年に開催された、「少年ジャンプ+」編集長・細野修平氏による特別講義もクライマックス。週刊少年ジャンプを超えるための戦略、最後の1つにあたる「ライブ感」の意味とその効用などについて語っていただきました。

映像でも、TV番組はライブコンテンツでもありますが、漫画もライブ感が必要との視点は新鮮です。アニメ原作の供給元として「少年ジャンプ+」は確固たるポジションを築きつつありますが、広い見地に立ってコンテンツの潮流をちゃんと見極めている印象です。

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