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今週のアニメ業界関連ニュースまとめ 2021/10/12 #11

クリエイティブよりも、ビジネス関連強めのアニメニュース・記事をキュレーションしています。
残暑も厳しかったですが、10月も半ばになりだいぶ涼しくなってきました。今期の秋アニメについては、突出して話題を集めている作品はまだありません。アニメもこのまま涼しいままで秋も終わるのか、それとも季節外れの熱い作品が出てくるのか、注視しています。

第17回中国国際漫画・アニメフェスティバルが閉幕

浙江省杭州市で9月29日から6日間にわたって開かれた第17回中国国際漫画・アニメフェスティバルが4日、閉幕しました。今回は「新時代で共に豊かに、アニメが未来を創る」をテーマに開かれ、全国のアニメ企業、専門家、研究者、華麗なコスチュームを身につけた来場客、およびオンラインで参加したネットユーザーたちによる幅広い交流が行われました。

記事の中にある「会期中の交流活動に参加した人の数は延べ1300万人を超えました」とは凄い人数ですね。逆にこれだけの市場があるということです。中国は表現規制の関係で、独自なクリエイティブが発展しそうですし、やはり興味深い市場です。


世界における日本アニメ産業の立ち位置とは―世界的に共感を呼ぶアニメづくりの条件と、コロナ禍での海外展開【レポート】

東京都が都内のアニメーション関連事業者の海外進出を支援するため、ビジネス知識やスキルを学ぶ機会として2017年度より実施している「海外進出ステップアッププログラム」が今年もスタートした。

「海外でビジネスパートナーを見つけるための5つの方法」は以下の通りとのこと。
1.個人取引(人脈/紹介)
2.海外フィルムマーケット(国際見本市)
3.国内見本市
4.セミナー/マッチングイベント/ビジネスツアー
5.アニメコンベンション/コミックコンベンション

1の個人取引が圧倒的に有効だと思いますが、何のコネクションもないようであれば、見本市などで面談し続ける地道な努力が必要でしょうね。


スニーカー文庫がラノベ・アニメに与えてきた影響とは? 『暗殺貴族』『真の仲間』アニメ化を機に考察

谷川流の『涼宮ハルヒの憂鬱』を送り出し、今に続くライトノベル人気と深夜アニメブームを作った角川スニーカー文庫から、この秋も2作品がアニメ化される。月夜涙『世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する』(以下、『暗殺貴族』)と、ざっぽん『真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました』(以下、『真の仲間』)だ。ともに10月6日からアニメの放送がスタートした。

スニーカー文庫はラノベでも老舗ですし、色々ライブラリーがあって宜しいんじゃないでしょうか。『スーパーカブ』『ひげひろ』のような作品もあるし、『暗殺貴族』『真の仲間』のような異世界転生ものもある。これこそがスニーカー文庫の懐の深さだと思います。


アニメ「鬼滅の刃」練られた戦略 きょう放送の新作は「試金石」

アニメ「鬼滅の刃」のテレビ版「無限列車編」の放送がきょう10日の23時(午後11時)15分からフジテレビ系列でスタート。第1話の新作「炎柱・煉獄杏寿郎」から、12月5日放送開始の「遊郭編」へと展開します。これまでの流れを見る限り、よく練られた戦略でフジテレビの並々ならぬ意気込みを感じるところです。

フジテレビの意気込みと同時に、非常に丁寧に「鬼滅の刃」が展開されていることが分かります。「アニメーション等の映像手法に関するガイドライン」……業界的には「パカパカ」と言われている光の明滅低減はテレビで放送するときは、仕方がないでしょうね。


「ポプテピ再放送」さらに声優変更でまたも話題に 「声優変更で炎上しない唯一のアニメ」「再放送という新番組」

テレビアニメ「ポプテピピック 再放送」が、10月9日から放送を開始しました。自称“クソアニメ”として2018年のアニメ業界を騒がせた作品でしたが、ただの再放送と見せかけて“再放送”という名の「リミックス版」としてさらなる声優変更や一部内容変更を実施する斬新な手口でさらなるクソアニメぶりを見せつけました。

再放送でここまで手を加えていると、新たなコンテンツになりますね。テレビという新たな方法論の一つじゃないでしょうか。テレビであれば、同時視聴の盛り上げなどもありますし、気になる手法ですね。鬼滅の刃のテレビ版「無限列車編」同様、テレビにはまだまだ可能性があると思います。

エイベックス株式会社、「マブラヴ」シリーズでグループ初の試み アニメ制作・ゲーム開発の“完全内製化”を実現

https://www.animeanime.biz/archives/49360

エイベックス株式会社が、エイベックス・グループ初となるアニメ制作とゲーム開発の完全内製化を実現。世界中にファンを抱える『マブラヴ』シリーズのTVアニメとゲーム最新作を同時にグローバル展開していく。

アニメもゲームも内製化できるとは、クリエイティブ面でもコングロマリット化していますね。外したらリスクが膨大なものになりますが、こうした試みをしていかないとグループ全体が強くなっていきません。応援しています。

ゴンゾ、「ガンダムZZ」小林誠によるアートNFTのオークション開催 「SAMURAI cryptos」プロジェクト第1弾

https://www.animeanime.biz/archives/49357

株式会社ゴンゾが、「SAMURAI cryptos」プロジェクトの第1弾アートNFT「『猫侍と花魁侍』by 小林誠」のオークションを、世界最大級のNFTマーケットプレイス「OpenSea」にて2021年10月6日14時より開催する。

さすが石川真一郎さんですね。「NFT時代の新しいアニメIP創出へのチャレンジ」とのことで、これが成功すると一気にNFT時代に突入していきそうです。要注目。

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