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今週のアニメ業界関連ニュースまとめ 2024/5/28 #147

クリエイティブよりも、ビジネス関連強めのアニメニュース・記事をキュレーションしています。
決算発表時期も過ぎ、事業買収など、今週は大きなニュースが多かったです。各社次なる一歩を進み始めていますが、ソニーの「アニメ制作専用のソフトウェア」が、個人的に気になります。もしこのソフトが普及したら、クリエイティブの核もソニーが握ることになります。さすがの事業戦略だなと感じている次第です。


ソニーがアニメ事業へ「超本気」で踏み込む胸算用

「アニメは世界に通用するエンターテインメントだ。非常にニッチだったアニメが大きなインダストリー(産業)に育ちつつある。ソニーもクリエーションで貢献していきたい」

アニメ産業市場が伸びているので、各社投資が増えるのは当然としても、「アニメ制作専用のソフトウェアを今年度中にもグループのエンジニアが開発」と、ここまで展開している企業は稀有です。さすが業界を牽引するソニーだと思います。

東宝、アニメスタジオのサイエンスSARUを買収…アニメ制作能力を強化、成長中のアニメ事業の拡大スピードをさらに加速へ

東宝<9602>は、この日(5月23日)、アニメスタジオのサイエンスSARUを買収すると発表した。

最近のサイエンスSARUは、TV媒体でショートアニメを発表したり、意欲的な活動が目立っていました。ただ、あくまでもクリエイティブファーストの会社であるがゆえに、事業をスケールさせるのには苦労が絶えなかったと思います。業績自体は良いこともあり、今回の東宝による子会社化で、更なる飛躍が期待できそうです。

AniLive運営のAnotherBall、テックアニメスタジオの株式会社スタジオメイフラワーを買収しアニメ制作事業へ参入

「​境界を越え、通じあえるユカイな体験を創る」エンターテインメント企業のAnotherBall(CEO:大湯俊介)は、アニメ制作を手掛けるスタジオメイフラワーの買収を発表いたしました。

制作スタジオの買収ニュースが続きます。こちらはテック系の繋がりですね。VTuberとアニメは親戚関係にある立ち位置なので、新たなコンテンツサービスの展開も見られるかもしれません。

「攻殻機動隊」新作TVアニメシリーズ始動!! アニメーション制作:サイエンスSARU 2026年放送|特報&ティザービジュアル公開

1989年に「ヤングマガジン増刊 海賊版」(講談社)にて士郎正宗が原作コミックを発表して以来、押井守監督による『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』(1995年)をはじめ、アニメーション、ハリウッド実写映画など様々な作品群を展開し、世界中に驚きと刺激を与え続けてきた「攻殻機動隊」シリーズ。

IGではなくて、サイエンスSARUにて「攻殻機動隊」の新作が制作されます。シーズン4期目からIGの子会社であるWIT STUDIOではなく、MAPPA制作となった『進撃の巨人』同様の取り組みになりそうです。IGは制作ではなく「製作」の方に軸足を置くのだと思います。元々IGの制作部門は赤字体質です。制作を請け負うのではなく、ライツビジネスをおこなった方が、経営的には妥当なのでしょう。

「ABEMA」独自集計の春アニメ“初速”ランキングを発表!再生数部門で『テレビアニメ「鬼滅の刃」柱稽古編』がコメント数部門で『この素晴らしい世界に祝福を!3』が1位に!

「ABEMA」は、アニメチャンネルにて放送中の2024年4月クールの新作アニメと継続新作アニメを対象に、第1話または4月の初回放送の視聴データを独自に集計。

『鬼滅の刃』の人気は当然としても、続編だらけのランキングになっています。続編ばかりになってしまうと、どうしても全体的に停滞感が出てしまいます。そうした中では、5位にランクインした『魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?』に期待せざるを得ないです。

インドで「もっと日本アニメを見たい」、配信参入次々…イベントでは「鬼滅の刃」などコスプレも

14億超の人口を抱えるインドで、日本アニメの普及に注力する企業が増えている。映画王国として知られるインドだが、コロナ禍以降、日本アニメへの関心が急上昇したためだ。

先月開催されたインド・ムンバイでのイベントレポートです。インドは所得が低い国家でもありますし、著作権などの整備もこれからです。山のような課題があり前途は多難ですが、中国に続く大国はインドであるとも言われているので、粘り強く投資を続けておくべきでしょう。

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