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今週のアニメ業界関連ニュースまとめ 2024/2/27 #134

クリエイティブよりも、ビジネス関連強めのアニメニュース・記事をキュレーションしています。
冬アニメのシーズンになり、2ヶ月目も過ぎようとしていますが、それほど目立ったトピックは目に留まりません。今までは、各シーズンごとで「覇権」的なアニメ作品が出てきたのですが、今期は不調なのかもしれません。前クールから続いている『葬送のフリーレン』『薬屋のひとりごと』を抜き去る作品の登場を期待しています。


アニメ業界、監督もスタッフも全員が素人だらけで回す制作現場が続出の背景

日本産のアニメーションといえば、平均的なクオリティが高く、国内外でも絶賛されている世界に誇るカルチャーだ。そんなアニメ制作現場の悲惨な現状を綴った以下のコメントがX(旧Twitter)上にポストされ(すでに削除済)、一部で話題を呼んでいる。

「先日もとある制作会社がSNSで中学生に原画を発注したと大騒ぎになっていました」といった事態もあるようです。アニメ制作現場は、かなり昔から「崩壊する」と言われ続けています。とはいえ、未だに崩壊しないのは、良くも悪くもシステムが頑強であるからでしょう。DX化などが鍵を握ると思います。

テレ朝HD、アニメビジネスの強化に注力…ドラえもんやクレヨンしんちゃんの海外展開、若者向けアニメ開発とゲーム化、番組発の漫画創出とアニメ化

テレビ朝日ホールディングス<9409>は、「アニメ・ゲーム」をコンテンツから派生する新たなビジネス領域と位置付けており、開拓・成長を加速していく方針だ。

キー局を中心に、ここ数年アニメ事業がかなり強化されつつありますが、テレ朝も例外ではないです。原作という川上から、流通という川下まで垂直統合型ビジネスを目指しています。BookLiveや壽屋などとの業務提携が、功を奏するか注目しています。

アニメ『葬送のフリーレン』で心配される「原作ストック」問題 2シーズン以降の打開策は?

TVアニメ化で大ヒットとなった『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』と『葬送のフリーレン』。原作を知っているファンでも、TVアニメを早く観たいものです。

連載漫画原作で中~長期に続くアニメ作品であれば、原作枯渇はどの作品にとっても課題です。『葬送のフリーレン』も例外ではありません。記事の中では、ミニアニメのようなオリジナルアニメ化や公式スピンオフ作品のアニメ化などの打開策が掲示されています。昔の作品のように、にらみ合って数10分……といった尺稼ぎはできないと思いますので、知恵を使うところですね。

劇場版アニメ『名探偵ホームズ』40周年を記念して3月22日より全国130の劇場で再上映へ。上映前の予告映像が公開。車で飛び回るホームズとワトソン、拳銃で狙い撃ちするハドソン夫人の懐かしい姿が見られる

2月20日、Filmarks主催でアニメ『名探偵ホームズ』の公開40周年記念リバイバル上映プロジェクトの予告映像が新たに公開された。

旧作にも関わらず「全国130館の劇場で上映」とのこと。イベント上映の類と思っていましたが、本格的な興行ですね。配給会社はどこが手掛けているのでしょうか。気になります。

『シン・ゴジラ』でも庵野秀明の原案を東宝が繰り返し改変…アニメは原作尊重

昨年10月期の連続テレビドラマ『セクシー田中さん』(日本テレビ系)で、原作者・芦原妃名子さんの意向に反し何度もプロットや脚本が改変されていたとされる問題を受け、原作を映像化する過程における制作サイドの進め方や脚本づくりの実態がクローズアップされている。

タイトル記事に「庵野秀明の原案を東宝が繰り返し改変」とありますが、少し違和感ありです。「ゴジラ」の原作は東宝です。基本は原作サイドの意向に沿って脚色すべきなので、主従が逆だと思います。

YouTube登録者数48万人4月放送開始の地上波アニメ「クマーバ」キービジュアルが解禁!ながえゆあ などゲストキャラクターの声優キャストからのメッセージも公開

株式会社Kumarba(本社:東京都品川区、代表取締役社長:樋渡昇一郎、株式会社アカツキの子会社)は、4月に放送を開始予定の地上波アニメ「クマーバ」のキービジュアルが解禁されたことをお知らせします。

YouTube発のキッズコンテンツが満を持して、地上波デビューです。まだどこの枠で放送するかの情報は出ておりませんが、戦略的に展開されることが予想されます。マーケティングの観点からも気になるところです。

アニメスタジオクロニクル No.11 Production I.G 石川光久(代表取締役会長)

アニメ制作会社の社長やスタッフに、自社の歴史やこれまで手がけてきた作品について語ってもらう連載「アニメスタジオクロニクル」。

ターニングポイントとなった作品は当然『攻殻機動隊』だと思いますが、「本音では『怪獣8号』(2024年4月放送開始)ですね」とのこと。過去にこだわらず、未来を見据えたIGならではのスピリッツが感じられました。

気鋭のアニメスタジオ「FLAT STUDIO」の戦い方とは? “キャラクターと背景を馴染ませること”を目指すため、効率重視の業界に逆行する作品作りをしていた【IMART2023】

生成AIの存在感が日を追うごとに高まり続けている。
2022年後半、「ChatGPT」に「Midjourney」という言語、画像生成を得意とする最新の生成系AIの誕生は、日本のみならず世界中に大きな衝撃を与えた。

『FLAT STUDIOでは「ワークフローも作品」と捉えている』とは、かなり制作体制的にも攻めていますね。一方で、作家性に依拠しているので、「横風」に弱そうな感じもしております。ジブリのようなスタジオを目指してほしいです。

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