山たびたびの旅〜南八ヶ岳〜
こんにちは!みき亭です。
先日、今シーズン2回目の八ヶ岳へ、山たびたびの旅をしてきました!前回は八ヶ岳連峰最北端の蓼科山。今回は30年ぶりに、南八ヶ岳主峰赤岳〜硫黄岳を縦走して参りました。八ヶ岳は、長野県と山梨県にまたがる連峰です。北は原生林と苔が楽しめる神秘的で穏やかな山なみが続き、南は3000メートル級の岩峰が続く山岳地帯で、変化に富んだ山です。そして、個性的で、魅力的な山小屋がたくさんあります。今回は、美濃戸口バス停から約3時間半ほど登った行者小屋に泊まり、アルペンムードを満喫して参りました!
山小屋の今昔
約30年前、八ヶ岳が好き過ぎて、赤岳鉱泉(美濃戸口バス停から約3時間、行者小屋と同系列の山小屋)でバイトをしていたことがあります。その頃と比べて、麓の美濃戸口に、宿泊も日帰り入浴もできる素敵なレストランが出来ていたり、赤岳山荘や周辺の山荘もひらけた雰囲気になっていて、なんだかほっこり嬉しい気分になりました。今回、宿泊した行者小屋(実は、赤岳鉱泉の予約がいっぱいでした)も、個室ができていたりとバージョンアップされていました。現在の経営は、私がバイトしていた時の社長の息子さんに引き継がれ、古き良き山小屋の雰囲気を残しつつも、現代にマッチしたサービスを提供してくれる素敵な山小屋になっておりました!味噌ラーメンがめっっっっっちゃ美味しかったなぁ〜。夕飯は、お野菜とチョリソーがたっぷり入ったスープやオリーブの実が入ったトマトソースの煮込みハンバーグ!にフル〜ツっと、栄養バランスの良いメニュー。この食材たちを歩荷で担ぎあげてくださるのですから、感謝感謝!!!なのです。私がバイトしていた時の従業員、寡黙で力持ちの山ちゃんがゴムのサンダル(俗称:お便所サンダル)で、100キロ近い荷物を歩荷していたのを思い出します。「なんで靴履かないのですか?」っと聞くと、「これが一番いいんだ!」っとおっしゃっておりました笑。まるで紐なしワラーチですね笑!
その頃の社長(先代)さんは、「ヨーロッパの山小屋はとてもレベルが高い。そこを目指すんだ!!!」っとよくおっしゃってました。有言実行!毎年少しずつリニューアルして、お風呂やベッドルーム(個室)を増設したり、沢野ひとしさんのイラストがデザインされたかわいいグッズ販売など、心地よい空間づくりやサービスに力を入れていらっしゃいました。
そのころ、息子(現社長)さんは小学校一年生で、彼の運動会へ応援に行ったことを思い出します。マインドが引き継がれているんだなぁ〜っと感慨深く泊まらせていただきました。
山の景観の今昔
美濃戸口バス停から1時間ほど登って、美濃戸山荘すぎると分岐があります。バイトしていた頃は、赤岳鉱泉を目指して北沢を登っていました。北沢は、川沿いを縫うように登っていきます。今回は行者小屋を目指すので、初!の南沢から登り始めました。ピグモンのようなミヤママスタケに出会ったり、森の苔度は北沢よりも高くて新鮮でした。
そして、赤岳頂上からの稜線上からの景色は、素晴らしく、鎖場もあり、なかなかの行程です。30年前に比べると、山崖の傾斜がキツくなっているように思いました。雪崩や台風、ゲリラ豪雨などで侵食と風化があるなっと思いながら登ってました。
下りは北沢を利用しましたが、川の水量が多く、川の脇道に記憶に無い木道が設置されているところが何箇所かあり、山の変化を感じました。安全に楽しく登山をするには、やはり、人の手によって整備されることが必要なのだと実感しました。そして、高山植物を持ち帰らない。登山道以外には踏み込まない。などなど、これらのマナーを守るのは、今も昔も同じですね!直立にかかった梯子を慎重にくだり、地面に足がついた時にコイワカガミが咲いていて、ホッと一息、なんとも言えない気持ちになりました。
行者小屋に泊まったのは初めてでしたが、八ヶ岳の稜線を見渡せる、見晴らしの良い立地で、気持ちが上がりました。麓から一歩一歩深く豊たかな苔の森を登っていき、次第に荒々しい岩稜帯が見えてくるというストーリーがたまらない!これは、絶対に曲にして表現したい。っと、思っております。そして、SNSを使って、ちょっと変わった手法で作れたら面白いかなっと考えております。最終的には、映像作品にしたいと思っております。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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