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シンガーソングライターである、ということを認める勇気と、伝える勇気。






自分に自信がない癖に、唯一作品には自信があった。というより創ることで助けられてきたと思う。
『シンガーソングライターはいい仕事である。』
この間ビルボードにて大塚愛、愛ちんのライブへ行った時の一言で、ずっと頭の中に残っていた。
"シンガーソングライター"という響きが嫌いだった。私はアイドルという仕事を尊敬しているけど、"アイドル"のように扱われる?見られる?そんな目線がとても嫌だったのを身体中で覚えている。
でも今ならはっきりとわかる。シンガーソングライターである、ということを認める勇気と、伝える勇気。
わたしにはきっと、この勇気たちがなかったのだと思った。
あったのは不信感と迷いだけで、名乗るほどのものじゃありませんというほどに、『あなたは何をしている人ですか?』という問いに、ビビってたのだと思う。
"私はここにいない"みたいなのはまるで病のように付き纏う。誰しもが傷つかないことなんてできない。ただそうならないようにすることはできるよね、そう思えるようになっただけでも進歩だ。
覚悟と志。
言葉と音楽が好き。それを仕事にしたい。
それだけシンプルな芯で在ることを、大切にしてきた気持ちを、想いを、誇ればいいのだと思った。
みんな本気だから、ぶつかることなんて当たり前で、でもその当たり前が私にとっては刺激が強くて、振り落とされないようにすることだけで精一杯だった、わたしは誰を生きているのだろう。ここに在るのはわかる、けど誰なのだろう。誰一人として"私自身を見てくれてない"という漠然とした閉塞感に息が詰まりそうだった。
この違和感を抱えたまま、"こんなこと"で、堕ちてしまうのならあなたには向いてないよ、そんなことを言われることがとても悔しかった。
でもそう言われても仕方がなく、甘かったのはきっと事実だ。現実に期待しすぎてた。
でもベクトルの方向が間違ってたんだよ、そんな言葉を投げかけてあげようと思う。
今しか着れない服ではなくて、今着たい服を纏いたい。私に似合う服を。
会いにいこう、迎えにいこう、今もこうしてここに立って呼吸をしている。酸素を求めている。





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