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表現には終わりがない。めちゃくちゃ迷い込むことばかりだと思う。でもだから楽しい。だから悔しい。 生きていく道を照らしてくれる光にも、いくら問いかけても返事のない暗闇にもなる。









私って綺麗でしょう?そう思いながらカメラを見つめなさい、そう教えられたことがある。
これが兎にも角にも苦手だった。
自分に対する自己評価が低いからこそ、なのだけれど、だからこそそんな自分が嫌で、望んで"撮られる"側をしていたときがある。
好きになりたかったんだ、自分を。
可愛いね、綺麗だね。
どんなに言ってもらえたとしても、欲しい言葉を貰えたとしても、なぜか気持ちがどんどん後ろ向きになっていった。
どこにもないゴールに前のめりに突っ込んでいってる感じがした。ずっと転ばないように踏ん張ったまま走ってた。
転んでも責められるし、転ばなくても責められるし、どこにも行けなかった。どこかへ行きたくてしょうがなかったんだけど、どこにも行けなかった。
どんどん満足出来なくなっていって、どうすれば自分に笑ってあげることができるのか、わからなくなったことがあった。全力で走り続けた者はどうなるか、単純に力尽きてしまったのだと思う。そうならず走り続けるにはどうすればよかったのだろう。でも尽きることを知れた。終わりは始まり、よく言ったものである。
表現には終わりがない。めちゃくちゃ迷い込むことばかりだと思う。でもだから楽しい。だから悔しい。
生きていく道を照らしてくれる光にも、いくら問いかけても返事のない暗闇にもなる。






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裸足が好きです

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