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どこか何かをしなければならないという感覚になっていたように思う。



どこか何かをしなければならないという感覚になっていたように思う。
でも本来の自分の力に気づけるだけでいい、ということを知れたことで漠然としていた使命感が不思議と解き放たれたような感じがした。
とても矛盾しているのだけれど、私の中にあるこの使命感はそれにより、とてもきゅっと引き締まった。





mother
それは単なる自分を産んでくれた母ではなく、いのちの母であるということ。
いのちあるものは皆、母という存在を知っている。その母もまた母を知っている、その繰り返し。いのちは繋がっている。
『母の唄を作るみたいだね』と言われてから自分の中で『私が?本当に?』と思ったのを今でも覚えている。私の中での"母"という存在は自分を産んでくれた親のことを指すのだと思っていたけれど、実はそうではなかったんだなと気づいた時があった。
母と子の関係を指す"母"ではなくて、いのちあるもの全ての母のことなんだなと。
親も子を選べないだとか、子も親を選べないだとかそういう話ではなくて、『親も子も皆人間である。』ということなんだと思う。そしてその親も子も皆、母から生まれ継いでいる。
この感覚は新しい発見だった。この"母の唄"というのは親子のことではなかったようでした。
女性や男性、大人や子供という"区別"を煩わしく思うのも、そういうことなのかもしれない。
『皆同じ星から生まれたもの同士』というのはあまりにもざっくりしてしまうけど、それをいつまでも胸に置いている人間で在りたいと思う。そしてそんな人間たちが好きだなと思います。




だれてしまうのをパリッとさせる、場の暗い雰囲気を一掃してくれるような爽快感を作れる人がいる。
それは一種の才能だ。しかもそれを無意識にしてしまうのだからまたすごいものだなと思う。きっと覇気を放っているのだと思った。
私にとって"リーダー"とはそんな存在だ。
尊敬をする人ってどういう人だろうって考えた時にこれが浮かんだ。
人に何かを教えることができる人、自分の上司がいたとしたらそんな人がいいなと思う。単純に尊敬できて、見ていて本当に清々しくなる。
たまたまそこに配属されてできた"上司"を無条件に尊敬するなんて無理な話だと思う。人間だもの。
人に優しく自分に厳しく、は自分の中のモットーの一つだけど何かを教えてもらうときにこの覇気を持たない人だとなんだかガッカリしてしまう。
この覇気は(勝手にそう呼んでいる)本当に人を笑顔にする。暗いどよっとした空気がキラキラしてどこかへ行ってしまうのだ。
まさにないものねだりなのだけど、私にはこのリーダー性はないからそんな人を見ると、『覇気のある人だなあ、すごいなあ。』と心底感心する。
陰と陽は惹かれ合うっていうけど、ほんと世の中上手くできてるなと。笑
陰でもリーダーはもちろんいるけど、この陽のリーダーにはきっといつまでも惹かれるのだろうなあ。




忘れられない匂いがある。
少しでもそれを感じるなら一気にあの時に引き戻されて当時の感情がぶわっと広がって、瞬く間に圧倒されて、その度にあの時のあの人はどうしてるかなーとか思い出に浸ってしまう。
嬉しい感情も、悲しい感情も関係なく思い出して、ふと香るその匂いに一瞬で支配される。
『忘れられない匂い』って検索すると、"その人は運命の人かもしれない"なんて結果が出るけど(そういうのワクワクしちゃうんだけどね)そのくらい匂いって大切なものだよね。
香水が好きで私はよくつけるのだけど、買いに行った時に教えてもらったのはその人の肌質とも関係があるのだということ。だから同じ香水をつけていても"その人の香り"になるのだそうだ。あとはつける場所によって香水を変えるのもありだということを聞いた。
私が個人的に好きでつけるのは両性的な匂いで、所謂"女の子が好きそうな匂い"は結構苦手でもあったりする。その店の人も深い浅いの話や、風や海のイメージなどをしながら私の好きな匂いを一緒に探ってくれた。そんな感性的にしか話してないのに新しい匂いを提案してくれるその店員さんはまさしくプロだなと思った。
忘れられない匂い、これは強烈な感情と同じものであると思う。





久しぶりに見た弾き語りのライブは画面越しで、あの頃の想いや、情景がぶわっと広がった。
出演してきたライブハウスとか、沢山の人たちの顔や、スポットライトの下で唄っている自分。
比べることばかり気にしてたなあとか、当時の私の顔を見るときつい顔してたなあとか。笑
自分の足で生きたい、あなたの優しさを救える人になりたい、前に前に進もうと必死だった自分をなんだかとても愛おしく思えるようになりました。
この音楽は売れる売れないとか、お金と価値の物差しの話ばかりで誰も私の音楽を聴いてくれないなーとか(ある一定の大人たちです)あの頃の期待や、悔しさの感情も蘇ってきた。
あの場所に行くにはどれだけ愛想振り撒けばいいんだろうとか、どれだけ見て見ぬ振りしてればいいんだろうとか、人を見下したり蹴落としたくてしょうがない人たちと関わらなければならかったりとか、やっぱり自分の思うようになんていくわけなくて、それでも自分の意志を貫きたい、唄を唄いたいって気持ちはどうしてもずっといてくれてた。それって私の中で生まれてくれた奇跡だななんて思うようになりまして。
あなたの耳に触れられるような音を、創れるように、どれだけ時間がかかっても、『自分の意志を貫く』っという今まで自分のためにできてこれなかったことをこれからもし続けていこうと思っています。ほっこり。



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