見出し画像

安らげる場所を作ることに疲れちゃったのね





『誰にも言っちゃダメだ』
『いつ裏切られるかなんてわからない』
『私はここで生きたい』
『生きなくちゃいけない』
出会ってしまった
深い海の中
ずっと一人だったのに
一筋の光
あなたが降ってきたあの日から
私は照らされてしまった
見つかってしまった
得体の知らない
痛々しくて
触れたことのない
怖くて、怖くて、
でも、とてつもなく温かくて
優しくて、
『ここにいるよ』
そんな言葉をくれる
手にしよう思えば
簡単に消えてしまったかのように
掌から落ちていくのを感じる
寂しくて、寂しくて、
だから、一度知ってしまえば
離れることができなくなる
声を出さないで
言葉にしないで
こんな気持ち知らないよ
知りたくないよ
深いところへ堕ちながら
見つめる先にいるあなた
踠いている私を見ているあなた
『早くここから出して』
望んでしまったこの声は
重くて、重くて
仕方のない
痛くて、痛くて
仕方のない
心を創り出しました
『なぜこんなにも痛くて、苦しいの?』
初めて出会えたその光に問いかけた
『それはね、』と言って
わたしの心へ入り込んだ
溢れ出るこの温もりが、やっぱり怖くて
大きな声を出して、泣きじゃくった
心なんて手放してしまえばいいよ
そうして私は、愛を知れた
知っていたんだ、愛を




差し込んだ光に身を預け
小さな温もりに導かれたまま
そのまま眠りについた
いつもは強くて眩しい光も
なんだかとても心地よくて
そのまま眠りについた
辿り着く場所には
わたし一人
とてつもない怒りや悲しみ
寂しさも愛しさも
痛い、
すべてが通り抜けて心に入ってくる
私たちの感情が生きていける世界は
どこにでもあるわけじゃない
居場所は自分で探さないといけない
どこかへ行きたいのにどこにもいけない
どこかへ行きたいと思うほどどこにもいけない
けど、漠然とした世界にも芯は必ずある
本当は目の前にもうあるのかも知れない
ここから出たいのなら歩き続けること
ここから動きたくないのなら歩き続けること
ここからどこかへ行きたいのなら歩き続けること
ここから目を閉じたいのなら歩き続けること






止まってしまう
感情の調節
心の会話が忙しい
安らげる場所を
作ることに疲れちゃったのね
太陽の、風の、空のいい匂い
わたしは生かされている
積もったものが落っこちそう
あなたの言葉に涙したのは
閉ざした扉を叩いてくれたから
同じ場所で足踏みをしていただけだった
わたしをどこか遠い
世界へ連れて行ってくれるなら
あなたについていってしまうでしょう
深く入り込んで泳いでいたい
わたしは悲しみと生きることで
わたしを認めることができたの
抉られるほどの痛みの中にある
小さな小さな光を見つけたとき
涙が止まらなかったよ
すごく嬉しかったんだよ
命を想う
わたしなんてとてもちっぽけで
あなたを傷つけるなら潜っていよう
想いは魂を何度も色付かせて
大きな羽となります






抱きしめてほしいのは
本当はあなただったよね
声は奥深くへ入り込み
本当のあなたを見つける
手を振りほどかれてもいい
私は離さない、そう決めたの
この胸の高鳴りはあなたが鳴らしてくれたのよ
何も聞こえなくなった私に優しさをくれた
見せてくれたね
言葉にできないあなたの弱さも
一人何かを背負うあなたの強さも
おでこへのキスも
涙を見せれなくなったあなたの弱さも
一人戦ってるあなたの強さも
くしゃくしゃになる顔も
全部大好きだよ
あなたは毎日水をくれた
『大丈夫、大丈夫、きっと大きくなる』
あなたのおかげで
なんとか息を吸えるようになったの
あなたのおかげで
光を浴びて笑えるようになったの



ここから先は

447字
裸足が好きです

白よりの藍

¥500 / 月

日記のような、詩のような、形のない言葉たちを自由に描いてます

世界でたった一人の自分で在り続けること 頂いたサポートは創作活動への励みにさせて頂きます。見て下さりありがとうございます。