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最後まで伝えることがいつも怖かった





『これまでは「自分の子どもにどんな教育をしますか」と聞かれたら、「人に迷惑かけないようにしなさい」とずっと言ってきた。でも、この映画を通して、それは違うんじゃないかと思うようになった。今後は「できないことは人に頼りなさい、でも人に頼られたときは、それに応えられるような人になりなさい」と言うと思う。』


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映画『こんな夜更けにバナナかよ』の主演である大泉洋さんの言葉。
やっとこの映画見れたんだけど、とてもとても良かった。
正直、御涙頂戴が匂うような作品は苦手でこの映画もそうかなと思って中々手が伸ばせなかったんだけど、いい意味で心軽く見れて、出ている役者さんたちの空気感とか表情とか、思いやり、心情がすごく温かくて。
『障がい者』と『健常者』という勝手に出来ていく隔てりを見事に擦り合わせてくれるというか、聞きたくても聞けなかったことだったり、なんともセリフが秀逸で。
『映画だから』という概念を忘れさせてくれるくらい、綺麗事なく、人と人が心からぶつかり合って、すごく好きだなあと思った。
本当にあっという間に見終わった作品でした。
人を頼ることが苦手だったり、『"出来ないこと"はいけないこと』が刷り込まれてしまっていたり、なんでも一人で頑張ろうとしてたりとか。
自分を褒めてあげれない人、この日本という国は特にそんな人が多いと思うから、すごくハッとさせられると思う。中々出来そうだけど、一歩前に進めずにいる人も勇気を貰える。
特にこのコロナ禍で見たものだったので本当に沁みました。
主人公の鹿野さんは誰かを頼らないと何もすることができない身体で、一般の人から見ればそれを気の毒に思うと思う。私もきっとそう。
だけどそうやって勝手に自分が作ってる先入観のまま何も踏み込まず終わってることって結構あるよなあと思ったり。
当の本人はこんなにも人生を楽しく生きていて、とてもざっくりした言い方になってしまうけど、本当に人間って、生きていく中で起きる全ての物事への感じ方と意識でこんなにも違うんだなあと思います。
知るということは幸せに繋がっていくなあ。
とにかく、おすすめの映画なので時間あるときにぜひ見てみてください!



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