見出し画像

目の前には誰もいないのだけど沢山の人たちが唄を聴いてくれているような気がした。





先日ライブハウスで撮った映像を見ている。
手が震えた。ずっと手が震えていた。ギターを持つ手が熱かった。
自分の声がはっきりと聞こえた。目の前には誰もいないのだけど沢山の人たちが唄を聴いてくれているような気がした。唄い終わってからの脱力感、達成感、満足感。悲壮感。伝わっただろうか。想いは伝わっただろうか。そんな気持ちでいっぱいになる。いっぱいになってしまう。
目の前の人にというよりは自分に言い聞かせるように唄っていたようにも思う。ずっと目を閉じていた。
「逃げるな、戦え」この声の正体はやっぱり自分だった。
自分の表現をずっと探している。
誰になんと言われようとも、私の言葉は私だけのもので、この想いを繋ぐことができるのも私だけだ。
あなたを安心させたい。あなたを連れて行ける自分になることを夢見ている。
根拠のない強い言葉と想いが一番信じられる。頭でっかちになりやすい私は『何故そうなるのか分からない』という不確かなものが好きなんだと思う。
突発的に、降ってくるものは瞬間を見れば脆いのかもしれないけどその欠片の元は全て『私』だ。私から剥がれ落ちた欠片。そしてそれを言葉にする。私を創っているのはこの言葉と想い。
技術でも、やってきた実績でもない、最後にそこに辿り着くときに必要なのはきっと、ただそこに行きたいという想いの強さなんだということを、確かに感じることがまたできた。それがきっとライブというものなんだと思った。臨場感。現場感。孤独感。一体感。空気感。全体感。
ダイレクトに身体中に浴びるこの刺激たちが生を感じさせてくれていた。ここに在るんだ、ということをいつもライブが教えてくれていたことを鮮明に思い出しました。
近々YouTubeに上げる予定なので楽しみにしてくれたら嬉しいです。






写真をちらっとお見せします。



ここから先は

4字 / 3画像
裸足が好きです

白よりの藍

¥500 / 月

日記のような、詩のような、形のない言葉たちを自由に描いてます

世界でたった一人の自分で在り続けること 頂いたサポートは創作活動への励みにさせて頂きます。見て下さりありがとうございます。