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白よりの藍

日記のような、詩のような、形のない言葉たちを自由に描いてます
裸足が好きです
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2023年4月の記事一覧

壊れないと言い切れないものはほんものな気がするんだ

壊れないと言い切れないものは ほんものな気がするんだ いくら貶されても怒らない ずっと笑っているあなたを見て わたしはまた救われたんだよ もらえなかったではなくて 受け取れてなかったというあなたを わたしはまた好きになるんだ どうやって逃げればいいのかわからなかったから わけもわからず掘り続けて居場所を作った あなたはそれを傷跡と呼んでいたっけ あなたは深くて仄暗い傷跡から見えた光だった 出会うべくして出会うひとというのは本当にいると思う 『変わっていく』中で扉を造って、進

不安定だからこそ唄うのかもしれない

ギター持って立って唄ってみた どれだけ掌に、全身に力が入っていたのだろう 曝け出すことを恐れながら、握っていた 自分の言葉を、声を聴いてもらおうなんて 烏滸がましくて、痛々しくて、それでも伝えたかったのは 本当の自分を殺したくなかったから こんなにも"簡単なこと"がわたしには難しかったのだと改めて感じた 触れるだけで音が出る、響いていく 大きな音だけがすべてではない 静かに灯しているその心を、声を乗せればいい ゆっくり唄うことが、とても心地よくて 本当にこんな簡単なことがなぜ

羽を休めるよりも地に足をつける方が怖いと感じた

羽を休めるよりも 地に足をつける方が怖いと感じた 歩いていけるだろうか 受け入れてもらえるだろうか ちゃんとひとと話せるだろうか 嫌な気持ちにさせないだろうか 普通にできただろうか そんな不安ばかりがぐるぐるして そんなことを何も感じない部屋を作った 目は開いていてもここにいない 逃げ込めるように部屋を作った イヤホンの音に耳を傾けて こうして言葉を紡ぐだけの部屋 ひとりは心地いい 誰も傷つけないし、傷つかない 安心できる 例え寂しくとも、悲しませるよりはいい そんな気持ちで