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短歌 揺れる 十首

1
揺れている洗濯物を眺めつつ「明日あしたも生きていたいね」ときみ

2
久々に結った髪の毛(少女には戻れないこと承知の上で)

3
春を待つ前髪を切る咳をする優しすぎると苦しくなるね

4
にびいろのぶらんこに乗るそびえたつビル群がみなあかね色に染む

5
被害者と加害者分かつ境界をチョークで引いて血色の夕暮れ

6
「いのちを大切にしましょう」人々が必ず気にする消費期限

7
サーカスの来ない街に住むピエロは自分の影を踏み暮らしてる

8
新宿に突っ込む特急列車の先頭車両で きみよ本気か

9
ぴくぴくとまだ動いてる不思議だね もうすぐ夕飯の時間よ

10
ぶらんこの鎖の腐食 よかったね他人事として更ける冬の日


髪型はずっとショートボブだったのですが、なかなか美容室に行けなくて放置していたら先端を結べる程度に長くなりました。久々にポニテフックを使えてゴキゲンです。

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