この会社辞めたいと思っていたら、同僚に先を越された話

むかしむかし、

会社が辛くて辛くて、土日も家から出られないほど疲弊し、
限界ストレスで急激に痩せてゆき、辞めたい辞めたいと泣きながら仕事をしていた時の話。

ある日同僚から話があると言われた。

その同僚は唯一、心を開ける存在だった。

そんな相手から

「辞めるって決めた。もう会社にも伝えてある。」

と。

その時、すごく羨ましく思ったと同時に、我慢我慢の日々に耐えていることが馬鹿馬鹿しくなったのを覚えている。


辞める原因は、働く条件が合わないことだそうだ。


当時の会社は、休むことが悪、残業することは素晴らしい、という風潮だった。

時代が昭和でストップしているような、モラハラセクハラも普通にある場所だった。

そんな風潮がゆえに有給を使う度小言を言われ、休んだ分残業しろと毎回言われてとうとう限界を迎えたそうだ。


同僚は病気がちで、定期的な通院が必要なことを入社時に伝えており、了承の上入社したのにこの扱いだったそうなので、

不満が出るのも当然である。


書いていて、割りかしヤバめなところにいたなと思っているが、私がダラダラと辞められなかったのは

上司に何て言おうとか
いつのタイミングでどんな言葉を使おうとか
最後はどんな挨拶をするべきかとか

辞めるというステップが重すぎるがゆえになかなか行動に出せなかったのが理由だったのだが、同僚は無敵の境地になっていたようで、

上司ではなく社長に1番に伝えたとのことだった。
しかも、本来まだ私には言ってはいけないタイミングなはずなのに

辞めるからどうでもいい〜

と、話してくれたとのことだった。
やっぱり無敵の境地が1番強いよな。

社長には口頭ではなくチャットで伝えたそうで、その理由が、「話があるので時間をくれ」と何度も掛け合ったのに時間をとってくれなかったので仕方なくらしい。

そしてその返事は

「了解」の一言で終了。

そこから1ヶ月経っても、どうするかの具体的な話もされず放置状態で余計に腹が立って、辞めれるかは分からないタイミングだが私に伝えてくれたらしい。

片方の意見しか聞いていないものの、なんともひどいもんだと思った。


その後、

休みにくい
態度が冷たい
言葉が冷たい
仕事の状況を聞いたりされず期待もされない
自分が居る意味がわからない    ...etc

今まで溜まりに溜まっていた愚痴を滝のように話してくれたのだが、言っている愚痴が私の気持ちとまるで同じで、

自分だけじゃなかったんだ

と少し安心した気持ちにもなった。


その後、無事退職日が決まり、今までは絶対取らなかった連休を取りに取りまくって去っていった。


その同僚が辞める前、

絶対嘘だろうな〜という理由で他に2人辞めていたのだが、理由は皆同じだったと思う。



その後、自分もその会社を去ることになる。

早く辞めればよかったと後悔している。

唯一良かったのは、人生のネタが一つ増えたこと。

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