昼夜逆転はなぜダメ?
不登校になった息子は初期のころから昼夜逆転生活に突入していきました。寝る時間が徐々に遅くなり、しまいには私の起床をまってから寝るようになったのです。
そんな息子を目の当たりにし、私は不安ばかりでした。
他の子はみんな朝に起きて、学校行って、部活して、夜には塾に行っている。息子は朝から就寝して夕方に起床。その後朝までゲームやスマホ。
こんな不規則な生活で不登校が終わるものなのか、ずっと不規則な生活のまま大人になってしまうのではないかと不安ばかりがつのり、どうにかしなければ、はやく規則正しい生活に戻さなければと私は焦っていました。
しかし私の心配や焦りをよそに、息子は昼夜逆転生活にのめりこんでいったのです。
●早く寝ない●
朝5時に就寝が当たり前、もっと酷い時は朝7時、8時だった。
●夜中ゲームやスマホしている●
夕方から朝まで。
●起きるのも遅い●
起床は午後3時、4時。酷い時は午後5時
昼間ずーっと寝てる。
私は何にも言わなかった訳じゃない
『早く寝なよ』
『夜中2時までには寝たら?』
『学校行かなくてもいいから、規則正しい生活したら?』
と、うるさく言っていました。
でもそんなのお構い無しに息子はどんどん昼夜逆転生活にのめり込んで行っいきました。
昼夜逆転生活中息子の様子
●楽しそう●
イライラしなくなった。機嫌がいい日が増えた。怒鳴らなくなった。
●明るくなった●
ニコニコしてる。下の子と遊んでくれる。
●私に話しかけてくる●
私の起床をまっててくれ、私がおきてくるといろいろ話しかけてくる。
『あれ?今までよりも息子は良い方に動いてないか?昼夜逆転だとなぜダメなんだ?』
◆朝起きなくなって、学校いけなくなるから?
⇒元々学校行ってないから朝起きなくても良いよね。
◆不規則な生活で体調悪くなるから?
⇒以前よりも元気だよね。明るくもなったし、睡眠時間は昼間に寝て確保されているから顔色も良い。
『?!じゃ、なんで昼夜逆転ダメなんだ?』と、私の中でそれが疑問になっていきました。今度は昼夜逆転がダメな理由がわからないのです。
みんなが起きている時に起きてみんなと同じ生活をしてほしい。やっぱりそうは思うけれどそれは私の希望であって、息子の希望ではないとやっと気づくことができたのです。
息子は昼夜逆転しながらも、食事も睡眠も取れていました。
夜中に楽しそうにゲームしてて、その報告を毎朝私にしてくれるようにもなりました。
息子の顔も明るくなりニコニコしていることが増えました。
朝イチのニュースをみて私とニュースの話をするようにもなりました。社会に興味が出てきた証だと思いました。
昼夜逆転でも良いのかもしれない
そんな息子をみて、私は昼夜逆転でもいいのかもしれないと思うようになっていったのです。
もし昼夜逆転が大人になってもずっと続いたなら、夜中の仕事に就く選択肢もあると思えるようにもなりました。
その頃から「昼夜逆転はダメ」「早く寝なさい」「早く起きなさい」と私は言わなくなりました。だって決定的な昼夜逆転生活のダメが見当たらなかったからです。
その後どうなったのか
その後数ヶ月は昼夜逆転生活が続いてはいたものの、息子の様子は悪くなるどころか良くなっていきました。
ある日息子が『昼夜逆転生活はヤバいよね。』と言ってきたのです。
やっと息子本人が昼夜逆転生活はヤバい、ダメだ、どうにかしなきゃと気づき、直したいと自分から私に相談してきたのです。
息子は昼夜逆転を戻す方法をネットで調べ、私に協力してほしいとお願いしてきました。もちろん私はできるだけ息子に頼まれたことはサポートしました。
しかし、すぐに直るものではありませんでした。徐々に時間をずらし、何度も後戻りしながらも本人の直す努力と私のサポートにより起床が午後からお昼頃になり、午前中になっていきました。
ここまでくるには息子は半年以上かかったと思います。
そして不登校後期も終わりに近づいたころ、朝に起きることができるようになりました。
私が思う息子が昼夜逆転をなおせたポイント
☆本人が自分で昼夜逆転ではダメだと気づいたこと。
☆どうしたら直せるのか本人が調べ、自分でなおしたいと思えたこと。
☆急に早起きを目標にするのではなく、少しづつ起床時間を早くしていったこと。
☆失敗したとしても、何度もトライしたこと。
☆私(母)はなにも言わず、プレッシャーもかけずにいたこと。
☆息子に頼まれたことはできるだけサポートしたこと。
まとめ
息子が言っていたことですが「昼夜逆転している時は昼夜逆転はダメだ、やばい、なおしたい」と思っていたけれど出来なかったと話していました。
ですからきっと他の昼夜逆転してしまっている子供たちも同じなのではないかと思います。
昼夜逆転していても私たち親と同じように子供本人にも【不安や焦り】があると思います。そんな子供たちに私たち親は何ができるのか、どんなサポートができるのか今一度考えてぜひ自分の子供の笑顔の為に歩いていきませんか?
不登校で悩む親の手助けをしたいと思い仕事、家事、育児の合間に記事を書いています。よろしければサポートお願いします。