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人が次々と辞める職場

どんな仕事でも地味な作業がつきものですが、企業イメージが華やかな職場ほど思いのほか地味な作業ばかりだったりしませんか?

そして、イメージが華やかな職場において、特定の人に地味な仕事だけさせていて少しも息抜きさせてあげなかったりすると、人によってはウツっぽくなったりして、体調を崩してしまうかもしれません。

クリーンなイメージの職場でも、業務に泥臭さとか、営業上の闇があったり、人間関係がドロドロだったりしないですか?

そして、クリーンなイメージの職場で、現金札束を紙袋に入れて運ぶような泥臭い業務ばかりさせられるとか、法違反を疑うような販売方法を強いられたり、セクハラが横行している職場だったりすると、人によってはウツっぽくなったりして、体調を崩してしまうかもしれません。

福利厚生がよくて給料水準が高い会社ほど、仕事そのもののプレッシャーが強くて、ストレスが多くないですか?

そして、社内身分の上下関係を考慮せずに福利厚生のベネフィットを利用しようとすると嫌味を言われたり、実績を出し続けないと実はボーナスはないとか、定額残業代で総額が一見多くても割増算定基礎が少ないとか、毎月一定時間残業しなければいけないようなプレッシャーがあったりすると、人によってはウツっぽくなったりして、体調を崩してしまうかもしれません。

このような職場を経験したり、聞いたりしたことないですか?平成時代までは、よくある風景だったのではないでしょうか?

ウツっぽくなって体調を崩す人は、弱いのでしょうか?このように、ウツっぽくなって結局辞めていく人が後を絶たない職場ってないですか?

それも、次々と…そうして、次々と人が辞めていく職場でも、相変わらず人を募集し採用しては、また人が辞めていきます。

何が原因なのでしょう? どうしたらいいのでしょう?

働く人たちは知っていますよね…原因も理由もわかっていると思います。どうするべきなのかも分かっていますよね。

分かっているけれど、言っても理解されないし、頭ごなしに否定されて、却下されたり、無視されたりしますもの。

黙っていなかった人は、経営のことを分かっていないと、叱られたり圧力をかけられたりしますもの。

言ってもいないことまで、言ったことにされて、貶められてしまいますもの。

ほんとうは気づいて欲しいのです。人事のやり方や仕事の割り振り方を一考し直して欲しいのです。人を大切に扱って欲しいのです。ひとりひとりを大切に思いやってほしいのです。

でも、難しいようです。

日本の組織のトップはほとんど、かつての識列な職場環境を生き抜いてきた方々なのですから。

でも、辞めていく人にも、希望はあります。

中途退職者が多く出るような職場は、思いのほか中途退職者どうしで仲良くなってOB/OG会のようなものを結成して、その後もビジネスで長いお付き合いをする関係を保っています。

組織のトップのみなさんに気づいて欲しいです。

なぜなら退職者が次々出る状態を看過し続けていると、知らぬ間にご自身の足元が脆弱になっていき、信じていた部下たちもいつか反旗を翻すかもしれません。

そのとき、本当に孤独になってしまうのは、組織のトップだということを…