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#02|ベトナム最後の楽園【フーコック島】お役立ち情報②「食」事情 |2024年7月現在

世界でも稀にみる美食国家の民・日本人にとって、旅先の「食」は重要事項です。

その点、ベトナムの食文化は日本人にも受け入れやすいものばかりでした。

好みの問題はさておき、

・米文化
・フォーや粥など主食の選択肢が豊富
・メイン料理は魚介で、種類も豊富
・新鮮で柔らかい日本と同じ生野菜を食べる
・全体的に甘く、薄味

こんな特徴があるためです。

ただし、パクチーを混ぜ込んだ料理が多いため、
この香りや味が苦手な人はちょっと苦労するかもしれません。

パクチーが問題なければ、どの料理もおいしいです。
野菜もたっぷり摂れるので、私は毎日食べても飽きませんでした。

◆米文化

旅先の食事情において、これは大きいのではないでしょうか。

パンももちろんおいしいし、好きだけど、米がまったくないと恋しくなるのは血の記憶なのかもしれません。

米の種類はわかりませんが、長細くてサラッとしたお米です。
たぶんタイ米かな。

ジャスミンライスや炒飯、パエリアなどで食べましたがどれもおいしく、歯ごたえや味付けともに最高でした。

パラパラとした魚介の炒飯
芯の残った歯応えが絶妙なイカ墨パエリア

ただし、お粥は甘さがなく微妙。
穀物の臭みも感じ、あまりおいしいとは思いませんでした。

◆魚介

これは味うんぬんの前に、その大きさに度肝を抜かれます。
それぞれ人の顔くらいの大きさがあるんですが、写真で伝わりますかね。

大きすぎて「おいしそう」と思うより
グロさを感じたのは私だけだろうか…

種類は貝と甲殻類が主です。

マテ貝、伊勢エビ、牡蠣などが並び、多くの食材が1個1000円ほどで食べられます。
ちなみにフーコック魚介の代名詞であり、人気があるのは巨大シャコ。
調理法は店によりますので、聞いてみましょう。

これはフーコック独特の注文方法らしいのですが、シーフードレストランであればだいたいどこもこのような水槽から選んだ魚介を調理してもらいます。

これも日本の生簀と同じ感覚なので、日本人には抵抗がないかと思います。

水槽にはほとんどいませんが、メニューには魚料理もあります。
ただし、たまたまかもしれませんが、私にはベトナムの魚はだいぶ生臭く感じられて苦手でした。

食べたのは「Cá ba sa(カバサ)」と「まぐろ」。
カバサはナマズの一種で日本でも売られている魚ですが、まぐろも然り、処理の仕方が違うのかもしれませんね。

◆野菜

海外で野菜を食べたことがある人は想像できると思いますが、日本のおいしい野菜と比べると、海外の野菜はとにかく固くて味がしません。

パサついているものも多く、キュウリや人参といった日本では至って一般的な野菜すら味気がないのです。

それに比べ、ベトナムはサラダを頼むと瑞々しいグリーンリーフやサニーレタスのサラダが出てくるのがデフォルト。

ホテルではこんなサラダも。白いのはゴート
チーズ、丸い実はトマトの酢漬け

ミニトマトやキュウリなども新鮮で、柔らかく甘味があります。

おかげで旅の間中、野菜不足は感じませんでした。

◆味付け

パクチーと魚醤の味付けは全体的にタイ料理と似通っていますが、ほとんどの料理が辛くないのがベトナム料理の特徴。
むしろソースやドレッシングなどは、やたら甘いです。

さらに言うと、海外はなんとなく味付けが濃いイメージを持っていましたが、ベトナムは薄味でした。
フォーなどは自分で味変する料理という常識を差し引いても、薄味寄りだと思います。

私はちょうどよく感じましたが、お酒好きの旅仲間は物足りない様子でした。
日本の外食に慣れている人にも、味が足りないように感じられるかもしれません。

▶︎好みが別れるベトナムの魚醤「ヌクマム」

ベトナムの魚醤。タイのナンプラーより
臭いが強い

タイのナンプラーと似た、独特の味と香りの魚醤です。
香りが強いので、日本人は苦手な人のほうが多いかもしれません。

味はナンプラーより少しまろやかで、フォーにはよく合いました。
ただし、あったかいスープに入れると臭いがきつくなります。
入れる量はくれぐれも気をつけて。

ベトナムでは、醤油とヌクマムどちらも用意されているレストランが多いですが、醤油も少し独特な味。
個人的には、「soy source」ベースと書かれたソースやドレッシングは苦手でした。

◆飲み物

◇ソフトドリンク
コーラやジンジャーエールなどもありますが、おすすめはやはりフレッシュジュース。

マンゴー、パッションフルーツ、パイナップルなどさまざまな種類があり、どれもとてもおいしいです。

私の泊まっていたホテルのメニューにはバナナスムージーがありましたが、なぜかいつも欠品でした。
バナナが手に入らないなんて、日本ではあまり考えられない現象ですね。
英語を理解してもらえず、理由は分からずじまいでした。笑

◇お酒
ビールは、タイガービールが主流。
南国らしいサラッとした口当たりで、飲みやすいです。

シンガポールを中心に東南アジアで
飲まれているビール。缶とビンがある

ベトナムの人は氷を入れて飲もうとするのですが、そもそも淡白なビールなので氷は入れないほうがおいしいです。

ビンや缶が冷えた状態で出てくるので、氷がなくても冷たいですよ。

そのほかは、ウイスキーやワイン、リキュールなど各種そろっています。

ウィスキーの場合、輸入物は高級品らしくベトナムウィスキー(メニューにハウスと書かれていて、名前は知らない)が出てきます。
ベトナムウィスキーはマズイと聞いていましたが、ハイボールで飲んだときは普通でした。

ワインは全体的に赤はスッキリ、白はフルーティーで甘めです。
甘くてもくどくはないので、ワイン好きさんはぜひ試してみてくださいね。

おすすめの街中レストラン

ナイトマーケット近くの魚介レストランがおいしかったので載せておきます。
フーコックといえばココというほどの有名店ですが、その理由も頷けました。

#️⃣ラーコイ レストラン(Ra Khoi)
https://maps.google.com/maps/place//data=!4m2!3m1!1s0x31a78dc088022c07:0x15d28f38f1100b8c?entry=s&sa=X&ved=1t:8290&hl=ja-jp&ictx=111

至れり尽くせりの接客だが、英語はあまり通じない。Wi-Fi完備なので翻訳アプリを使うと◎

地元民も観光客も来る店で、市街地にある他のどのシーフードレストランより賑わっていました。

ここの一番人気はやはり巨大シャコ。シャコだけ日本円で4〜5000円するものの、後はかなり割安です。

フーコックの郷土料理であるニシンのサラダ。
ライスペーパーに巻いて、スウィートチリソースで食べる。このレストランが島一おいしいらしい
シャコのガーリックソテー。
やや大味だけどうまい
英語ではシュリンプではなくプラウン。
殻は目の前で剥いてくれる
魚介の炒飯。薄味だけどこれ激うま。
蟹炒飯もおいしいらしい


シャコのガーリックソテー、牛エビのボイル、にしんのサラダ、魚介炒飯、ビール3杯、ハイボール1杯で7500円くらいでした。

十分観光客向けの価格ですが、地元民も多いので超高額というほどではないと推測されます。

店内も水槽も清潔感があり、観光客向けをうたうナイトマーケット内のレストラン以上に安心できました。

そして、トイレがやたらキレイ。
空港よりよほど洗練されたその雰囲気に圧倒され、思わずパシャリ。

フーコック一快適なんじゃなかろうか

▶︎タクシーでレストランに向かうときは注意

タクシーで市街地のレストランに向かうと、ドライバーから「海辺にもっといいレストランがあるからどうか?」とほぼ確実に言われます。

しかし、そのレストランはドライバーがマージンをもらうための紹介先なのでおすすめしません。
味はおいしいかもしれませんが、確実に高いです。

勝手に連れて行かれる場合もあるようなので、ついた場所が違うならしっかり抗議すること。
そして、タクシー代を返してもらうか、目的地まで無料で連れて行ってもらうなど強気の姿勢を忘れないでください。

これだけは守ろう。ベトナムでの食ルール

空港で約100円、
街中のスーパーなどで20〜40円で買えます

どこの国でもそうですが、ベトナムでも生水は絶対に飲んではいけません。

ホテルなら氷は大丈夫だと思いますが、街中では氷もあやしいです。
氷はいらないと、断れる場合は断るほうが無難でしょう。

それで言うと、街中でフレッシュジュースは飲まない方がいいかも。
フルーツが常温で置かれている(ココナッツは道端に積み上げられていることも)ので、そのままでは生ぬるく氷がほしい温度です。
でも、氷入りを飲むとお腹を壊す可能性があります。

人によると思いますが、コーヒーもお腹がゆるくなりがちです。

また、盲点なのが「生野菜でお腹を壊す」こと。
野菜が悪いんじゃありません。
野菜を洗う水が悪いのです。

私はまんまとその術中にはまり、最終日に「お腹は痛くないのに水◯痢でトイレに行きまくる」というナゾの症状に悩まされました。

とはいえ、そこまで警戒すると何も食べられなくなるので、とりあえず胃腸薬は必ず持っていくことだけは忘れないでください。
私の経験上、どんな胃腸薬より正露丸が最も頼りになります。
ご参考までに。


次回はフーコックの観光地、見どころについてお話しします。
お楽しみに!

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