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伸びた爪

ふと、子供の頃を思い出した。
よく爪を伸びたままにしていたなぁ。と。

これには理由があって、
1、爪を短くした時の指先の感じが不快だった。
2、爪に触れる金属の感触が不快だった。
3、爪は、道具のように使っていた。

実は、3の道具として使用するというのは、大きな理由だった。
子供の頃(3〜12才頃まで)は、道具が少ない。当たり前かw
なので、爪は貴重だった(笑)

ビニールなどを切る。
木の実、野菜、草花を加工する。
魚や鳥を捌くw
木や崖にしがみつくw
ドライバーのように使う。
ピンセット代り
細いところに落ちたものを拾う
絡んだロープを解く
etc

いろいろだった気がするが、確かに実用していた。
だから、爪切りを持って迫ってくる大人が嫌いだった(笑)
それに、なんとなく痛い気がしていた。気のせいだろうか?

今は、伸びた爪がカツカツと何かに当たるのが不快なので切ってしまう。
でも本当は、どっちが正解なのだろうと考えてしまった。
伸びた爪は、実用するのが本来なのではないか。

爪を使わなくなって、弱くなってしまったのではないか。
子供の頃の爪は、今より強かった記憶がある。

爪を隠していたことを思い出して面白くなった。
自分の子供時代が、かわいいなぁと思えた。
爪切りを持って迫ってくる大人。
どうにか逃げようとする自分。
爪切りを持った大人が何かに気を取られないかと思っていた。

伸びた爪の思い出。
何か、面白い。