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心に響く場所

人には、そんな場所がある。
初めて訪れたのにどういうわけか、心に響く。

俺のその場所はパラオで、初めてその地を踏んだ時、故郷のような心地よさを感じた。
国もよくは知らず、渡航の動機は単なるリゾート観光だった。
そして、体験ダイビングなるものを発見し申し込むことになる。
これも、何か幾つかの運命が重なり合った一つだと思われる。

もともと本当は、海の中が苦手で怖い場所だった。チャプチャプしているだけでよかった。沖縄でシュノーケルのツアーに行ったときに恐怖を感じてから、どちらかと言えば南国リゾートは避けていた。

しかし、折角最高の海なのだからと、体験ダイビングをしてみたのだった。
そしたら潜るのが実に上手かったようだし、透視度の高い浅瀬の海中の世界を目の当たりにして感動してしまった。
自分でも驚くほどスムーズで、今までの恐怖は何だったのだろう、、、

そして、帰国の際に何故かの郷愁に涙が出てしまった。
必ずまた来る。次はダイバーになって。そう誓って後にした。ダイバーになってというのは、郷愁を感じるパラオに折角なので潜りに戻りたいと思ったからだ。

そして、戻って早速、PADIで講習を受け、また行くぞと思ったが、、、
パラオは難しい海流のため、相当にスキルアップしないと面白くないらしい。
ということで、ダイビングのスキルアップに一気にのめり込んだ。
そして、伊豆をベースに潜りながら、沖縄、離島、サイパンなどへも通い、着実に難しい海流でも問題ないスキルになった。
あっという間に、MSD(マスタースクーバダイバー)まで進めた。こういう時の自分は、お金や時間はどうにかなるだろうとあまり考えずやってしまう。現にどうにかなってしまった。

そして、二度目のパラオへ。
到着時にその景色を再び見て、郷愁が込み上げて涙を流した。

どうやら、ここには何か前世の痕跡があるのかもしれないと思えた。
そしてダイビングを満喫し、あの日の誓いというか考えを実現したのだった。

そうそう、ダイビングは空を飛ぶのに似ている。
と言うのも、

行ったことはないが、強烈に惹かれるのはパプアニューギニア。
その近くに、ラバウルがある。猛烈に行きたい場所。
なるほど、WW2でゼロに関わっていたのかもしれないと思った。
そう言えば、初めて知った時からゼロは乗ってみたいと思っていた。
物心着いた子供の頃からの夢の一つは、戦闘機のパイロットだった。
戦争がしたいのではなく、空を速く華麗に飛びたいという願望があったのだ。
パラオとパプアは、日本への空路になっていて基地もあった。
これは、何かの因果があると思われる。

他にもそんな場所が幾つかあるので、また気が向いたら書くかもしれません。