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【事例】合わない相手にイライラしないわたしになる!(2/2)

職場の人間関係の辛さだったり、やりたいことが定まらないことだったり。こころナビゲーター®のサービスで、いろいろお聴きしてきた綾乃さん(仮名)のお話。イライラする相手の大元の原因がお母さんにあったらしいということまでたどり着きました。いよいよ文字通りのクライマックス!

お話しいただいたご本人の了承を得てご紹介しています。また、個人を推定できないように一部設定を変えています。


お母さんを目の前にしてしゅんとする

山根 「え〜っと〜。じゃあどうしましょう。簡単コースでいきます?それとも」

綾乃 「(笑)」

山根 「って感じですけど。う〜ん、なんか。簡単かどうかもわかんないんですけど。あの〜、30分で取れるかもしれないっていうコースが一応あるんですけど」

綾乃 「(笑)」

山根 「どうします?(笑)」

綾乃 「(笑)じゃあ、そのコースでお願いします」

山根 「ということで、お母さんに出てきていただきましょうか」

綾乃 「はい」

山根 「はい。そう。えっと、お姑さんと会社の上司の方を代表して、お母さんに出てきてもらうと。はい、出てきてもらったお母さんってどんな様子なんでしょう?」

綾乃 「今さら、なんの用って感じですね(笑)」

山根 「(笑)どんな顔してるんですか?」

綾乃 「うん、ちょっとなんかムッとしてるかな」

山根 「ムッとしてる感じ?」

綾乃 「うん」

山根 「うん。そうすると綾乃さんはどうなるんですか?」

綾乃 「やっぱりムッとしてる母を見るのは嫌なので。取りなそうとしますね」

山根 「取りなそうとするわけですね」

綾乃 「うん」

山根 「ふ〜ん。なんか、もうしゅんとしてそうですね」

綾乃 「う〜ん。そうね、母の前ではしゅんとしちゃうね。いい子でいなければっていうのが強いかな」

山根 「うん」

綾乃 「う〜ん」

山根 「っていう綾乃さんを見て、お母さんって、どんな様子なんでしょう?」

綾乃 「う〜ん、、、そんなに縮こまらなくてもいいんじゃないの」

山根 「ふ〜ん」

綾乃 「わたし、何にも言ってないじゃない。って感じかな」

相変わらず厳しいお母さん

山根 「そうすると、お母さんに言いたいことってありますか?」

綾乃 「う〜ん、、、もう今更だけど。わたしはずっと苦しかった」

山根 「うん。そうすると、お母さんはなんて言うんですか?」

綾乃 「え、何が?、、、何が苦しかった?」

山根 「じゃ、なんて言いたいですか?」

綾乃 「やること全部口出ししてくるし」

山根 「うん」

綾乃 「他の家に比べたらなんでも厳しかったし」

山根 「うん」

綾乃 「制限多くて我慢をすごいしてたし」

山根 「うん」

綾乃 「本当はしんどかった。もっと自由にしたかった」

山根 「うん。そうすると、お母さんは?」

綾乃 「でもあなたのことを考えて、色々言ってたのに。だから、ちゃんと立派な大人になれたじゃない。道にも外れず、ちゃんとできたじゃない」

山根 「うん」

綾乃 「あなたが結婚1回失敗したのも、お母さんがちゃんと止めたのに、言うこと聞かなかったからでしょ」

山根 「綾乃さんは、なんて言いたいですか?」

綾乃 「う〜ん、、、結果的にはそうだけど。わたしの人生だから自分で決めたかった」

山根 「そうすると、お母さんは?」

綾乃 「大事な子供には失敗はさせたくなかった。危ないってわかってるのにそっちに行けっていう親はいない」

山根 「綾乃さんはなんて言いたいですか?」

綾乃 「わたしはやらない後悔よりも、やってからする後悔の方がまだマシだと思ってる」

山根 「お母さんは?」

綾乃 「もっと大人になりなさい」

山根 「、、、今、お母さんってどんな表情してますか?」

綾乃 「ちょっとしかめつらかな」

山根 「今、何か言いたいことあります?綾乃さん」

綾乃 「最終的には、ちゃんと結婚もできて、子供も授かって、幸せに暮らしてるし。いっぱい助けてもらって、ありがとうっていう気持ちはすごいあるよ。ただ、ひとつ言うんだったら、もっと自由に生きたかったかな。うん」

山根 「そうすると、お母さんはなんて言うんですか?」

綾乃 「自由だけでは、生きていけないのよ。世の中そんな甘いもんじゃない」

お母さん激変!!

山根 「じゃあね」

綾乃 「うん」

山根 「綾乃さんからお母さんにね」

綾乃 「うん」

山根 「わたしの気持ちをわかって欲しかったって言うと、どうなりますか?」

綾乃 「わたしの気持ちをわかって欲しかった」(棒読み状態)

山根 「お母さんは、どんな表情?」

綾乃 「ちょっとなんかハッとしたような、困ったような顔してる」

山根 「それを見て、綾乃さんはどんな感じ?」

綾乃 「なんか。え?どうしたの?わからなかったの?」

山根 「そうすると、お母さんはどんな反応しますか?」

綾乃 「なんか、ちょっとキョロキョロしてる」

山根 「じゃあ、、、お母さんにわかって欲しかったのは、お母さんのことが好きだからと言うとどうなりますか?」

綾乃 「お母さんにわかって欲しかったのは、お母さんのことを好きだから、だよ」(超棒読み状態)

山根 「お母さんはどんな表情?」

綾乃 「なんか泣きそうな顔してる」

山根 「それ見て綾乃さんはどんな感じ?」

綾乃 「わたしも泣きそう」

山根 「じゃあ、お母さんにちょっと聞いてみて?」

綾乃 「うん」

山根 「わたしのこと好き?って」

綾乃 「わたしのこと好き?」

山根 「そうすると、お母さんはどんな感じ?」

綾乃 「大好きだよ(涙)」

山根 「すると、綾乃さんはなんて言いたいですか?」

綾乃 「うん、すごい好き。好きだよって。もっと昔にこういう風に言えたらよかったな」

山根 「今、お母さんどんな様子?」

綾乃 「泣いてる」

お母さんから安心感をもらう

山根 「今、お母さんとどれぐらい離れてますか?」

綾乃 「お母さんと、どうだろう。5メーターぐらい離れてるかな」

山根 「5メーターぐらい離れてる?」

綾乃 「うん」

山根 「離れたい?それとも近づきたい?」

綾乃 「近づきたい!」

山根 「じゃあ、近づいていってください」

綾乃 「はい」

山根 「手を伸ばして届くぐらいに近づけたら教えてください」

綾乃 「近づきました」

山根 「手を伸ばして、触れられますか?」

綾乃 「うん。触れられる」

山根 「どんな感じしますか?」

綾乃 「うん、なんだろう、、、もう冷たくなってる」

山根 「冷たくなってる?どうしたいですか?」

綾乃 「温めてあげたい」

山根 「じゃあ、温めてあげてください」

綾乃 「はい」

山根 「どんな感じですか?」

綾乃 「安心してる感じがする」

山根 「じゃあ、そのまま、お母さんにそ〜っと、抱いてもらってもいいですか?」

綾乃 「はい」

山根 「どんな感じですか?」

綾乃 「安心できます」

山根 「その安心な感じ。それをいっぱい感じてみてください。今、お母さん、どんな表情をしてますか?」

綾乃 「穏やかな表情になってます」

山根 「あ、いいですよ。その穏やかなお母さんから、この安心感いっぱいもらってください」

綾乃 「はい」

山根 「お母さん、冷たかったお母さん、今どんな感じですか?」

綾乃 「あったかくなってきました」

山根 「あったかくなってきた?」

綾乃 「うん」

山根 「うん、じゃあ、このお母さんの温かさもいっぱい感じてみてください」

綾乃 「はい」

山根 「じゃあ、綾乃さんのペースでいいので。いっぱい暖かさとか、安心感とか感じられて。もういっぱいお母さんからもらえたなって思ったら、お母さんをそっと、綾乃さんの胸の中に迎え入れて、教えてください」

綾乃 「はい、、、、、、はい」

お母さんとの対話を終えて

山根 「じゃあ、ゆっくり目を開いて。準備ができたら戻ってきてください」

綾乃 「なんだろう。すごい泣けてきた」(ハンカチで涙を拭う)

山根 「ちょっとゆっくり、深い息をした方がいいかもしんないですね」

綾乃 「はい」

山根 「すごい大きな変化が綾乃さんのこころの中で起こった感じです、、、ちょっとね、ゆっくりして、、、今どんな感じですか?」

綾乃 「今ね、なんだろう。ちょっと罪悪感も薄れた感じかな。わたし、死に目に会えてないんですよ」

山根 「うん」

綾乃 「あの〜、家で倒れてるのを見つけた時はもう亡くなってて。だから1人で行かしちゃったっていうのがわたしすごく負い目で」

山根 「うん」

綾乃 「なんか、ちょっとそれが少し軽くなったかな」

山根 「うん、うん。良かったですね。多分、え〜っと、本来の綾乃さんに戻れるセッションだったかなって感じはします。あれが綾乃さんの本当にしたかった、お母さんとのコミュニケーションだと思うんですよね」

綾乃 「うん。そうね、それができなかった」

山根 「うん」

綾乃 「うん」

山根 「まぁ、でも今できた」

綾乃 「そうですね。うん、ありがとうございます」

山根 「これ、大きな変化だと思うので。すごく眠くなる可能性があるので」

綾乃 「あ、そうなんですね」

山根 「うん、気を付けていただいて。これ今日、けっこう大きく動いたので。これやるとね。あの、すごく眠くなるケースがあります」

綾乃 「本当に?」

山根 「人によっては、もうこの時点で寝そうになる人もいます」

綾乃 「気をつけておきます」

山根 「うん、気を付けてください」

綾乃 「早く寝ます今日は」

山根 「それがいいと思います」

綾乃 「そうします」

山根 「すごく眠くなるっていうのが、1週間ぐらい続く人もいます」

綾乃 「うん、うん」

山根 「それと同時に、体調の変化が出ることもあります。なんか、お腹壊したりとか、頭痛くなったりとかね。出ることもあるんですけど、大体1週間ぐらいするとおさまります」

綾乃 「はい」

山根 「っていうところだけ、ちょっと気をつけていただいてっていう感じですね」

綾乃 「わかりました」

お母さんが出てきてびっくり

山根 「ぴったり30分で収まっちゃったところがすごいなと」

綾乃 「すごいね。簡単コース」

山根 「簡単コースの割にはちょっと大きな変化が出た感じですね」

綾乃 「うん、あぁ、でも母っていう。その考え方が全くなかったので、びっくりしました」

山根 「うん」

綾乃 「うん、あ、そこか(笑)」

山根 「例外がなかったのがすごかったなと」

綾乃 「やっぱり、王道はオーソドックスってことですね」

山根 「うん、まあ人のこころってね、本当にすごいですね。うん、で、まあこのセッションになったっていうのも、すごく良かったですね。というところで、今回の感想があれば」

綾乃 「感想は、もうとりあえず、母が出てきてびっくりしたっていう。そこは全く、その原因の中に思いつきもしなかったので」

山根 「うん」

綾乃 「自分の中のなんなんだろうっていうのをずっと探してたので」

山根 「うん」

綾乃 「うん、ドンピシャでびっくりでしたね。びっくりとしか出てこない。感想が(笑)」

山根 「(笑)そうそう。どうします。もうイライラしなくなっちゃったら」

綾乃 「あ、いいねぇ(笑)」

山根 「もうこれやったら、すごく変わる感じがしますねぇ。あの、なんだろう。すごく穏やかになりましたね、表情がね」

綾乃 「あ、そうですか」

山根 「うん。また楽になりそう」

綾乃 「あ〜、それは嬉しい」

山根 「ていうか、もうすでになってると思います。だいぶ楽になってると。なんかね、ちょっと次回が楽しみ」

綾乃 「報告ね」

山根 「そんな感じですね」

綾乃 「わかりました」

山根 「はい、ということで、ここで終わって大丈夫ですか?」

綾乃 「はい、ありがとうございました」

山根 「はい、ありがとうございました」


特定の相手にイライラしていた原因の大元がお母さんの存在だったとわかった綾乃さん(仮名)。インナー・セルフ・ダイアログ®を使って、こころの中のお母さんとの対話を進めていきました。終わった瞬間の穏やかな表情が印象的でした。


注意事項:こころの状態は一人一人みんな違います。同じようなことをしても人によってはうまくいかなかったり、逆に作用することもあるのでご注意ください。


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