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【事例】人間関係の辛さに行き詰まった!さてどうすればいい?(2/3)

こころナビゲーターのサービスでお聴きした、職場での人間関係の辛さに行き詰まってしまった綾乃さん(仮名)のお話。どのような展開になったのか、前回に引き続き、ご紹介していきます。

お話しいただいたご本人の了承を得てご紹介しています。また、個人を推定できないように一部設定を変えています。

自分自身を認めていない自分

山根 「うん、こんなもんじゃっていうか、自分自身をいいものと認めていない、自分がいる」

綾乃 「あ〜」

山根 「で、ですね、こころの力学で言うと、自分が自分を認めていない。で、相手はそれに共鳴するんですね」

綾乃 「うん」

山根 「共鳴すると、認めないぞっていう態度になるわけですよね」

綾乃 「あ〜」

山根 「で、しばしばそういうことって起こるんですよね」

綾乃 「はい、、、でも確かにそうかも。とすると、わたしがやっぱり自分自身を認めてあげることが1番」

山根 「できたらね。それがね」

綾乃 「ですよね」

山根 「そうそう。わかってるけど、できたら苦労せえへんっていう部分ですね」

綾乃 「まあね。ただでも、それをできるようになるのは、わたししかいないですもんね」

山根 「そうなんですよ」

綾乃 「自分で、変えないとどうしようもないですもんね。どうして変えていこうかな。今は認めていない自分がいて、でも理想は自分を認めてあげる」

山根 「そうですね」

綾乃 「そのギャップを埋めるのが行動になるのか」

山根 「ま、そこね。あんまロジカルに考えない方がいいと思います」

綾乃 「あ、本当に?」

山根 「ロジカルに考えようとすると、はまっていくので」

綾乃 「あ〜、そうなんだ」

自分を認められなくなった原因

山根 「まあね、ちょっと気になるところは、あるっちゃあるんですけどね」

綾乃 「どのあたりですか」

山根 「あの、お父さん厳しいって話してらしゃいましたよね。でも、すごく好きだと」

綾乃 「うん」

山根 「でも厳しいっていうことは。わたしの何かがダメだから、厳しくされていると、普通は感じると思うんですよね。特に子供の時」

綾乃 「うん、うん」

山根 「そうすると。わたしってなんかダメっていう感覚がどっかにあってもおかしくないかなって気がするんですけど」

綾乃 「えっとね。わたしってダメっていうよりは。1番でないとお父さんが喜ばないって感じですね」

山根 「あら〜」

綾乃 「わたしのお父さん、町会議員だったんですね。田舎なので」

綾乃 「すごく田舎の集落だったので。やっぱり。あの〜、周り近所は議員の娘っていう目で、やっぱ見るわけですよ。で、しかも長女ってね。だから、お父さん議員さんなんだから、できて当然って思われてるんです。なんでもそういう世界。だから、それで、ずっともう幼少期来たから」

綾乃 「小学校上がっても、自分はちゃんとしてないとダメだっていう」

綾乃 「で、ま、どっちかっていうと。親もちゃんとしてなさいっていう感じだったので。きちっとできても、そんなに褒めてくれないんですよ。レベルが。基準が違うっていうね、当たり前だからそんなの別にみたいな。でも、できていないとなんでできなかったのっていうのは。やっぱり言われてたので。だから常に、よくあらねばならない。ねばならないが、すごく強かった」

山根 「そうすると。自分がオッケーの感覚って、育たなそうな感じしますよね」

綾乃 「だから、あの〜、わたしちょっと前までほんとに自己肯定感低かったんです。わたしなんてっていう。もっと頑張らないといけないって常に思って。ず〜っと来てたので。自分にオッケーは出せなかった」

山根 「それがあるわけですよね、基本的に」

綾乃 「あります。なんか、それが出てくる時はあります」

山根 「じゃあ、ちょっとそこを見てみても大丈夫でしょうか?」

綾乃 「うん。はい」

こころの中で展開されるバトル

山根 「では、綾乃さんの中に、わたしはオッケーじゃないっていうこころがあると思うんですけど。わたしはオッケーじゃないって言ってる部分がどっかにある感じしますか?」

綾乃 「わたしは、オッケーじゃない?」

山根 「どんな言葉がぴったりくるんでしょう」

綾乃 「う〜ん、、、」

綾乃 「あ、こんなんではダメだな。とは、日々思いますね」

山根 「じゃぁ、こんなんではダメだなって言ってる部分」

綾乃 「うん」

山根 「こんなんではダメだなって言ってる部分を目の前に、こう出してきたら、なんかいる感じします?」

綾乃 「こんなんではダメだな。仕事、今すごく中途半端な気持ちでやってるのは、こんなんではダメだなと思ってるし」

山根 「その、こんなんではダメだなって思っている自分の中の1部分を。ちょっと目の前に出してきて。そこにいるのを見てみると、どんな感じがします?」

綾乃 「う〜ん」

綾乃 「そういう時あってもいいんじゃないのって。人には言える」

山根 「人には言える?」

綾乃 「これを自分だと思わずに、他の人がそうなっていると思ったら」

綾乃 「うん。そんな時もあるよ。そんなに悩まなくていいんじゃないって言ってるな。多分わたし」

山根 「今その、こんなんではダメだなって言ってる、綾乃さんを目の前に見てみると、どんな感じがします?」

綾乃 「そんなことないんじゃない」

山根 「て言うと、その相手はどんな反応します?」

綾乃 「いや、そうだけどね。全然仕事モチベーション上がってないじゃない。なんかとりあえず出勤して。もうなんか、お客さんのところに行っても、だらだら喋って、帰ってきてるだけじゃない」

山根 「っていうのを聞くと、どんな感じがします?」

綾乃 「うん、ま、確かにそうよね。仕事してないよね。仕事やってても、圧力かけられたら潰されるからしないんでしょ。そう。でも、それではダメってわかってるんだけどな」

山根 「ていうと、その相手はどんな反応します?」

綾乃 「う〜ん、、、嫌なんだったらやめたら」

山根 「その相手って今どんな表情してそうですか?」

綾乃 「う〜ん、、、怒ってはいない。なんかサバサバした感じ」

山根 「サバサバした感じ?」

綾乃 「うん」

山根 「それを見てるとどんな感じがします?」

綾乃 「う〜ん、、、時期が来るまで、ちょっとじっとしていてもいいんじゃないの」

山根 「そういうと、相手はどんな反応します?」

綾乃 「いつまでよ?」

山根 「そうすると、なんと言いたいですか?」

綾乃 「自分でどうしようもできない他人のことで、エネルギー使うのもったいなくない?」

山根 「するとなんて言われますか?」

綾乃 「そらそうだけど。腹立つじゃない。あいつ」

山根 「そうするとなんて言います?」

綾乃 「いや腹立つけど。どうしようもできないんだから。そこをあなたがぐちゃぐちゃ言ったって変わらないんじゃないの」

山根 「そうすると、どんな感じがしますか?」

綾乃 「そうよね、それはわかってる」

山根 「こういう感じでいつもやってるわけですよね」

綾乃 「へぇぇ〜」

山根 「なんかちょっとね。この世界すごく厳しい世界な感じがします」

綾乃 「うん、厳しい世界ですね。確かにね。厳しい。そうね。厳しいけど、この中でずっと第1線でトップで走ってきたっていう自信はあるんですよ」

山根 「それはね。これを、この厳しい中でやってこれるっていう自分がいたから」

綾乃 「そう。でもそうじゃない自分が今ちょっと顔を出してるので。こんなんではダメだよなって思ってるのかな」

山根 「こんなんではダメだよなってのは」

綾乃 「仕事に精が出ないわたし」

(続く)



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