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思考が感情を創る?逆もあるんじゃないか??

こんな質問をいただきました
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藤井さんはいつも「感情が思考がつくる」と言っています。ただ、感情と思考が相互に影響しあっていて、感情が思考をつくっている要素も大きいのではないかと思うのです。さらに進化的にみると、思考よりも感情が古く、感情の方が強く、早く反応すると考えられます。
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いつもメルマガ読んでいただきありがとうございます!そしてするどい質問ありがとうございます!おっしゃる通りです。思考と感情は相互に影響しあっています。悲しい気分の時は悲観的な考えが浮かびやすいし、イライラしていたらよけいイライラしちゃうことを考えがちです。
 
認知行動療法では<外界の刺激>→<思考>→<感情>→<身体反応>→<言動>→と流れていきます。

例をあげると<返事がない(外界の刺激)>→<無視された!失礼な奴だ(思考)>→<怒り(感情)>→<震えや顔の紅潮(身体反応)>→<このやろう!(言動)>という流れですね。もともとイライラしていたら怒りの発火点はずいぶんとさがってしまうでしょう。
 
脳の発達からみても大脳皮質(思考)よりも大脳辺縁系(感情)が先に発達しますし、流れとしては感情→思考という太いパイプが想定されます。
 
さらにはパニック発作の時には思考も感情もすっ飛ばして刺激→身体反応へ直結している印象です。さらには行動が感情に影響することもあります。口角をあげて笑い顔をつくる→ポジティブな感情が湧き出るなどです。
 
それでも思考→感情という流れでいつも説明しているのは感情自体を直接改善できないので思考(認知)と行動にアプローチするという認知行動療法のモデルがわかりやすく、取り組みやすいからでした(^^;)ゞ
 よろしくお願いいたします。

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