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ペダルを踏めば辿り着く。福岡・釜山2拠点の開発組織が挑むサービスづくりの舞台裏 ‐Cocone V Advent Calendar 2023 #20

こんにちは。cocone v note編集部の留置です。
シリーズ「cocone v Advent Calendar 2023~今年の漢字1文字~」では、cocone vのリーダー全員を対象にインタビューを行い、今年の活動やこれからの挑戦、それぞれの思いを伝えています。

第20回目のインタビューはTOYVERSE事業部 サービス開発チーム チーム長の金在燮(キム ジェソップ)さんにインタビューを行いました。

「たくさんの苦労の分、これからどんなことでも乗り越えられる」
ジェソップさんが0からサービス開発を行ってきた中でのエピソードや、若手メンバーと高いアウトプットを出すためのマネジメントについてお聞きしています。
ジェソップさんの選ぶ「今年の漢字1文字」は何になるのかを想像しながらご覧ください。


福岡・釜山メンバーの強みを活かしてグローバルサービス開発に挑戦

留置)「TOYVERSE事業部 サービス開発チーム」の組織の活動を簡単に教えてください。

ジェソップ)チーム名の通り、アートトイを作ってデジタルワールドを楽しむアプリ『TOYVERSE』の開発を担当しています。

チームは福岡に3名、釜山支店に8人と2拠点に在籍するメンバーで構成されており、プレイできるアプリの面部分を作るクライアントエンジニアと、サーバーの設計・構築・管理を行うサーバーサイドエンジニアの2つの役割を持つメンバーが集まっています。

私は『TOYVERSE』のアプリを起動して見るだけで印象に残るようなものを作りたいと思っています。
中毒になってしまうということではなく、触ったら嬉しくなったり楽しくなったり、暮らしの中でふと思い出したり、『TOYVERSE』を起動するとたくさん良いことがあるようなサービスにしたいと思っています。

留置)マネジメントにおいて、ジェソップさんが心がけていることはありますか?

ジェソップ)私は1980年代生まれですが、メンバーの平均年齢は若く皆1990年以降生まれのメンバーです。
マネジメントにおいてメンバーが自分の発言や対応にどう感じるのか、時々不安になることもあります。

私は若手の頃韓国で開発者として働いていて、当時は締め切りやトラブルがあれば当たり前のように残業していましたが、今のチームメンバーのマネジメントに当たっては残業することをどう思うのかといったことも心配でした。
『TOYVERSE』は新規プロジェクトでしたし、どうしても残業が必要な時もあったのですが、実際には皆自分のモチベーションを持って一生懸命やるタイプで、時には一緒に遅くまで対応してくれました。

最初は世代の違いはありますが、1人1人に向き合って、よく観察して、それぞれのモチベーションを上げていくことに注力してきました。

メンバーにはそれぞれ長所と短所があります。短所は改善する必要がある時もありますが、それ以上に長所を活かしながら役割を任せています。
長所を活かして活躍し、楽しく業務ができることが私の役割だと思っています。

福岡・釜山のメンバーで物理的に離れたところからプロジェクトを進めることは簡単では有りませんが、今は釜山支店の方でもサブリーダーのような役割を持つメンバーがモチベーション高くメンバーのケアをしてくれていています。
そんな風にメンバーの役割が大きくなっていくのを見ると嬉しく感じます。

ペダルを踏めばたどり着く。乗り越えてきた分自信がついた

留置)今年の活動の中で印象的だったことはありますか?

ジェソップ)嬉しかったのはやはりアプリストアに審査を出した時ですね。

アプリストアへの申請は何度かあるのですが、初めての審査は釜山支店にいる時に行いました。
スケジュールが決まっていたので出張中も残業・休日出勤もして対応していたので本当に大変で疲労困憊でしたが、審査を出した瞬間にふっと疲れも無くなりました。
そこにいる釜山支店のメンバーを見て、改めてありがたい気持ちでいっぱいになった瞬間だったと思います。

帰国した後...個人的な話になりますが、今年残業で2度終電を逃してしまいました。
何か問題が見つかって集中して対応していると、時間があっという間に過ぎてしまうんですよね。
終電を1度逃した後は「二度と逃すまい」と思ったのですが、その後また大きな問題への対応に夢中になってしまって...。
駅まで走りましたが、頭の中にはまだ問題のことが残っていて、多分走るのが遅くなっちゃったんでしょうね。目の前で電車が行ってしまいました。
(※このような残業は重要な対応のための稀なケースです。)

その後チャリチャリ(福岡のシェアサイクル)で帰っていましたが、その日はとても冷たくて強い風が吹いている日でした。

「こんなに頑張ったのに…」と思いながらペダルを踏んで帰りました。疲れてなんだか怒りが湧いてきたんですよ。
当たり前のことですが、家に着くとぼんやり「ああ、こんなに大変でも家に帰り着けるんだな...」と感じました。
あんなに寒くて風が強くても、ペダルを踏んで、踏んで、踏んでいたら遠く感じていた目的地でもたどり着くんです。

サービスを作る上でも同じですよね。
大変なことがあっても、振り返るとそれは思ったほど大きなことではないんです。
この帰宅の道以外にも、サービスを作る上でたくさん苦労を乗り越えてきました。
それを思い出すと、これから何があっても乗り越えられる気がしています。

cocone vでは1度アプリを作った経験がありましたが、その時は他の方がベースを作ったものを引き継いで作っていったので、今回のプロジェクトのように0から作るのはまた違った大変さがありました。

直接経験しないと分からなかった苦労と達成感を味わって、新しいサービスをアプリとしてリリースするためにはたくさんの努力が必要だということを感じました。

自分がアプリストアにあるアプリを触るとそれは当たり前に存在しているものに感じますが、作る過程においては様々な考え・立場の人たちが1つのものを作り結果を残すのはものすごいことなんです。

今年はとても忙しかったですが、ここまでやってこれたことも嬉しいですし、全てのメンバーに感謝したいです。
まだプロジェクトが落ち着いたわけではありませんが、最初の苦労(カオス)を皆で乗り越えてきたということは自信に繋がっています。

新卒にはハードすぎる環境。挑戦できたのは本人たちの強い意志

留置)今年は組織も大きくなりました。
特に新卒メンバーが2名加わりましたが、お二人の成長はいかがだったでしょうか。

ジェソップ)特殊な環境だったと思いますが、それぞれ一生懸命プロジェクトに取り組み、結果としてすごく成長出来たと思います。

入社直後は別の開発組織に所属しており、研修の一環でTOYVERSE事業部の業務に触れてもらっていました。
その研修を通して二人をTOYVERSE事業部にアサインする話が上がりました。

今だからお話できることですが、私は新卒の二人をこの組織にアサインするのをやめたほうが良いのではないかと思っていました。
その時のTOYVERSE事業部 開発チームは全員韓国人だったので、新卒にとって環境的に厳しいのでは無いかと思ったからです。

しかし、二人から「会社に入って最初に携わったプロジェクトだったから、これからもずっと開発として関わりたい」と言われ、その思いに感動して一緒に挑戦してもらうことにしました。

言語の壁もありましたが、翻訳機を活用したり、スピーディーなやりとりが必要な時は日本語・韓国語が話せるメンバーが連携しながら業務を進めてきました。
この1年、大変だったと思いますが、クライアント開発に愛情を持って一生懸命取り組んできてくれたと思います。

ジェソップさんが選ぶ今年の漢字一文字は...

留置)ジェソップさんが選ぶ、今年の漢字を教えてください。

ジェソップ)私は「福」を選びました。

まず、福岡が好きでcocone vに入社したくらいですので「福岡」の福。
福岡のこの会社に入って、それからずっと良い仲間達と良い環境で働いてきました。
そしてこの「福岡」からグローバルにサービスを届けることに挑戦してきました。

今年はTOYVERSE事業部全てのメンバーと働けたことが「幸福」だったのでこの字にしたいと思います。どんなに大変なことがあっても、このメンバーとなら結局は上手く行くんだと分かった1年。
「福」が多かった1年でした。

グローバルな組織の特徴を活かして、サービスの成功に繋げる

留置)サービス開発チームの来年の抱負を教えてください。

ジェソップ)『TOYVERSE』は国内外へ展開していくサービスなので、作り手である私達もグローバルに開発していきたいと思います。

今年は企画・UX/UIデザイナー・開発・3Dデザイナー・2Dデザイナーと様々な人が関わるプロジェクトで、国籍もグローバルなチームの体制で悩みながら効率の良いプロセスを作っていきました。

これからも2拠点の開発部隊で物理的な距離や言語の壁はありますが、メンバーの長所を活かし、効率良いプロセスに改善しながら、良いアウトプットができるような環境を作っていきたいと思います。

cocone vのグローバルサービスはこれだ!と自慢できるような結果を目指して、メンバー達にも良い刺激を与えながらサービス作りに取り組みたいと思います。

今は一部地域へのサービスを展開していますが、これから展開地域が広がったりコンテンツを沢山開発したり、提供したりして、どんな問題があるかどうか今はわからない部分もあります。
それでも、このメンバーなら乗り越えて行けると思います。



次回予告

お楽しみに🎄


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