【募集】周りから見えない人、聞こえない人の声を聴く~女性のひきこもり~

 女性のひきこもり。直近の国の調査で、ひきこもりの半数ほどが女性という結果が出ました。これまでは、ひきこもりは男性の問題。そう思われていました。相談窓口に訪ねてくるのも男性。プログラムに参加する人も殆どが男性。調査結果だけでなく、相談場面でも、ひきこもりは男性と思われていました。
 でも、それが実態を反映しているのかと言えば、ジェンダーバイアスがかかっていたように感じます。国の調査では、これまで家事手伝い、主婦は分析対象から除外されていました。家事手伝い、主婦はひきこもりではないという話であれば、相談場面にも登場しない。登場しなければ、プログラムにも参加しない。結果として、女性はひきこもりの枠組みから外されてきたように感じます。
 ひきこもりについては、これまで社会からの同調圧力の強さが言われました。良い大学、良い会社。仕事をすることが当たり前。そんな社会からの圧力がひきこもり、特に男性を苦しめていると言われました。
 では、女性にはそのような圧力がないのかと言えば、女性であれば、結婚、出産、家事、育児・・など、社会が求める、求めていると感じてしまう形、枠組みに苦しんでいるように感じます。相談場面に来る女性は、妻、母、娘という役割を抱えて、登場します。自分よりも、その役割が前に出てきてしまう。自分が抱える悩み、苦しみを押し殺す、我慢するしかない状況が最初から存在しているように思いました。
 対話の声を届け、声を伝えるプロジェクトを考えた当初、女性のひきこもりを想定していました。女性は相談場所になかなか来れない。相談場所に来ることにハードルがある。かといって、誰かに自宅に来られることの抵抗は強い。であれば、第三の形が作れないかと思いました。
 また、本人と私という1対1の二者関係で話をすると、私自身にバイアスが生じることも考え、本人と本人が一緒に話すことを許可した人、例えば家族、友人と一緒に対話をする形を設けられないかと考えました。
 エリアは山梨県内、日程は土日を想定。希望される方などは、以下のアドレスにご連絡を頂ければと存じます。費用は無料。対話の場で話された声は、記録させて下さい。既に不登校児の親御さんとの対話を挙げていますが、このような形で対話の様子は個人情報などを修正した上で、挙げていきたいと思います。
 一人の声が次の人の声へ。どうぞよろしくお願いします。 
 問い合わせ先 labo.tumugi@gmail.com

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