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『傲慢と善良』を読んで


全然ただの恋愛小説じゃなかった

恋愛小説を突き抜けた人生のえぐいとこ全部引っ張り出してかき集めた小説だった


人間が人間をどう思うのか、人の心の奥底まで潜って潜って深いところの見つめたくない痛い部分をめくって広げられてしまう感じ



婚活やマッチングアプリで出会う相手をどう見つめているのか

いいなと思う人がなかなか現れない"ピンとこない"の正体


将来のビジョンが明確にあって、手に入れたいものが分かっている人が結婚を手にできる とか 




全人類が同じ価値観でないにしろ、自分ももしかしたらそうかもしれないと思わせられる瞬間だらけで怖かったです


私の将来ビジョン、何歳までに絶対結婚したいとかそういう強い願望が今のところ全然明確でないので、本当に私は結婚できるのか分からなくなってしまった




2人の人間が愛し合う時、互いが互いを100%、もしくは同じぐらいの愛の大きさで愛し合えるなんて本当に奇跡に近い状態だと思う


私は恋愛的感情で絶対にこの人に好きになってもらいたいとか、この人の彼氏になりたいとか、ちゃんと思えたことがなくて、ちゃんと人を愛せたことがないと思う


これまでがなかっただけでこれからはあるかもしれないし、ないかもしれないけれど、互いが満足して付き合って結婚なんてハードルが高すぎて今の私に結び付けて想像することが全然できなかった


家庭を作りたいという意味で結婚願望はあるので、いつか、とは思いつつやっぱり明確なビジョンがないとその願望は満たせないのだろうなあ



結婚だけじゃなくて、叶えたい夢とか手にしたいもの全部本気で欲しいと願ってちゃんと向き合ってなきゃ本当に手に入らないまま終わる


その"本気"の熱量がなかなか湧いてこなくて、なあなあになって1番良いタイミングを逃して過ぎ去ってしまいそう



どうかちょうど良いタイミングでちょうど良く本気な熱量を持っていられますように❤️‍🔥





この作品、映画化されるそうです
架と真実ちゃん、その他キャストは誰になるのだろう

楽しみだな〜

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