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『数字の象形』《おとぎばなし》「8」

「8」



数字の「8」の切り込みは、捻じれを意味しておる。そしてまた、中心の場が二つあることも意味する。

「8」つの方向が生まれるのじゃ。

幾何学的には、立方体の面と頂点の関係とにておる。ほんらい「6」だったものが「8」になる。その2つの顕れとは、完全なる自己と他者の存在自体じゃ。

この双対により個体のシステムが出来上がるのじゃ。よいか、この段階ではじめて自然の声を聞き味わうことができる。

この二つがつながるのじゃ。この二つのつながりにより、すべてのものに意味が生まれる。

この声は愛に満ちておる。この味は明白、自明確実なものとして、わしらに安心を与えてくれる。つながりが個体を生む。しかし、同時にそれまでのことを忘れてしまう。周囲のかかわり全てを忘却させられるのじゃ。

これは「個」としての本性を全うするために、神さまがお与えになった事じゃ。わしらはその仕組みに逆らうことはできん。

ただ、意味を知ることができるようになるには、すべての意味に先だった意図を消し去らんがために、あえてそのような仕組みをお創りになったというものじゃ。

しかし、これすらも「10」の段階を越え、さらに次元が深まるとその意図も自ずと理解できるようになるじゃろう。




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つづく


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