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エンゲージメントを高める1on1とは

一人ひとりのエンゲージメントを向上させる上でも、今、改めて1on1が注目を集めています。では、1on1とは何か?なぜ、今必要とされているのか?改めて紐解いていきたいと思います。

1.1on1とは何か?

年初の目標設定面談や年度末に行われる評価面談のような年2回~3回のメンバーの評価を前提とした面談とは異なり、メンバーのパフォーマンス向上を目的とした期の途中で頻繁に行うマネジャーとメンバーの1対1の対話のことを1on1と言います。個人の組織におけるパフォーマンスを高めることを目的としているので、組織の期待と個人の意向をつなぐことが重要であり、そのつなぐための結節点の役を担うのがマネジャーであり、1on1という「場」になります。

2.1on1が今、必要なワケ

働き方改革による労働環境の変化や個人の労働観の変化が起きている中、優秀な人材の流出を避けるためにも、早期に優秀な人材を育成するためにも、個人への対応が必要不可欠な時代となりました。労働環境の変化によって大きく影響を受けているのは、コミュニケーション機会の減少による「絆」や「つながり」の喪失です。

今までは接触頻度や接触時間が多いことで、意図せず「絆」や「つながり」を持つ機会がありました。それが今では、意図的に接触頻度や接触時間を作らないことには、「絆」や「つながり」を持つ機会がありません。

それはテレワークが推進したことにおいて、より顕著になっております。今までは「職場」という強制的な「場」が「所属意識」や「つながり」を生み出してきましたがこの強制的な「場」がなくなったことで、意図してそれに代替するような場を作っていかないと「つながり」が生み出せなくなっています。

「職場」に代わる「つながり」を作るためにも、エンゲージメントという「つながり」「対等感」を生み出す必要があります。個人のエンゲージメントを高める上で重要なのが「組織と個人をつなぐ」「仕事と個人をつなぐ」という2つの観点です。このつなぐための結節点の役割が必要であり、その役を担うのがマネジャーであり、1on1という「場」になります。

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3.仕事と個人をつなぐ

仕事と個人をつなぐとは、仕事における「意味づけ」を意味しています。今、テレワーク環境下やコミュニケーション機会減により、個人が仕事をする上でのその仕事における「意味の喪失」が起こっています。

職場にいたら仕事をする上で、隣の部署の仕事を見ながら自分の仕事がどのようにつながっているのかを見る機会がありました。あるいは、具体的に目にする機会がなくても、日々の雑談の中や、職場の何気ない会話の中で、何となく自分自身の仕事の価値に対するアンテナが立っていたはずです。

その機会を経て、自分自身の仕事の意味や価値を知りえる機会がありましたが、テレワーク環境下や雑談や会話が少ない環境においては、まったくそのつながりが見えないため、自分の仕事が誰の何につながっているのか、わからず「意味の喪失」が起こっています。

4.組織と個人をつなぐ

組織と個人をつなぐとは、自分が所属するこの組織、あるいは会社が誰の何のために存在しているのか、その存在意義や価値を理解し、そこに共感することを意味しています。

ただ、理解をするだけでは意味がなく、共感し、自分自身もその一旦を担っていると自覚することが必要となります。

組織とつながっている状態の人とは、例えば、企業のミッションに共感し、その実現に自分も何らかの形で貢献したいと思って入社をしてきた人が挙げられます。あるいは、自分の上司が自分が所属する組織においての意味や価値を、都度語ってくれることで、その意味や価値が自分のものにいつしかなり、自分自身も後輩やメンバーに対して、その意味や価値を伝承している状態が挙げられます。

しかし、多くの企業では、上司が所属する組織の意味や価値をメンバーに共感できるように語ることや、上司自身がそこに意味や価値を置いている背景を語る機会はさほど多くありません。

期初に組織の目標数字は伝えるものの、その裏の背景やビジョン、それを実現することによる組織や社会への意味や価値を伝えることなく組織運営を行うマネジャーの方のほうが多いかもしれません。

今までは、それでも組織と個人のつながりは、終身雇用制度の影響で組織や上司が作り出さなくても組織に所属した時点で勝手に生み出されているものでした。

しかし、今は社会全体の労働観の変化により、終身雇用制度も崩壊し、ファーストキャリアという言葉を当たり前のように使う世代が増えてきています。組織へのつながりも、意図して生み出していかない限りは組織とつながっていると感じる機会もほとんどなくなっています。

だからこそ、組織と個人をつなぐ、あるいは仕事と個人をつなぐための結節点の役割が必要であり、その役を担うのがマネジャーであり、1on1という「場」になります。

1on1で組織と個人を仕事と個人をつなぐための1on1ツール:ココラボ(Cocolabo)カルテ・・・本音が見えづらい、主体性が低いメンバーの働く意向を明確化させる診断結果を使った1on1ツールです。診断結果を使ってリーダーとメンバーが共通認識を持ち、理解を深めることでメンバーの主体性を引き出すことにつながります。9つの働く意向というメンバーにとって一番大事な軸を抑えることができれば効率的に育成を行うことにつながります。

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