消化吸収ツアー8【栄養不足が気になる?なら、肝臓もチェック!】
「消化吸収ツアー」の8回目は、『肝臓』です。
肝臓は、500種以上もの仕事をこなしています。
13,000種類の物質を作り出し、2,000もの酵素システムを持ち、数え切れないほどの体内で起こる相乗作用に関わっています。
特に、体内の解毒作用は、肝臓の最も得意とするところです。
とはいえ、機能を全部書きだしたら、誰にも読んでもらえそうにないので(笑
今回は、テーマを一つに絞ります。
『栄養素を蓄える』
肝臓の重要な仕事の一つが、血液中にあるものの審査をすること。
体の中には、腸から吸収されたり、皮膚や肺からもいろいろな物質が血液中に入っていきます。
例えば、
栄養素やアルコール、化学物質、バクテリアなどですね。
他にも、ホルモンや死んだ細胞なども血液中に流れています。
それらを、全部チェックして、必要なものは、スルーするか蓄えて不必要なものは、分解、解毒するんです。
では、、、肝臓に蓄えることが出来る栄養素は?
<糖分>
食事をした後は、入ってきたばかりの糖分をエネルギーとして使いますが、しばらくして、「小腹が空いたな?」なんて感覚になるでしょ。
でも、何も食べなくても、空腹がおさまることがありませんか?
そう、その時、肝臓にとっておいた糖分が血液中に出てきているんです。
これね、使ったほうがいいんですよ。体の機能は使わないと退化しちゃうのでね。
だから、小腹が空いたら、何かをつまむ前に、ちょっと待ってみるという手もありですよ。
で、問題なのが、<脂肪>
脂肪がいっぱいたまっちゃうと、「脂肪肝」になって、肝臓の機能が低下してしまいます。
この段階では、まだ病気ではないのですけど、その原因となります。
顕著な症状がでないので、気づきにくいのが難点なんですよね。
でも、食生活や運動などで改善することができます。
<各種の栄養素>
ビタミンB12、ビタミンA、D、E、K、亜鉛、鉄分、銅、マグネシウムを、蓄えておくことが出来ます。
すごいですよ。。。例えば、
・4か月分のビタミンD
・4年分のビタミンA
・ビタミンB12は5~6年分も溜めておけるんです。
ビタミンB12と言えば、ベジタリアンの方々が不足しがちな栄養素です。
「動物性のものを止めよう」と実践し始めた当初は大丈夫ですが、何年かしてから体調が悪くなってくることがあります。
それは、
溜めておいた分を使い果たしてしまったときなのかも。
ということは、、、
油に溶けるビタミン(A,D,E,K)が不足したときも、相当前から足りない生活を送ってきた、ということになりますよね。
更には、
足りない、足りないと呪文のように言われている、鉄分、マグネシウム、亜鉛も・・・(><)
私たちは、いつでも理想の食事ができるわけではありません。
だからこそ、
毎日の基本の食生活のレベルを上げて、「ハレの日」や「サバイバルな日」のために備えておくことが大事なのではないでしょうか?
では、次回は『大腸・直腸』がテーマです。お楽しみに♪
Love...Aya
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