見出し画像

《お金のリアル》②看護師/保健師が企業に転職すると年収は下がるの?

 病院等から企業へ転職するメリットはいろいろありますが、企業に正社員として就職することで、さまざまな福利厚生を利用できるもの大きなメリットです。転職して年収も上がり、福利厚生も存分に活用できたら最高ですよね!ということで、今回は「4.企業の福利厚生について」「5.転職時の年収アップのコツ」についてお伝えしていきたいと思います。

1.産業看護職(産業保健師)の年収はどのくらい?
2.入社後に年収は上がっていくの?
3.年収が下がっても転職するメリットはあるの?
4.企業の福利厚生について
5.転職時の年収アップのコツ

4.企業の福利厚生について

 病院勤務をされている方でも、さまざまな福利厚生があることをご存知かと思いますが、法律で加入が義務付けられている社会保険制度(健康保険や厚生年金)ではなく、企業が従業員のために導入しているさまざまな福利厚生について説明します。
 例えば、住宅手当。住宅手当の平均は1万7000円程度ですが、独身寮や社宅がある企業も存在します。しかも、独身寮や社宅の家賃は驚くほど安い場合がほとんどです。また、朝食や飲み物を無料で提供する企業、旅行やアミューズメント施設の利用が割引になる制度、子育てにかかる費用(ベビーシッター代)の補助など金銭的に従業員をサポートする企業も多いです。特に、持株会という制度では、自社の株を従業員が購入・保有できますし、財形貯蓄では長期的に資産形成ができるので、将来の貯蓄のために利用している従業員は多いです。このように、お得にサービスを受けて節約ができたり、計画的に貯蓄できたり、といったメリットがあります。
 働き方に関する福利厚生では、特に良いのはフレックスタイム制度。多くの企業が導入している制度ですが、遅く出勤して早めに帰ることが可能です(規則の範囲内で)。また、リフレッシュ休暇といって、3~10日間程度連続で休暇を取得できる制度がある企業もあります。在宅勤務やテレワークを導入した企業も多いので、働き方が選べるというメリットがありますね。
 その他には、健康診断を最新の設備が整った人間ドック機関で受けることができたり(年齢により)、勤続年数に応じて報奨金がもらえたりします。(ちなみに、企業によっては個人の頑張り次第でボーナスの金額が増額されることもありますが、これは福利厚生ではありません。)
 病院に勤務していると、日々の忙しさに追われてしまって、福利厚生について情報を集めたり、活用することが少ないかと思いますが、企業の場合は多くの従業員が福利厚生を上手に活用していますよ!

5.転職時の年収アップのコツ

 企業に勤める看護師、保健師の平均年収は約300万‐500万とされていますが、病院の看護師の平均年収は約500万なので、企業に転職すると「年収が下がる」と思われがちです。ですが、病院勤務で年収が高い理由は「危険手当」「夜勤手当」「残業手当」等の手当がつくためで、基本給はそれほど高くないことがほとんどです。
 また、病院勤務を続け、師長や部長になることができれば、年収はかなり上がりますが、師長や部長になれる人は…ほんのひと握りですよね。多くの人は、結婚して育児との両立が難しくなり、外来勤務を希望して年収が下がったり、病院勤務に疲れ果ててクリニック等に転職して年収が下がってしまう人も多いのが現状です。  
 では、企業に転職する時に、年収を下げない、年収を上げるためには、どうすればよいでしょうか。

ここから先は

1,817字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?