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【小説】父への誤解が解けた日

「まだ離婚して
時間も経っていないのに
もう彼ができたのか?

絶対に許さん!」

父がそう言っていると
風の頼りが届いていた。


隠れて付き合うことはできないし

実家に彼を連れて行こう。

覚悟を決めた。


私が連れてくる人は
絶対に受け入れてくれない…

私にはそんな思い込みがあった。

最初はお決まりのように

どんな仕事をしているのか
どんな人なのか
いろいろと話しをしていた。

それが
父が草刈りを始めたとき

彼が自然に手伝いに行った。


元夫には
ありえない行動。


父は
その行動に気を良くした。

一気に距離が縮まった。

元夫を好ましく思っていなかった父だったので
こんなにご機嫌な父を見るのは
初めてだった。


父への思い込みが壊れて
私への愛情だと気付いた。


この父への思い込みが
誤解だと気付けたのは
彼のおかげだ。

彼の大きな愛情にも感謝した。


彼となら
子どもと一緒に幸せな理想の家族ができる
確信した。


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