距離感

5月に入って先週までの約3週間ほどは、なんだかバタバタしていて落ち着かなかった。仕事が忙しいわけではない。いや、どちらかというとヒマだった。でもプライベートに人と会う予定が、なぜかいろいろと入ってしまっていたのだった。

ひとつひとつは楽しいイベントだった。美味しいものを食べに行くことであったり、コンサートであったり。オフ会もあった。それ自体は十分に堪能したし、満足感も大きかった。だから特にイヤでもなかった。それなのに、なぜかとても疲れてしまったようだ。

疲労感を感じたのは、先週の週末あたり。原因不明の腰痛に悩まされた。腰痛と言っても筋肉痛とかギックリ腰というのとはちょっと違う。強いて言えば、内臓の方が痛い感じ。そのせいで、せっかくの弦楽アンサンブルの練習に参加できなくなった。チェロを背中に背負って、電車に乗れる状況ではなかったから。

腰に力が入らず、背中をグッと伸ばすのも辛い時さえあった。「なんで腰が痛いんだろう？」いろいろと原因を考えてみた。内臓が痛いって、もしかして睡眠不足による睡眠負債で、副腎が痛いんじゃないだろうか。そんな考えが頭の中を巡っていた。

でも確かに出かけたけれど、疲れるようなことを特にしていない。それなのになぜ？？ひとつだけ思い当たることがあった。その理由とは同じメンバーと毎週会っていたのだ。その人たちはみんな良い人で、一緒にいて気持ちのいいタイプ。それなのになんでかな。

やっぱり根本は価値観が違う人たち。たまに会うくらいなら、そんなにストレスも溜まらない。しかし、頻繁に会っていると、その違いが違和感となって澱のように溜まり、疲れとなってくるのかもしれない。実際、その人たちとはもうしばらく会わなくて良いと思ったし。

人との距離感は、それぞれみんな違う。家族でもベッタリいると疲れることもある。その人たちとはきっと、距離が近くになりすぎたんだ。だから、疲れたのだろう。私も安請け合いして、約束してしまったことを後悔した。距離感に無頓着では自分が疲れるんだと改めて実感した。

今日、ユ○クロに行ったら、感謝祭とかで地方の銘菓を配っていた。「めんべい」という名の明太子せんべいをもらった。食したら、ちょっと硬めで明太子のピリッとした味がした。初めて食べた味だった。