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できることをガンバレ

ああ……
そうか。
運動会の季節だったのね。

息子の学校から電話があって気づいた。
生まれ持って気管支が弱い彼は、先日、コロナの陽性になったのが原因なのか……咳がなかなか止まらないという状況になっていた。

これ。
ボクも実はそうで、今回はなんともないのだけど、ちょっと風邪を引いたりして調子が悪くなると咳がいつまでも続く。

遺伝的なものなのかなとも思う。

彼の適応障害もそう。
いろんなできないことを見ているとボクにも同じようなところがあるのだ。

良い所も悪い所もこみこみで似ちゃったんだなあ……って思ったら、最近外見までもがボクに似て丸っこくなった息子がやたらと可愛く見えた。

ゴホゴホと咳が止まらない息子を心配して、ボクはかみさんと相談して病院に連れて行くことにした。

診断は『咳喘息』

う――――ん……
適応障害にしても咳喘息にしても、ボクも同じような感じなのだけど、ボクの場合は何度も病院に行ったが『特に異常はない』と言われてしまう。

いや、なんでだよ!
(# ゚Д゚)

異常はない……じゃない!
明らかに咳が出てるし、自分でも分かるのだけど明らかに他の人が容易にできることができない。
なんか医師が診察室でめんどくさい顔をしているから、たぶんめんどくさいのだ。

適応障害に関しては、『うつ』と言われてるし……
咳喘息に至っては『原因不明』と言われた。

ちゃんと診ろよと言いたい。

その癖に『痛風』の診断だけはちゃんとしやがって。
痩せろとか、酒は控えろとか……そういう余計なことばかりちゃんと言いやがって。

まあ……でも、それは仕方ないんだけど。

話しを元に戻すと……
咳喘息のせいで息子は運動会の練習ができないでいる。
激しい運動をすると、咳が出てしまうから。

『徒競走、嫌だしちょうどいいや』
本人は逆に嬉しそう。
いいなあ。
ボクも小学校の頃、徒競走は嫌いだったなあ。
もう地獄のような時間だったよ。
やる前から最下位が分かっているような競争の何を楽しめというのだ。
息子の気持ちが分かるので、徒競走の結果をボクは咎めたりしない。
『良かったなあ』
『うん。この調子で運動会休みたい』
『いや、ダンスは頑張れよ』
『ええ――』

運動会の記憶に鮮明なのは徒競走が嫌だったことと、ダンスは全力でがんばったことである。

自分にできることを全力でやるのはいいことなのだ。

息子よ。
ダンスはガンバレ。

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