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良い作品を作るために。

 何を書こうか……

 いつも悩むのは書く内容のことと、書き出しの言葉だったりする。
 それ以外は書きだしてしまえば嘘のように言葉が出てくる。
 頭で書きたいと思っている言葉が次から次へと思い浮かぶので何か原稿をそのまま写しているかのようにパソコンのキーボードをパチパチと打ち続けることできるのだ。

 書く内容に関してはネタをメモすることによって問題は解決した。
 本当にこれは便利で……朝起きてパソコンの電源を入れて、さあ、何書こうかと思った時にはスマホのメモをのぞいて書きたいと思ったことを思い出すことにしている。
 以前はこんなことをしなくてもパソコンに向かってさえしまえば何とかなったものなのだが、今はそうも行かない。

 人は忘れる生き物なのだ。

 書きたいことはその場でメモしないと忘れてしまう。
 今まで、メモをとらずに消えてしまったネタはどれだけあるだろう……。

 さて、悩むのはネタの問題だけではない。
 書き出しの言葉にものすごく悩む。
 まあ、ストレートに書きたいことを書いていけばいいのだろうけど、自分が読者になったときに書き出しで読む気がなくなる作品をいくつも見ているので、ここはじっくり考えて納得のいくものにしたい。
 書き出しの言葉を、書いては消し書いては消しの繰り返しで、長い時には15分以上も悩む時がある。

 15分……と書いたが実はもっと悩んでいる。

 ではなぜ15分としたかと言えば、15分ぐらい考えてからは、もう考えても仕方ないとあきらめてあまり考えずに書きたいことを書きだしてしまうからだ。
 書き出しの言葉は改稿の時に考え直すことにしている。

 最初は勢いで書く。
 改稿作業で大体1000文字程度の文章にまとめ、書き出しも納得のいくものにしていく。
 全体の構成をまとめながら文章を仕上げていく。
 長くなりすぎることが多々あるが、自分が読者の時は2000文字を超えると読まないのでなるべく短い文章を心掛けている。

 日常生活は忙しいし、娯楽はこれ以外にもある。

 素人が書いた記事や小説に忙しい中、読者はどれだけの時間をかけられるだろうか。
 プロが書いた作品でさえ、『好みに合わない』などの理由でそっぽを向かれることがあるのだ。
 であるならば、ボクが書くような素人の駄文はどこで勝負するのか……。

 それは短い文章でなるべく読みやすいことで勝負するしかないのである。

 そのために必要なのが改稿作業。
 でもね……。
 実はこの改稿作業がボクはあまり好きではない。

 なぜかと言えば……
 仕上がったものを確認しながら直すという作業に時間をかけるぐらいなら次の新作にとりかかりたいのだ。

 新しいものを書いているときが一番楽しい。
 でも改稿しないと良い物は出来上がらない。

 きっとこの葛藤は創作を続ける限りは永遠に続くものなのだろう。

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