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歌集が買えない話


ごあいさつと無駄話


どうもご無沙汰です。いろいろ書きたいことがあるんですけど、ちょっともう調べて真面目な記事を書く体力の限界…。(と言いながらこの記事も3日前から書いてます)

2日後には、ある歌集の読書会のために読んで感想をまとめねばならず、絶対絶命です…。(締め切り過ぎました…)

先日、Amazonで私の歌集が投げ売りされている、という話をメンバーシップでちらっとしました。

ちなみに、最近、Amazonアソシエイトになりました!Amazonから提供を受けた写真やリンクがあり、ここから商品が売れると報酬が発生します。

ということで、自著のリンクを貼ろうとしたのですが、調査によると、「リンクを貼って執筆者が記事で価格を書いてしまうと規約違反になる」ということらしいのでリンク貼れません…。(面倒くさいなぁ)

もう価格だけ!今のところ最安値109円!! 送料別…。(T_T)

これ、原因ははっきりしておりまして。当然著者としての私の力量不足もありますが、「さすがにちょっと配りすぎた」かなぁ…。と。

(いずれ正規の在庫も少し復活するので、少々お待ちくださいませ)

実はですね、この状況、どう対処していいかわからなくて…。

著者としてはもちろん「定価」でAmazonから買っていただいたり、書店さんに注文してご購入いただきたい、という気持ちはあるにはあります。

しかし、「読者」としてみると、ここ最近の歌集刊行量の異常なほどの多さ。さらに、それを全部を購入していたらお財布が持たない…。という事情もあり。

「優先順位の低い」書籍という訳ではないのですが、主流から外れたり、結構大規模に人の手に渡って、供給過多になってしまったような書籍は、なるべくコストを抑えて揃えたいなぁ、という気持ちもすごくよくわかります。

パソコンを使ってなにかちょこちょこ作業をしているとはいえ、体調も崩しがちで、勤め人ができず、フリーランスとして別名でお仕事を探していたりしているので、相変わらずお財布事情は厳しく…。

そのなかで、はっきりいって定価で本を買い続けて、レビューを書き続けるのも結構厳しい、かなぁ…。と。

お読みになられている方も同じ境遇の方いらっしゃるでしょうが、生活費と本代のバランスを維持するのはマジで大変です。

わたし自身、お財布のなかに本当に「1円玉」しかなくて、ほんともやしも買えなかったこともあります。生活の厳しさは誰よりもわかってるので…。

むしろ余裕がない人には「「中古品」を買って下さい! ぼくの利益にはならないけど、安いっす!」

と言いたいくらいです。

無尽蔵に本を揃えられて、短歌に関するの知識量を維持できる経済的に恵まれた人はそうそうおられません! もしいらっしゃったとしても、おそらくそういう「成功しつづけている方」の元には、何らかの形で短歌の本を読む機会が、そうではない人より多く提供されています。

ほんとそういう厳しい・世知辛い世の中で、みなさんにクラウドファンディングという形で本を出版させていただいたことには感謝しかなく…。

不躾にも謹呈させていただいた作業のなかで、お返事もできないくらいたくさんの感想のお手紙や応援のお手紙、本来なら私の経済力では到底手に入れることができないような貴重な書籍を「代わりに」といってお送りいただいた方々にも、この場を借りて厚く御礼申し上げます。   

お金がなくても本を読む技術


さて! 本題はここからでした。
今回は徹頭徹尾冷静に、「読者目線」にたって、なんとか生活が苦しい中でも工夫して本を読む方法を一緒に考えていきたいのです!

1.図書館ってどうなの

まずお金がないときにまっさきにおもいつく公共のサービスとして、「図書館」を利用するのが一番現実的かな、と思います。他の出版社さんから切実な声を聞いたことがあります。

「古本屋に売るくらいなら図書館に寄贈してほしい。結局なんやかんやで古本屋がまだ新刊でも売れる本を取り扱うから、出版社、著者など出版に関わる人の利益が少なくなる」

この辺いろんな議論があって、「実は図書館で借りられるから本を買わない人が増えている」とか、「図書館の予算も減ってて困っている」とか、「古本屋だって図書館の司書ほど給料もらってないのに…」とかとか…。それぞれの立場からの声、いろいろです。

複雑なのではしょりますけど、誰が悪者かという話ではなく、要するにこの出版不況のなかで、新刊でなくてもいいから、本というか、活字文化に接する機会は維持しつづけてほしいなあと思ったりしています。

ではまず図書館ってどうなの? て、いうところから。

実際に「本を寄贈したい」という項目で検索してみると、全国各地の図書館がずらっと…。「ぜひ寄贈してください」というのがたくさんあります。

で、図書館の蔵書量をみても、結構大きな図書館であれば、積極的に短歌関連本を受け付けていらっしゃるようです。

いやーでも、短歌の本、地元においてあるかなぁ…。という心配もありますよね。

わたし自身も、何度も若い頃から図書館使わせてもらってきたのですが、昔に比べると短歌の書棚はものすごく充実しているかも。今回は最もオーソドックスな図書館活用術をご紹介します。

・図書館の蔵書を調べる方法はふたつ!

図書館派の方は知っていらっしゃるだろうし、わざわざ大げさに言うことで
もないんですが、調べる目的によって、検索の仕方が変わってきます。

・この図書館にはどんな本があるかな?

を調べたい場合は、個別に各自治体の蔵書検索を利用します。

ちなみにうちの居住地は横浜市なのですが、横浜市は結構歌集充実していました。(ただ、ちょっと他の自治体と画面が違うのでもっと汎用的な画面を出したいという理由があって、今回は例にしませんでした。)

結構一日いても飽きないかな、というぐらいの蔵書量です。売れ筋も当然揃っています。

でも、自分の自治体の図書館にどのくらい歌集があるかなんて調べてもわからない…。

そんなときに使う必殺の検索技。図書館が独自に選別している本の分類記号というものがありまして…。普段はあまり意識しないのでよくわからないのですが、図書館に行くと、ちゃんと意味があるのです!

個人歌集:911.168
合同歌集:911.169
古典歌集:911.161-167
現代歌集:911.168-169
俳句集:911.17
川柳集:911.18
現代詩集:911.2

(今回は短詩系に限ります…。すいません、これ以外の項目は日本十進分類法(NDC)で調べてみてください)

つまり、これに適合する記号をコピペして打ち込めば、収蔵されている歌集がすべて、出てくるわけですよね。

他の自治体でためしてみます。

一番正確なリンクは、
国会図書館のリンクページ、各地の図書館の蔵書検索リンク集です。

でかい画面になりますが、この「ゆにかねっと」へまず行ってみましょう!

ゆにかねっと(国立国会図書館ページより)

開くとこんな感じ。まず私の生まれたところ、新潟市立図書館へいきます。
早いのは、トップページではなくて、OPACと書いてある画面をクリックすることですね。

新潟市立図書館の蔵書検索ページ(OPAC)

ちょっと慣れない方のために注意なんですが、真ん中をみていただけると、分類記号という項目があるにはあるのですが、「単独では検索できません」という仕様になってます。

ですので、ここに分類記号を打ち込んでも検索できないので、検索できる項目のなかに「タイトル」というのがあって、こちらを一回クリックしていただくと項目に「分類」という項目がでるので、そちらを利用しましょう。

(たまに「分類」という項目がないOPACもありますが、何か当たり障りのない「日本語」とかの条件を一個でも入れれば分類で検索できたはず…)

そこに個人歌集の場合、「911.168」という魔法の番号を打ち込んでみます!すると…。

でたっ!

新潟市立図書館の歌集蔵書

実は結構置いてあるんです!! 流行りの新刊歌集、あります!
もう行く図書館が決まって、どんな本があるかな、とふらふらしたい場合、まずこれで調べていくといいと思います!!

・この本がどの図書館にあるかな、を調べたい場合

続いて、ある本が近くの図書館にあるか、を調べる場合。
この場合は、横断検索サイトのカーリルという有名なサイトがあるので、
もうこれがものすごく便利です。ぼくも珍しい本を調べたい場合は、この手を使うかもです…。


カーリルトップページ

このですね、トップページの「さがす」というところに、本の署名や著者名を打ち込めばいいだけ!

怖いんですが…。「ダスビダーニャ」を打ち込んでみますね…。一応近所の図書館の設定になっているので神奈川県の図書館を探すと…。

カーリル検索結果

おっ。一件だけありました!

実はこの一件は、いつも懇意にしていただいているお世話になってる方が、2冊購入していただいて、寄贈していただいたということが判明しております。(ちなみに歌集の棚ではなく、郷土資料コーナーにあるというのもミソです。)

国立国会図書館、詩歌文学館、あと寄贈した短歌関係の文学館以外では、今のところ、この図書館と、twitterのとあるフォロワーさんがリクエストしていただいたどこかの図書館においてあったという記憶があるのですが、今回は探せなかったです。(除籍になっちゃったかも…)各地でいろいろ探していただけると嬉しいです。

(ほんとうは比べるのもきついんですが、有名な歌人の方は、どこの県探してもたくさん出てきますから…マイナーな著者としては心臓に悪いサイトですね。)

どうやったら図書館に買っていただくことができるのかはいまだに調査中です…。まあ公費が入っているので無理も言えませんね。読みたい方がいらっしゃったら、リクエストいただけるとその数によっては、おそらく図書館で「購入」していただけるのかもしれないので、そっちのほうが嬉しいかもです。

あと、資料として収蔵したいという図書館の方のお申し出もありがたく受けつけております。まだ少し残部あるので喜んで寄贈させていただきます!

一応このnoteにもお問い合わせありますので、寄贈してほしいという図書館からのご連絡、お待ちしております!!

(私自身で図書館を探して寄贈する方法もありますが、ちょっとあまりにも各図書館に送付する手続きが異なったり、電話でいちいち確認したりがたお変な手間になるため、私の方から探して寄贈することはできないかもです…。すいません。)

・図書館遠いよという方のためのサービス


あと、何らかの事情があって、あんまり外に出れないとか(これは完全に私のケースですね…)、普段図書館まで行って本を読まないとか、近所の図書館に行っても取り寄せになってしまうという方のためにもう一つ方法をご案内いたします。それは、各地の図書館が提供する「電子書籍サービス」です。

残念ながら、この方法はまだあんまり一般的ではないです。図書館の貸出カードを持っていて、電子書籍サービスをやっているよ、という図書館があるなら、問い合わせてもいいかなという程度です…。

あとは、僕のように外にあまり出れないケースは宅配サービスもある場合もありますけど、うちの自治体では片道送料が690円かかるので、往復だと1380円とかになって…。あまりお得、とはいえないかもしれないです。(返しに行くのも大変ですよね…)

横浜市の電子書籍サービスはあんまり短歌関係の資料がなくて、まとまって読めるのは俵万智さんの『サラダ記念日』ぐらいなんですが、ほかにいろいろ資料として実用書を借りる分には結構ラインナップはあるかもです。

あとは、積極的に図書館に電子書籍を配布しているのは、短歌専門の出版社ではなくて、一般書に積極的に取り組んでいるところかもしれません。

地域によってはもっと充実していたり、専門の電子書籍図書館があったりするらしいのですが、これからの普及に期待です!

2.お金ないけど買うしかないというケース


やっぱり今の段階では、このケースが圧倒的に多いですかね。民間に頼る=古本屋さん、とかです。

冒頭でも申し上げましたが、今回の記事は、著者目線ではなく、私のようにあんまり書籍代にお金が掛けられない、という「読者」目線での話になるので、著者がこれを言うのははっきり言って矛盾するんですが…。

読み手のない本が一番可愛そうですし、あと、私自身もごめんなさい、誰の本とはいえないけど、何回も使った手なので。

(10年ぐらい前、「おおおーー。◯◯さんの本いくらで売ってたあー」なんてtwitterでつぶやいて、顰蹙をかったことがあるので、決して個人名を呟かないで下さい!)

えええええっと。

実はこの手のサイト昔はもっとあったように思うのですが、まだ機能しているのは、

こちらですね!

ちょっと中身を見ていただくとわかるのですが、ここから全国のオンライン書店だけでなく、古本屋さんが横断検索できるというサービスです。どんなサイトがあるかというと…。

検索対象のオンライン書店

オンライン書店(新品・ 新刊本)
アマゾン
楽天ブックス
セブンネットショッピング
紀伊国屋BookWeb
honto
ヨドバシドットコム書籍
タワーレコード
HonyaClub
e-hon
ローチケHMV
ツタヤオンライン
ヤマダモール
Dショッピング
ネオウイング

オンライン古本屋(古本・ 中古本)
アマゾン(中古)
楽天市場(中古)
ブックオフオンライン
ネットオフ
駿河屋

オンライン古本屋(書店群)
スーパー源氏
日本の古本屋
じんぼう
楽天市場(古本)
Yahoo!ショッピング

ネットオークションサイト
Yahoo!オークション
ラクマ
モバオク

なんと、これらの書店が一括で検索できるのですね!

そして、ここで検索すると、古本屋だけではなく、オークションサイトの「ヤフオク」や「ラクマ」、「モバオク」のサイトまで出てきます。

ここで一度検索して、より安くというのを求めるのであれば、ここの最安値を見て、唯一掲載されていない「メルカリ」だけ独自に検索する、この2ステップで最安値がわかります。

実は私の本にamazonで最安値をつけている会社さんはVALUE BOOKSさんといいまして、(覚えとけよ…(笑))結構古本界隈では有名な長野の会社さんですよね。創業者の方がせどりからはじめて、大きな会社になっちゃった、というので有名ですが、意外と信頼できる会社だったりします。

補足ですが、Amazonで109円って、一見すると安く見えるけれど、この会社さんは、ヤフーショッピング店や、楽天市場店というのもあって、そこは送料無料で同価格なので、ポイントはこっちのほうがつくんじゃない?って思ったりして…。(何宣伝してんだ!)

もうちょっと気軽な記事にするつもりが、画像貼ったりとか、リンク貼ったりしていたら、すごいボリュームになっちゃって、結局自爆というケースですね…。

ほんと、何やってんだか…。

3.電子書籍はAmazonの読み放題!


すいません追伸・追伸。

もう一つ強力な電子書籍サービスをご紹介するのを忘れていました。
現状では、公共図書館の電子書籍サービスよりも、断然Amazonの読み放題サービスが強いです。図書館の電子書籍コーナーのラインナップを見ると、この「amazon kindle unlimited」でも読める本と被ってるなあ、という印象もあるかも。

無料とか低額にこだわるなら、読み放題の「amazon kindle unlimited」に加入すると結構安価に、多くの本が読めるので、情報収集しやすいかもしれまえん。

今見た限りだとtwitterで見たことがある若い方には、伊藤紺さんや宇野なずきさんに、すでにこの方式で読んでもらうテキストがあったり…。

さらに僕の世代では光森裕樹さんの傑作の第一歌集である、
『鈴を産むひばり』と第二歌集『うづまき管だより』

も読めるので、まだ読んだことのない方はぜひ。

あと、今橋愛さんの傑作『O脚の膝』

も何気に入ってたりするし、さらに電子書籍のイメージがないさいかち真さんの評論も入ってたりするのがびっくりです。

あと同人誌や雑誌では、「かばん」と「短歌往来」が読めます。往来は最新号はないのかな。試験的な取り組みだったのかもしれません。「かばん」が読めるのはちょっと嬉しいです。

もうちょっと時間が経って、誰も私の本を買いたいという方がいなくなったら、自分の歌集もそのうちUnlimitedに入れたり、kindle版を作って、安めに売ることも考えてもいいかもしれない…。

あと冒頭でも述べましたが、リンクをAmazonからもらっているので、ここからリンクに入ってもらえると嬉しいです。体験だけでも1ヶ月無料ですが、prime会員なら追加で大幅な割引もあるようです。

Amazon kindle unitedはこちら

そもそもまだprime入ったことがないという方は、やっぱりお試し期間があるので、この機会にぜひどうぞ。

amazon primeはこちら

あと、ちなみにkindleなんですが、今さらですがパソコンとかスマホとか持ってれば普通にアプリをダウンロードするだけです。(知ってるか…)

アプリのダウンロードはこちら

こんなとこかな…。

すみません、いろいろリンク貼ってたら、もう気軽に書いた記事じゃなくなってしまいました。

メンバーシップの記事をもっと充実させようと思ってたんですが、何やってんでしょうね…。こちらも同時に書いてますので、もう少々おまちください。(本来はメンバーシップが優先であるはずですが…)

これから歌集の選がんばらねば!!

あとすいません! こういう「やり方」ばかり書いてて、全然このnoteにも、歌集の感想書いてません。

もうちょっとがんばります!!!

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