宿題が無くならない理由
「アンチ宿題」なのに担当になっちゃった!
正直、私は「アンチ宿題」だ。
学校は自由が少ないから、家ぐらい自由にすればいいと思ってる。
習い事してる子もたくさんいるし、学校の勉強ではない勉強したい子もいるし。
それにそもそも、勉強が現時点であまり得意でない子が一人で勉強するのは困難だから。
なのに、だ。
学校で私に与えられた分掌は「家庭学習・自主学習担当」だった。
「私、宿題には消極的ですが…。」と伝えてみましたが無駄でした。
それなら自主学習だ!
宿題でよく言われるのは、「学年✖️10分」である。
でも、ウチの子が低学年の時、明らかにそれ以上出てた。
結構、あちこちで学年✖️10分で終わらない宿題は出てるんじゃないかと思う。
宿題を出すなら、先生もそれを守ってほしいし、どの子でもできる宿題を出すべきだと思ってる。
そして、どうして宿題が必要なのか、子どもが納得できる理由があるか、または、やりたくなる宿題かどちらかでなくてはいけないと思ってる。
担当になったので、まず一応それは自分の学校の先生方に伝えてみた。
ゆくゆくは(中学生までには)宿題を自主学習に繋げていけたらいい、と現場では考えられてるが、それには私も賛同だった。
そうか、自主学習に繋げていけばいいんだ!と思った。
自主学習の難しさ
でも、自主学習を定着させるのはなかなか困難である。
学習したいことがある子はいい。
でもそうじゃない子は、何をやるか考えることが大変である。
そこで、リストを作ってみた。
オススメ学年も書いた、ノートに貼れるサイズの一覧表を作った。
おウチの方へのパンフレットも作った。
家の問題集とかでも体力作りとかでもなんでもいい、と言った。
まずは週一回自主学習の日を作ってみることを提案した。
が、実際は自分のクラスでも全員は取り組めなかった。
次に、プリント持って帰ってもいいよ、と、選べるプリントを置いてみた。
それでも全員は取り組めなかった。
発覚した事実
各学年の先生が集まる会議で、自主学習はどうなってるのか情報交換し合い、来年度の指針を決めることにした。
そして発覚したのは…
10人に満たない子しかやってこないクラスが多い、という事実だった。
それ以上にビックリしたのは、
「宿題も出てる」
という事実だった。
つまり、宿題も普通に出てて、プラスアルファで自主学習が出てるということ。
ウチの学年は、自主学習の日は基本的には音読プラス自主学習だが、漢字や計算の宿題も出てて更に自主学習も出てるらしいのである。
それ、やるわけないよね…と正直なところ私は思ってしまったのだった。
なぜ宿題が無くならないのか
なぜ宿題が無くならないのか、自分の子どもに出てる宿題の内容も含めて考えてみた。
誤解を恐れずに端的に言うと、
「習熟の時間が学校で取れないから」
である。
自分の子は、漢字ドリルや計算ドリルを宿題に出されてくる。
本来なら学校で習熟までやりたいところだけど終わらないんだろうと推測する。
授業中にドリル等に取り組めは毎時間少なく見積もっても15分はかかる。
全員をちゃんと見ようと思えば30分はかかる。
そんなことしてたら授業は進まない。
学習内容は増える一方で、私は2年生の担任だが、この内容でコレしか時間ないの??と思うことは多々ある。
特にかさの学習をした時は、dL、L、mL、単位換算、かさ同士のたし算ひき算と習熟も含めて6時間。
初めてかさの単位と出会い、もっと体験的に量を掴ませたいのに…と思った。
また、Chrome bookの操作やいろいろ学習内容以外にも教えることややることが増えた。
子どもたちの心の状態を知るためのアンケートも頻繁に取るがどちらも時間の確保はない。
授業の時間はあちこちから脅かされる。
(かといって時数はもう増やすべきじゃないと思う)
先生たちは宿題を活用しながらなんとか授業をまわして進めているんだ、と会議で話を聞きながら思ったのだった。
解決策は?
さて、妄想の時間(笑)。
どうしたら宿題が大変じゃなくなるのか。
一番誰もが幸せになる答えは、
「少人数学級」だと思う。
去年、コロナ禍で分散登校になった時、クラスの人数が多くて20人だった。
その中で分かったのが、
①即時フィードバックができる。その場で間違ったところとか困ってるところを教えてあげられる。
②クラスが落ち着く。ガチャガチャしない。
③子どもと会話がしやすい。子供が質問しやすい。
④授業が早く進む。
だった。
①②③は想像はしてましたが、想像以上だった。
35人いると時間内に見きれないから、持ち帰って丸つけて翌日に指導したりするのだが、
20人ならその場で教えてあげられるのだ。
そして、静かで集中しやすい雰囲気になる。
そして!
意外だったのが④だ。
授業のいわゆる「待ち時間」が大幅に減って、やりたいことがどんどんできるのだ。
分かりやすく、スピーチを例にするとして、35人やるのと20人とは大違いである。
九九を全員聞いてあげたい、鍵盤ハーモニカを聞いてあげたい等々そんな場面はたくさんある。
講義形式は別として、体験的な活動だったら確実にそうだ。
手洗いやトイレ等授業以外の諸々も早く終わる。
サクサク進むのだ。
もしかしたら、学習内容決めてる人たちはこういう感じをイメージしてるんじゃないかと思うくらいだ。
そんな感じだったら、習熟の時間が学校でももっともっと取れるはずだと思う。
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