恐怖・危機・緊張は再生可能なエネルギー
ここあんです。どうもです。
前に、ある知り合いのとび職が「恐怖心を持ってる奴じゃないと仕事を任せない」という話を私にしてくれたことがあります。
命を張って高所で仕事をする中でも、それなりに手慣れてくると恐怖心や緊張感がなくなっていき、事故が起きる。
だからこそ、常に恐怖心を持って仕事にのぞめる人の方が信頼できるということを言っていました。
この話、当時は大変興味深い面はあったものの、業種業態の異なる視点からただただ関心しただけだったように思えていますが、よく考えるとどんな仕事においてもこれは当てはめることができる考えだよなと改めて思えるようになってきました。
たとえば、、、
「あまり得意でない相手に対して交渉をする時」
アポが確定した日から当日までに何回もシミュレーションしてしまう。
そんな経験がある方も多いのではないでしょうか?
「苦手な科目のテストがある時」
その時ほど下準備を念入りにする人も少なくないかと思います。
何もしないで臨んでも結果は出ないとわかっているからです。
つまり、どんなケースであってもそれなりの緊張感があれば、人は準備を怠らないし、慎重に物事を考えるようにできているのかもしれません。
慣れた会議や営業先に対しては準備不足のままで参加しても何とかなると思ってしまうなど、逆に緊張感を失ったときに人は自分を甘やかせる生物だったりするということ。
そんなことを考えていくと、
自分を成長させたい・律したいと強く思うのであれば、『慣れ親しんだ環境からの脱却』が最も有効な手立てかもしれません。
仕事は「情」と「理」が上手く交差することで成果を生み出すもの。
いくら「理」の厚みがあったとて、「情」がついてこなければ成立しない。
緊張感を常に持って対処するシーンを自らの手でどんどん作っていき、甘えてしまう時間なんて無くしてしまうように仕向けることが、「情」を底上げする最短の手法なのだと、最近強く思ってきました。
恐怖心・危機感・緊張感というものは、結果としてポジティブなエネルギーに変えることができるのです。
と、いうことで最近の私は自らを「恐怖」や「緊張」の中に連れ出すことを楽しんでいます。
仕事の成果をコンテストに応募してみては、プレゼンを行ったり、自分とは異なる業界の人やレイヤーの高い人とのコミュニケーションの場に出向いたり、過去に自分が憧れていた仕事を手伝ってみたり…
自分に知識がや経験があまり無いからこそ、緊張感が走る。
そんな瞬間を敢えて多めに作ってみていたりします。
めちゃうくちゃ疲れますし、いつも前日などは嫌な気持ちになったりもします。
でも、結果としてこのアクションが自分を律してくれるようになっており、毎日が新しい学びで溢れていたりします。
仕事に直接的に結びつかなくとも、自分の中でのスキル向上や考え方の変化、何より他社の頭の中や価値観を学べる事は非常に大きなこと。
「恐怖心、危機感、緊張感…」
負のワードのようで、人を動かすエネルギーに変えられます。
よかったら試してみてください。
了
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