見出し画像

私と会社[就活編]

会社の採用面接


学生を卒業してからすぐ、
新入社員として入社した会社

まだ氷河期と言われた時期だったので、
狭き門だった

全国に2万人もいる社員に対して
本社女性新入社員は20人

採用試験の最終面談の試験官のことは
今も忘れられない

最終面接

「学生時代に勉強したことは何ですか?」

「障害者との関わりを学びました。
 今までは、
 車いすの方を見かけたら、
 どうやって助ければいいか?と
 考えていたのですが、
 見守ることが大切だということが
 わかりました」

「はぁ?障害の方をそのままにしておくと
 いうことですか?」

「違います。
 障害のある方も、ひとりで自由に
 街に出掛けて、やりたいことを楽しみたいのです。
 そのために、車いすがスムーズに動けるように
 歩道に自転車放置したり、危ないゴミを片付ける
 ことをすることが大切だと思います。
 それでも、エレベーターがなければ
 階段ではみんなですっと持ち上げるように
 意識していくことです」

言い終わると、気持ちが熱くなっていた

「なるほどね、そういう考えがあるんですね
 確かに、それは素晴らしいです
 教えてくれてありがとう」


それまで

意味のわからないような
時事問題をきかれたりして

すごく冷ややかな顔で
私の答えを聞いていた試験官の方だったので
もうダメだぁ〜って思ってた

最後まで、笑いもせずに、面接は終わった

でも


話しをじっと聞いてくれて

興味を持って感想を言ってくれたことに

すごく感謝した

初めての就職試験

周りには

英検1級とか
珠算9段とか

凄すぎる特技を持ってる人の中で
採用してもらうことができた

思い返したら

あの頃から
想いを伝える
熱意だけはあったのよね

それから、



子育てしたり、
事故に遭ったり、
介護したり、

人生の波を超える時には
いつも、仕事が自分を支えてくれた

この会社に
いろんなこと教えてもらいました

あの時、


採用してくれた人事部長

すごく頭よくて、怖くて
キレキレの人だったけど

採用してくれて
ありがとうございました

3年で辞めるだろうって思ってた私なのに

ずっと
勤めさせてくれて
ありがとう‼︎


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?