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最短の経路で成果に結びつける本【基礎編】

お久しぶりです!5月に入りましたね〜先月の振り返りでは、アウトプットの訓練がまだまだ足りないことを再認識できました。今後もこのnoteを活用し、インプット→アウトプットの思考速度をはやくしていこうと思います。

今回は本の紹介です〜


結局何が伝えたいの?

この言葉、言われたことありませんか?めちゃくちゃ考えたつもりなのに、、相手には上手く伝わっていない。

私の経験では大人数で結論を出す時、特に多いのではないかと思います。その場の盛り上がりで話がよく進む→これはいける!と発表へ→評価は微妙。大体こんな感じ。

なんで?と思って蓋を開けてみると、結論が体系だっていなかったり、そもそもの論点がズレていたりすることが多いんですね。客観的に見れば分かることなのに、話合いに参加している時の自分はなかなか気づけない。なんでだろう?

もっと物事を簡潔に、正確に話せるようになりたい。そして、ビジネスの場で実践できるようになりたい。そんな思いからこの本を読みました。

今回はこの内容を【基礎編】【技術編】【実践編】の3回に分けて書いていきます。


ニーズに応えるコミュニケーション

どのようなビジネスもコミュニケーションなくしては成り立たない。コミュニケーションの重要性は日々増すばかりです。その要因の1つがビジネス上のコミュニケーションの相手の増加したこと。上司、部下はもちろんのこと、株主、消費者、新規の提携相手、、会社が存続をかけ変化するように、コミュニケーションも変化しています。

本書ではこのような背景から「そうした多様な利害関係者に対して自分や組織の考えをわかりやすく伝えて納得してもらい、自分の思い通りに動いてもらう。これによって物事を先に進め、より早く確実に結びつけることが、今まで以上に求められるようになっている。」と指摘されています。このようなニーズに応える有効な手立てこそが"ロジカルコミュニケーション"だと作者は述べています。

ロジカルコミュニケーションとは、、

論理的なメッセージを伝えることによって、相手を納得して、自分の思うような反応を相手から引き出すこと(2ページより)

まさに、成果への最短距離と言っても過言ではありませんね。


相手に伝えるべきメッセージ

情報技術の発達により、情報が相手の手元に届くスピードが格段に速くなりました。でも技術ではどうしようもないことがあります。

それは、、
「あなたの考えや提案が相手の頭の中に正しくインプットされ、正しく理解されるまでの時間。あなたの望む反応がでてくるまでの時間」

この部分は伝える人のスキルにかかっているからです。

相手に伝える時、何を意識していますか?あなたが言いたいことを簡潔に伝えること?

ちがうんです。大事なことは、、

「あなた」が言いたいことではない。「あなた」が大切に思っていることでもない。それが、相手にとって、伝えられることが期待されている「メッセージ」になっているかどうかなのだ。(13ページより)

自分の伝えたいことではない。あくまでも"メッセージ"。ん?わかるようなわからないような、、と思いますね笑きちんと解説していきます。

まず、メッセージって何なのか?メッセージとは以下3つの条件を満たしているものを指します。

①そのコミュニケーションにおいて答えるべき課題(テーマ)が明快であること。
②その課題やテーマに対して必要な要素を満たした答えがあること。
③そのコミュニケーションの後に、相手にどのように反応してもらいたいのか、つまり相手に期待する反応が明らかであること。
(15ページより)

ちなみに、
ビジネスにおいて相手に期待する反応とは、、

・相手に「理解」してもらう
・相手に「意見や助言、判断などをフィードバック」してもらう
・相手に「行動」してもらう(20ページより)

①〜③まとめるとこんな感じ↓ ↓ ↓

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コミュニケーションをする上では、ひとりよがりの自分の意見ではない"メッセージ"であることが前提。そしてクリアなメッセージにするためには、「自分が相手に答えるべき課題は何なのか」そして「自分が行動を起こすとき、それによって相手にどのようにしてもらいたいのか、どんな反応を引き出したいのか」という期待効果の2点を確認することが必要なんですね。


自分の答えが通じない理由

自分がこれからとるコミュニケーションについて、相手に答えるべき「テーマ」やコミュニケーションの結果相手にどのような「反応」を期待するのかを確認できた!ここでやっと答えの中身を考えます。

ビジネスにおいて課題の答えとして備えるべき要素は以下の3つです。

結論 
課題に対する、書き手(伝え手)の答えの核をなすとの。何かのアクションを提示する場合と、評価や判断を表すものの2つがある。
根拠
その結論にどうして至ったのかという理由。結論の必然性について相手を納得させられるもの。事実と判断の2つがある。
方法
結論がアクションの場合、相手がそのアクションをとれるよう、具体的なやり方を提示するもの。

あくまで3つの要素が明快でなければなりません。それでも自分の答えが上手く伝わっていないなぁと思ったら、是非次のリストをチェックしてみてください。

結論が伝わらない時
・結論が自分の言いたいことの要約になっていないか?→結論は課題の答えの要約
・状況に応じて、場合によってなどの付帯条件になっていないか?→具体的に伝えることで結論は明快になる
根拠が伝わらない時
・「Aが必要だ、なぜならAがないからだ」とコインの裏返しになっていないか?→その現象を引き起こしている数ある原因の中から、なぜそれを選んだのかをきちんと説明する
それは事実ですか?それともあなたの判断、仮説ではないか?→思わせた途端に信憑性が半減する
・当たり前だとおもって話をすすめてないか?→そうおもってるのは伝え手だけ。結論とそこに至る根拠を共有することは重要
方法が伝わらない時
・他の会社、10年前でも通用するような公理ではないか?→それでは人は動かない
・内容を修飾語膨らませていないか?→修飾語で物事が具体的になることはない


文章が回ってきたら

基礎編。ロジカルコミュニケーションの基礎的な部分についてまとめました。でも、知識だけじゃ、なかなか身につきませんよね。そこで、本に書かれていた日頃から実践できることを1つ紹介します。それは、

文章が回ってきたら条件反射のようにとにかく読む、のではなく、その文書の目的と自分に期待される反応をまず把握し、その上で読み始める癖をつける」こと。

この思考のスイッチ一つで読み込み方が大きく変わります。とりあえず出しておこうという文書が減り、コミュニケーションの効率が高まっていきます。ロジカルコミュニケーションの第一歩!私も実践していきますのでぜひやってみてください。

次回は論理的に思考を整理する【技術編】について書いていきます!


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