人生の断捨離

この病気になってから、あきらめることが増えた。

今の仕事を続けること
子供を産むこと
車を運転すること
ハイヒールを履くこと
一人で犬の散歩にいくこと
休みの日に10時間以上眠ること


発病して2年。
これらのことをあきらめた。
できなくなった。
たぶん、この先もできないままであるだろう。
小さいことも含めるともっともっと、
たくさんある。

(杖をつくから両手に荷物持てない、とかね。スキップできない、とか。)


特に上の2つは、
リミットもあることだから
一生あきらめないといけないこと。

今の仕事が大好きだから、
あきらめることができなくてしがみついて、執着して、周りが羨ましくて、
悔しくて悲しかった。
今もその気持ちは変わらない。
前ほどじゃないけれど、変わらない。
(仕事のことは前書いたから、みてね。)

子供だっていつかは、って思ってた。
いざとなれば一人ででも育てるぞ!
そのために仕事続けて立派になるんだ!
なんて思っていた。

(それは親のエゴじゃないのか?などというご意見はいつか聞かせていただきます。わたしは男女の愛に対して冷ややかに見ている。素敵な恋愛したことないとか愛されてなかったんだろ?なんてご意見、それもまたいつか聞かせていただきます。)

これもかなわない。
今の状況ではもう難しい。
薬を減らさなきゃなんない。
それは無理だ。寝たきりになる。

そして子育てをする、ということ。
これはもう無理、としか言えない。産むだけ産んであとはみてるだけー、なんてこと自分の性格上、できない。
一緒に歩きたいし、走りたいもの。


そんなこと考えてたら、人生を無理矢理に断捨離されてるような気分になった。

人生の中で、これいーらない、あれもいーらない、これもだめー、あれもだめー、
って、たくさん決められてしまった。
決めつけているわけではない。工夫でなんとかなるものでもない。医学的にも物理的にもできんもんはできん。

ミニマリストを目指してるわけでもないし、どちらかというと強欲で、自分の辞書にミニマリスト、なんて言葉すらなかったのに…

ときめくか?ときめかないか?
ぜんぶときめく!

だったはずなのに…

ときめいてても、ときめく!って言ってるのに、
えぇーい!捨ててしまえー!
あきらめちまえー!
仕事?子供?
あきらめなさーい!そんな執着すててしまえー!
って。

そりゃあそんなん悔しいに決まってる。
悲しいに決まってる。
立ち直れと言われても、
時間がかかるに決まってる。


そう考えたら楽になった。
時間がかかってもいいんだ、って。
泣いたっていいんだ、って。
毎日毎日めそめそ泣いてる訳じゃないしさ。

ということで、
人生の断捨離を決行した結果、
相当大きな隙間があきました。
この先はその隙間に何を入れるか。

新たな趣味?
何か目標?
新たなライフワーク?

いまできることは、いまからできることはとにかく楽しめ!開き直れ!
(と、自分に言い聞かせる)





#若年性パーキンソン病
#難病
#人生 #生き方
#エッセイ

わたしは、神経難病と言われる、 若年性パーキンソン病にかかっています。 普段の生活を書いています。 みんなに障害について、難病について知ってほしいです。